コード・ブルー２nd season 8話

今週のテーマは何だったんだろう。　ちょっとよく分からなかった（苦笑）
『医者とは？』なのか、『チームプレー』だったのか。

例によって、集団アナフィラキシー・ショックに陥った高校生のサッカー部の治療に当たる藍沢らの話と、引き続きの緋山の医療過誤の問題の２本立て。

アナフィラキシー・ショックは直接原因が食中毒というのが分かるのだが、その過程で、お互いの悪口ばかり言い合っている男子（笑）が、実は相手の症状をとても気にかけていたりする。彼らの会話の中にも数々のヒントが隠れているような気もしたり。
そのたくさんの患者をみる現場でも今回は田所部長も診察に当たったり、藤川君はトリアージだったり、保健所や警察への連絡だったりと、自分にふさわしい事を着々とこなしてゆく。

医療過誤の問題で別室に呼ばれていた緋山は言葉を失いがちだったのに、橘のアドバイスで、呼吸器を外したいきさつを提訴している３人の前で述べる。
やるべきことをやったが救えない脳死状態の幼い患者と嘆く母親を前に、自分が出来たことは遺される家族の悲しみに寄り添う事だけしかなかったと。
その・・・自分ができた唯一の事が母親の我が子を・・・まだ息のあるうちに抱きしめたいという言葉で、自分はそれを叶えるために子供を繋いでいるチューブを外したのだと。　その前に呼吸器外しの同意書にサインをさせるという事は、親が我が子の命の最期を決めるということで、自分にはそれができなかった、、、と。　平気でそれが出来る医者は狂っている、とも。
確かに、医者も長くなると患者の死も、機械的に流す傾向があるので、緋山の発言も意味深い。
橘は、緋山の言葉を引き出すためにフォローに回った。それは過去の自分への懺悔としても。

藤川は悲しみを抱えている冴島の心に寄り添おうとするし、その藤川はまた、パイロットの梶に救われる。

白石は癌で余命のいくばくもない父（の心）に寄り添おうとするが、かつて家庭を顧みられないほど忙しかった父同様、医者としての使命を優先させることを決断する。　何のために身を粉にして医者は働くのか。
大切な人の笑顔の為？　患者からのありがとうの言葉の為？

藍沢は死んだと思っていた父から自分の生い立ち、母親の事を全て聞いて退院してゆく祖母に告げる。
「あの人からみんな聞いたよ。　婆ちゃん辛かっただろうね」って。
孫である自分を必死になって育てる為に、悲しい事実を隠して一人胸にしまっていた祖母。　その重すぎた荷物をこれからは自分も半分持つ、と言う。

このあたりで例によって号泣の私は、フェローの成長を描く青春ストーリーだという誰かさんの言葉に大きく頷く。