エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

ピアノ

2006-07-31 09:04:09 | 好きなもの
小学校の入学時から始めたピアノのお稽古を中断したのは、これまた父の転勤が原因だった。  新しく移り住んだ地に、小学生が一人で歩いていける音楽教室はなかった・・・。

今のように、塾やお稽古先に母親が車で子供を送り迎えするなんてな事が考えもつかない、昭和30年代の後半のこと。

それでも、この頃に教わった基礎の基礎とでもいうべきものは、確実に私の中に取り込まれていたらしく、私は独学でピアノを弾き続けていた。ヒキコモリストの私にとって、高校卒業まで、ピアノは大切な相方・・・だった。


大学進学からしばらく遠ざかっていたものの、結婚を機に新居に運び込まれた相方は、そのうちすぐに、息子の玩具となり、4歳からは、息子の相方にとなっていった。

息子が中学生になった頃から、相方の出番は急激に減り、相方はそのうち、ピアノという名の・・・・飾り棚もしくは物置へと・・・変わっていった・・・・。


ずっと気になっていた相方に、再びコンビを組もうともちかけたのは私からで、
きっかけになったのは、ここでも・・・ボケた母の存在だった。

実家は裕福ではないが、お金に困るというわけでもないごく普通の庶民で、父亡き後、母は多分・・・よほどの贅沢三昧に走らなければ、趣味の一つや二つ続けたからといって、生活に困窮するわけでもなかったはずだ。
なのに、もともと父の世話が趣味というような母は、たっぷりの時間と、何の束縛もない生活になった時でさえ、何かをしようとはしなかった。

・・・・で、父の遺したものを減らさないままにボケた・・・

母の二の舞はいやだ。私は私でいられる限りはやりたいことがしたい!
相方は、気長に待っていてくれたではないか。
私は痛切に思った。  始めるなら今だ!
指が動く間は・・・譜面が見えている間は・・・ずっとコンビでいよう、と。


コンビ再結成からもうすぐ1年半。


☆今週のレッスン曲
尾崎亜美  オリビアを聴きながら

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