
京極夏彦 著 講談社文庫 2019年4月19日 第1刷
京極夏彦の作品では、中禅寺秋彦・榎木津礼二郎・関口巽らの出てくる、いわゆる『京極堂シリーズ』のものが好き。
「この世には不思議なことなど何もないのだよ・・・」などと言いながら、よくもまぁ、これだけうざうざと知識を駆使して喋りまくるよなー、と憑きもの落としが活躍するのは大層わくわくしながらよんだものだった。
久しぶりに、この『今昔百鬼拾遺 鬼』では、京極堂シリーズのキャラクターが出てきて血腥い事件を解決に導く。
とはいえ、中禅寺秋彦の妹、敦子がストーリーテラーであるわけだけど。
勿論、憑きもの落としの兄ほどではないけれど、さすがにくどい(笑)
これはもう、著者の京極夏彦の真骨頂というか、くどくてしつこくて途中で嫌になる(笑)
これも4月に出た本なのに、他の読みやすーいものについつい手が伸びてやっとのことで読み終えた。何度寝落ちしたことか。
面白いのは、この今昔百鬼拾遺の百鬼夜行シリーズが3カ月連続刊行で、出版社がばらばらというところ。
2作目の『河童』は角川文庫だし3作目の『天狗』は新潮文庫。
映画の五社協定なんていうのを覚えているあたしには、なんとも意外。 時代も変わって令和ってやつか。
さ、2作目はいつ読み終えるだろう。
私も最近は、寝る前に布団の中での読書がだめ(笑)
いつの間にか寝落ちしています。
京極堂のはとくにくどくて(笑) 眠気を誘うので日中に読むことにします。