糖毒: 果糖はブドウ糖の約数十倍AGEsを生じやすい危険な物質 果物もNG
ブログ著者注
季節の果物類は、有害なショ糖(砂糖の別名。ブドウ糖と果糖に体内で分解される)、ブドウ糖、果糖(フルクトース)を大量に含むので、少量、例えば1個の果物の3分の1とか8分の1くらいを、季節の味を楽しむために一度に食べる程度にした方が安全です。
最も良いのは、これらを全く食べないことです。
果物(オレンジ、リンゴ、ぶどう、ももなど)の果汁を絞ったジュース類は、高濃度のショ糖、ブドウ糖、果糖を含みます。
しかも、液体の形で消化管に入るため、固形の果物に比べて糖が急速に吸収されて血管に入り、血中濃度が急速に高くなり、飲んだ後30分前後で最大血中濃度になります。それが全身に血流に乗って運ばれ、臓器や末梢組織の糖濃度が急激に上がります。
すると、酸化反応と糖化反応が急速に大量に発生し、分子レベルで細胞が損傷を受けます。
これらの糖は、人体細胞を破壊する毒物です。
ですから果物ジュースは、毒であるとみなして決して飲まないで下さい。健康に良いというのは、大嘘です。
野菜ジュースも、糖の多い野菜、例えば人参ジュースのようなものは、ショ糖、ブドウ糖、果糖を多く含む液体のため有害です。
野菜ジュースには、値段を下げるために、果物ジュースを配合しているものが数多くあります。
これらは、果物由来のショ糖、ブドウ糖、果糖を多く含む液体のため毒です。
野菜は、固形のものを食べてください。わざわざ加工して液体にはしないで下さい。
糖分を多く含む果物や野菜のスムージーもダメです。凍ったものは胃の中で液体になり、液体と同じように糖分が急速に吸収されます。
コーラやソーダなどの清涼飲料水と呼ばれるものには、ショ糖、ブドウ糖、果糖以外に、デンプンを酵素分解したコーンシロップを酵素反応させた異性化糖を使っているものが大量にあります。
異性化糖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%95%B0%E6%80%A7%E5%8C%96%E7%B3%96
https://www.newsweekjapan.jp/stories/lifestyle/2021/10/post-97345.php
実は和食にもたっぷり 日本がアメリカに押しつけられた「デブ穀物」その実態とは
News Week 2021年10月25日(月)17時48分 平賀 緑(京都橘大学准教授) *PRESIDENT Onlineからの転載
トウモロコシが原料の「高果糖コーンシロップ」の利便性
一例に、戦後米国の農業政策などによって、大量生産されるようになったトウモロコシを原料に、新しい甘味料が大量生産されるようになりました。じつはある日本の食品科学者が1971年に発見した技術ですが、とくにトウモロコシ大生産国の米国で、この甘味料を効率よく生産する方法が工業化され広まりました。
日本では、「異性化糖」や「ブドウ糖」と呼ばれることも多い、高果糖コーンシロップ(HFCS:high-fructose corn syrup)です。これがインスタント食品など加工食品の発展につながりました。
この糖分は、砂糖より安い甘味料ということに加えて、食品製造業者にとって何かと都合の良いものだったのです。冷凍食品に使うと冷凍焼けを防ぐことができる、長期間陳列される食品には味を新鮮なままに保つことができる、パンや菓子がいつまでも焼き上がり状態に見えるという嬉しい特徴も兼ね備えていました。安くて液状の糖分であるため、ソフトドリンクにとっても好都合でした。この新しい甘味料は、1970年代後半から広く使われるようになり、私たちの身体に入り込んできました。
手元にあるペットボトルの表示を見てください。「果糖ブドウ糖液糖」などと記載あれば、トウモロコシから作られたHFCSの可能性大です。
(引用終わり)
この異性化糖は、ショ糖、ブドウ糖、果糖を多く含む液体のため毒です。
異性化糖は自然界には存在しない人間の技術が作り出した最悪の毒物です。
果糖のほうが多いと「果糖ブドウ糖液糖」、ブドウ糖の方が多いと「ブドウ糖果糖液糖」という表示です。
パックに入ったゼリー状のものを朝食などの代用に飲んでいる人がいます。
これらも、ショ糖、ブドウ糖、果糖、異性化糖を使っているものがあります。
ゼリー状のものも、液体と同じように急速に吸収され、血中濃度が急激に高くなりますから毒です。
アイスクリームにもショ糖、ブドウ糖、果糖、異性化糖を使っているものが大量にあります。
特に、値段の安い氷菓と呼ばれるものに多く入っています。
見た目は最初は固まっていても、口の中で溶解して液体になり、その液体は胃の中に注ぎこまれ、清涼飲料水と同じように急激に吸収されますから毒です。
その他、ドレッシング、焼肉のたれ、鍋物の出汁など、非常に多くの製品で異性化糖が使用されています。これらも全て毒です。
スーパーの食品・飲料売り場、コンビニ、自販機には、有毒な糖類があふれており、我々は糖という毒物(糖毒)に取り囲まれ、偽りの有益性を装う嘘の知識と殺人コマーシャルにより騙され、洗脳されているのです。
自分自身で脱洗脳して、自衛して有害なものを排除して糖質制限をしないと殺されます。
糖質制限を学んでいくと、人間のエネルギーATPを作り出し生かしているのは糖質(ブドウ糖)ではなく、ケトン体(脂肪酸がβ酸化により分解されたアセト酢酸とβヒドロキシ酪酸)であり、食べるべきなのは脂肪、特に動物性脂肪(肉、卵、魚、バター、ラード、チーズ)だということが分かります。
動物性脂肪と関連付けて悪者扱いされているコレステロールは、人が生きていくのに絶対必要なものです。
薬物や食事療法でコレステロールを下げることは自殺・殺人です。
コレステロールは、高い方が健康で長生きです。
これらの事実は、巨大製薬会社から金をもらっていない日本脂質栄養学会の調査・研究により証明されています。
詳しくは、ブログ記事を参照。
2004年のEU 新規制の発効前後でスタチンの臨床試験(RCT)の結果が真反対にひっくり返った
スタチンによりコレステロールを下げると冠動脈心疾患、脳血管疾患、癌の死亡率および総死亡率が上がる
No.1コレステロールは細菌やウイルスに対抗し死亡率を低下させる1
No.2コレステロールは細菌やウイルスに対抗し死亡率を低下させる2
No.3コレステロールは細菌やウイルスに対抗し死亡率を低下させる3
No.4コレステロールは細菌やウイルスに対抗し死亡率を低下させる4
No.5コレステロールは細菌やウイルスに対抗し死亡率を低下させる5
人間を含む脊椎動物の胎児は、ケトン体を使用して生長していることが証明されているのです。
これは、人間の本来のエネルギー源が脂肪とその代謝物のケトン体であることを意味しています。
この科学的真実はほとんど無視され、糖質利権の巨額な金を維持するために大きな災いを生み出しています。
糖毒により殺されないために、糖質制限食を食事の中心に据えましょう。
以下、日本の糖質制限の第一人者の京都高雄病院の江部康二医師のブログ記事を紹介します。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4786.html
果糖は ブドウ糖の約数十倍AGEsを生じやすい危険な物質です。果物もNG。
2019年01月05日 (土)
こんばんは。
糖質制限者さんから「果糖」について
コメント・質問を頂きました。
果物はヘルシーなイメージがありますが、はたしてそうでしょうか?
果物に含まれる糖質は、果糖・ブドウ糖・ショ糖などです。
果物と果糖について、その安全性を検討してみます。
果糖(フルクトース)とブドウ糖(グルコース)は単糖類です。
<ショ糖=ブドウ糖+果糖>です。
ショ糖(砂糖の主成分)も人体に吸収されるときは、
ブドウ糖と果糖に分解されて吸収されます。
なんとなく、果糖もブドウ糖も似たようなものと思いがちですが、
実は、化学的にも栄養学的にもフルクトースはグルコースと極めて異なる物質です。
ブドウ糖は体内に吸収されたあとの代謝は、ほぼ解明されています。
一方果糖は、生体内に入ってからの動態の詳細はほとんど判明していません。
唯一、果糖がAGEsを極めて生じやすいことだけは確定しています。。
帝京大学医学部の山内俊一教授は、
「血液中の糖は、エネルギーとして使われる一方、
体のたんぱく質と結びついてAGEs(終末糖化産物)を作り出し、
毛細血管を傷つけるなど“毒性”を持つ。
果糖は体内のたんぱく質と結びつく力が理論上、
ブドウ糖の約100倍であることが分かってきた」
と述べておられます。
日経ヘルス 2013年10月31日
https://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20131023/164861/
なお、食と医療.2017では、
「試験管内の実験では、果糖は体内のたんぱく質と結びつく力が、
ブドウ糖の数十倍に達する」
とされています。(☆)
果糖が脂肪合成を誘導しやすい糖質であることは、以前から知られています。
ヒトにおいて、高果糖食が肝臓での脂肪合成を促進し、
血中の中性脂肪濃度を上昇させ、
インスリン抵抗性を生じることが報告されています。
果物中の果糖は、GLUT5によって吸収されますが、
果糖のGIは20と低く、血糖値はほとんど上昇させません。
血糖にはほとんど変わらずに肝臓まで運ばれ、ブドウ糖代謝系に入ります。
このとき果糖は、ブドウ糖より急速に代謝されるという特徴があります。
果糖は、ブドウ糖よりも約100倍AGEsを生成しやすいので、
急速に代謝する必要があるのかと思われます。
つまり、毒消しのようなものですね。
果糖は、肝臓での脂肪合成酵素群の発現を促進させる作用も持っており、
急速に代謝されることと合わせて、とても中性脂肪に変わり易いのです。
このように、果糖は中性脂肪をためやすく肥満しやすい性質をもっているし、
AGEsを生じやすいので、現代では果物は、NG食材といえます。
特に品種改良により糖度が高くて、大きくなった果物は
ショ糖・ブドウ糖・果糖の全てが多く含まれています。
従ってく血糖値を大きく上昇させ、AGEsも多く生じるので危険な食材です。
なおアボカドだけは、100g中に糖質がわずか0.9gなので、糖質制限OK食材です。
また、フルクトースコーンシロップが砂糖よりもコストが安価なので
米国で大量に使用されるようになりました。
例えばコーラなど清涼飲料水の原材料の一つとして
「果糖ブドウ糖液糖」がよく使用されます。
果糖ブドウ糖液糖のフルクトースコーンシロップの含有率は50%~90%です。
当然、フルクトースコーンシロップも
ブドウ糖の100倍くらいAGEsを生成しやすく危険な食材です。
果糖のほうがが多いと「果糖ブドウ糖液糖」、
ぶどう糖のほうがが多いと「ブドウ糖果糖液糖」です。
「果糖ブドウ糖液糖」は果糖が多いので、血糖値はやや上昇させにくいですが、
AGEsを生じやすく、肥満しやすいという特徴があります。
「ブドウ糖果糖液糖」は、当然血糖値を急速に上昇させやすいです。
いずれにせよ、『こんなもの要らない』食材です。
結論です。
①現代の果物は、血糖値を大きく上昇させるので、糖質制限NG食材です。
②果糖は、血糖値はほとんど上げないのですが、ブドウ糖の数十倍AGEsを生じやすく、さらに肥満の元凶なので、そもそもNG物質です。現代の果物はその果糖を多く含んでいるので危険な食材です。
③果物で唯一、アボカドは糖質制限OK食材です。
(☆) 山内俊一:フルクトースの代謝と影響.食と医療.2017 SUMMER -FALL Vol.2
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果糖の代謝、中性脂肪合成、AGEs合成。果物は少量に。
2021年07月10日 (土)
こんにちは。
今回は、果物やその主成分である果糖について考察してみます。
果物に含まれている糖質は、果糖、ショ糖、ブドウ糖などです。
この中のショ糖は、果糖とブドウ糖から構成されています。
市販されている砂糖の主成分がショ糖です。
果物の糖質は、全て果糖だと私も思っていましたが、実態は違うのですね。
例えばリンゴ1個(約240g)ですと、
・カロリー:約150kcal
・ビタミンC:8mg
・遊離糖含有量:35.6g
(果糖:18g、ブドウ糖:6g、ショ糖:9.6g、ソルビトール:2g)
・水溶性食物繊維含量:0.95g
・不溶性食物繊維含量:2.95g
くらいです。
この果糖ですが、実に面白い性質をもっていますので検討してみましょう。
まず、果糖はブドウ糖とは代謝経路が全く異なっています。
そして、果糖のGI(血糖上昇指数)は20程度と低いです。
ブドウ糖のGIは、100です。
果糖の代謝経路は特殊で、10%がブドウ糖に変換され吸収されますが、
残りの90%は果糖のまま吸収され、肝臓でそのまま直接代謝されます。
ですから、果糖は血糖値をほとんど上昇させず、
インスリンの分泌もほとんど促しません。
つまり、果糖のGI値が低いのは、
果糖が「ブドウ糖として」利用されるのはごく一部であるからであり、
果糖の吸収速度が遅いからGI値が低いというわけではありません。
消化吸収されて肝門脈に流れ込んだ果糖は、
肝臓でブドウ糖より速く解糖作用をうけます。
ブドウ糖が解糖系に入って代謝されていく時には、
ホスホフルクトキナーゼという酵素が必要なのですが、
果糖はこの段階をバイパスして、速やかに解糖系に入って代謝されるからです。
肝臓に取り込まれたブドウ糖と果糖は、
解糖系-TCAサイクルを経てATP産生に消費され、
余分なものはグリコーゲンと中性脂肪に変換されます。
肝臓のグリコーゲン蓄積には限りがあるので、
ブドウ糖より速やかに代謝された果糖の代謝産物によって脂肪酸合成が促進され、
中性脂肪の合成が亢進し、高中性脂肪血症となります。
血糖値の上昇をみるGI値では「ブドウ糖>砂糖>果糖」ですが、
中性脂肪値の上昇速度は、「果糖>砂糖>ブドウ糖」となります。
このように、果糖は、ブドウ糖のように血糖値を上昇させませんが、
中性脂肪合成を促進させ、太りやすい性質をもっています。
果物の糖質の主成分は果糖ですので、
血糖値はパンや米など穀物より上昇させにくいですが、
中性脂肪に変わるという意味では、かえって太りやすいと思います。
農耕以前の人類は、来るべき冬の食糧難に備えて、実りの秋に果物を摂取して、
効率よく中性脂肪を蓄えていたというのが私の仮説です。
また、果糖はAGEsに変わる速度が、
ブドウ糖の数十倍であることもしっかり認識しておかなくてはなりません。
AGEsは糖尿病合併症の元凶であり、
動脈硬化・老化・アルツハイマー病にも関与するとされています。
一般に果物には、ヘルシーなイメージがありますが、
上述のように、肥満しやすい、
AGEsを蓄積させやすく動脈硬化・老化・アルツハイマー病などの元凶となるといった
負の側面も多いので、摂取は少量にとどめるのが安全と言えます。
そして甘味料は、果糖や砂糖ではなくて、
ラカントS(サラヤ)、パルスイートゼロ(味の素)、
シュガーカットゼロ(浅田飴)など、
エリスリトールが主成分のものがお奨めです。
※
参考文献:「ハーパー・生化学」原書27版、
上代淑人監訳、丸善株式会社、2007年など。