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New Horizon

~紆余曲折の日々の中で...

再エネビジネスの嘘を暴くマイケル・ムーア最新作の衝撃

2020-05-05 | 暮らし
Forbes に掲載されたマイケル・シェレンバーガー氏の記事に、 マイケル・ムーア監督の最新作のことが書かれていました。どうも、再生可能エネルギーにまつわるビジネスの裏には、色々な嘘があるというのです。

過去10年間、イーロン・マスク、アーノルド・シュワルツェネッガー、アル・ゴアといった社会的影響力のある著名人からアップルといった企業まで、ソーラーパネルやウィンドファームなどの再生エネルギーの素晴らしさを力説してきました。それは、石炭や石油、天然ガスなどの化石燃料よりも、環境負荷が小さいからだというのです。

マイケル・ムーアの最新作「Planet of Humans」

これに対して、最近、マイケル・ムーアが製作を手がけたドキュメンタリー映画「Planet of Humans」では、この業界の欺瞞に満ちた実態が暴き出されています。

先ず、マイケル・ムーア氏は、この映画を撮るまでは、太陽光パネルは永久に使えるものだと思っていて、それがどうやって作られているかを知らなかったそうです。また、この映画の監督ジェフ・ギブスも、ソーラーパネルの寿命が短いことを初めて知ったということです。基本的な認識に欠けていると考えられます。

さらに、人類がエネルギーの枯渇に直面しているという話を信じていたようですが、取材や調査の結果、それは真実ではなく、地中には数百年から数千年にも及ぶ人類の活動に必要な石油が埋蔵されており、原子力エネルギーもほぼ無限と言えることを知ったということです。

https://www.youtube.com/watch?v=Zk11vI-7czE


再エネビジネスの舞台裏

この記事の内容を要約し、若干コメントを付けると以下のようになります。

・この映画は、環境保護活動の舞台裏を探っている。アップルは、100%の再エネ導入率を自慢し、観衆の拍手を浴びていた。しかし、ギブスが取材した再エネの専門家からは、「太陽光や風力のみで運営している企業は、地球上に1社も存在しない」という話を聞いた。この映画には、アップルの太陽光施設を建設するために、切り倒された森が描かれていた。➡再エネだけで企業運営ができないのは当然の事実です。

・環境保護イベントのアースデイ創設者のデニス・ヘイズは、2015年のイベントの会場で、太陽光エネルギーのみでコンサートが運営されていると宣言した。会場の裏ではディーゼル発電を動かしていた。➡再エネに負荷変動はつきものなので、バックアップ電源が必要となります。

・イーロン・マスクは、テスラのギガファクトリーが、再生可能エネルギーで運営されていると主張するが、実際は既存の電力網に頼っている。➡これも当然そうでしょう。

再エネ、バイオマスとは

・映画では、未来のエネルギーとしてバイオマス燃料も取り上げている。科学者の中には、バイオマスやバイオ燃料がブラジルやマレーシアの熱帯雨林を破壊すると述べる人もいる。環境に優しいとされるエネルギーだが、石油や石炭よりもずっと多くのCO2を排出している。

➡バイオマス燃焼時に排出されるCO2は、カーボンリサイクルという概念があるため、排出量としてカウントされません。この概念は、樹木が大気中から吸収したCO2が、バイオマス燃焼後、再度大気中に戻るだけであるため、大気中のCO2濃度の増加に影響を与えるものではないというものです。化石燃料も植物由来ですから、バイオマスと言ってもおかしくはありませんが、そうはなっていません。

・バイオ燃料を生産するためには、原料となる大量の植物が必要であり、その栽培面積は巨大なものとなる。最も効率的な原料である大豆の栽培には、石油油田の450から750倍の面積の農地が必要である。ブラジルで普及が進んでいるバイオエタノールの生産のために、石油の産出に必要な土地の400倍の農地が必要となる。➡CO2の吸収源となる森林が大規模に切り開かれ農地になっています。

ソーラーパネルの不都合な事実

・ドイツを再エネ先進国だと思っている人がいる。しかし、2019年の太陽光や風力は、電力エネルギー全体の34%の寄与率しかなかった。ドイツのエネルギーの大半は、天然ガスや石油、トウモロコシ由来のバイオガスから生み出されている。

・太陽光パネルの製造には膨大な種類の素材が必要となる。ソーラーパネルの製造には、原子力発電プラントの16倍にも及ぶセメントやガラス、コンクリートや鉄が必要で、排出されるゴミの量は300倍にも達するという。

・米国の場合、ソーラーパネルの製造やソーラーファームの建設資材の多くは、石油や石炭、天然ガスなどのエネルギー産業を操るコーク・インダストリーズが供与している。

まとめ

環境を守ろうとする人々の行動が、結局は、さらなる環境破壊を引き起こしてしまう。太陽光発電が人類を、未来に連れて行ってくれると信じ込んでいる人々は多い。けれどもそれは妄想に過ぎない。



今年の冬は寒いのか?

2017-12-20 | 暮らし
今年の冬は例年よりも寒いような気がする。ここ何年かは温暖化といわれていたので、確信はないが、割りと冬も暖かかったような?そういう訳で、今年の寒さは意外な感じに思っている人も多いのかも知れない。一方で、世間一般とは違って、寒冷化を心配している人もいる。

世間一般というより、世界のビジネス界は、温暖化を前提に温暖化防止対策、つまりCO2排出削減対策に大規模のお金を投じて、色々やっている。日本も例外ではなく、高効率で低排出の発電技術の開発、CO2捕獲、CO2貯留などに大枚を費やしている。

日本の先進的な発電技術を世界に普及すれば、それだけで年間14億トン程度のCO2が削減できるといわれている。これは、日本が年間で排出しているCO2量に相当する。日本のCO2排出量は、世界全体の4%弱で、断トツは中国、それに米国が続いている。日本で最大限削減したとしても、中国がちょっとでも増やせば、日本の努力は無になってしまう。

そもそも、CO2を削減するというのは、これが地球の気温と相関があるという前提を置いているからである。本当にCO2増加量と気温に直接的相関があるのだろうか?CO2を減らせば、気温は下降するのだろうか?

そういう気持ちで、とある会議の為に論文を書いてみたのだが、その結論は以下のようになっている。どうなんだろうか?

【If CO2 is not a real cause of the global warming, the current program is sort of questionable and must be reviewed so as to make it useful. Pros about the CO2 reduction program are that we can pursue and innovate specific technologies of highly-efficient power generation system, new energy, new materials, etc. so as to care precious natural resources. On the other hand, cons about the program are that its outcome does not directly correlate to the reduction of the global temperature and that it is quite hard to attain and/or feel its cost effectiveness. We should focus on which targets will do the most social good relative to their costs.】

これは、熊本や大分での大雨によって大量の流木が発生したが、その原因は土壌の保水力が弱体化しているためであるという論点から書き始めた論文である。温暖化を止めるためにCO2対策に何兆という投資をしても、気温との相関が明確でないため、効果は期待できない。それよりも、治水対策、森林計画を具体的に実施していく方が成果を得るのではないだろうか。






橋下×羽鳥の番組

2017-09-26 | 暮らし
8月終わりの昼時、新宿駅前を歩いていて、若い男性に呼び止められた。感じの良い人だった。最初、何を言っているのか分からなかったが、良く聞いてみると、「インタビューを受けていただけますか?」というようなことを言っていた。

「インタビューね?少し面倒だな!」と思いながら、
「どの局ですか?」と聞くと、

「テレビ朝日です」と答えた。

「テレビ朝日なら、意見が違うんですが!」と言いながら、「どんなインタビューですか?」

「最近、悩みや気になることがありますか?」というので、

「北朝鮮のミサイルや中国の拡張主義」だと答えた。

それから、北朝鮮の拉致問題、中国の尖閣や南沙諸島、北海道などでの土地の買い占めなどに話が及んだ。話をしているのは、こちらで、男性は合いの手を入れる程度だった。

「拉致された日本人を取り戻せないのも、それに対して何らかの対抗措置を取れないことも、また、中国の拡張主義的な横暴についても遣られっ放しであるのも、その根本には、現行憲法があるんじゃないですか」「米国人が1週間程度でコピーぺで作ったような憲法に縛られていて、それを性懲りもなく後生大事に守っている。実におかしなことです」

「それでは憲法のどこを改正すべきだとお考えですか?」

「前文と9条でしょう」

「それでは、それを最後に一言!」

「今こそ、憲法改正をするべき時ではないでしょうか!」で終わった。5分程度の出来事でした。

これは、橋下×羽鳥の番組だそうですが、9月25日のこの番組の最終回までには、結局放送されませんでした。

朝日新聞やテレビ朝日が造り上げたい世界とは違う世界に住んでいる人間なので、向こうも敬遠したのかと思ってしまいました。

でも、面白い体験でした。




「安岡正篤 人生を拓く」、『敬と恥』

2017-04-02 | 暮らし
神渡良平氏の「安岡正篤氏 人生を拓く」に、『敬と恥』について書かれていた。

戦後、いわゆる進歩的文化人が鬼の首でも取ったように、「日本の文化の本質は恥の文化であり、人の目を気にする相対的な文化だ。それに比べ欧米の文化は、神の前に善か悪かを問う絶対的な文化だ」と述べ、過重なほどに自虐的批判を繰り返した。

恥について安岡はもっと肯定的に見ている。「人の人たるゆえんは、実は道徳を持っておるということです。そしてそれは『敬』するという心と、『恥』ずるという心になって現れる。いくら発達した動物でも、敬するとか、恥ずるという心はない。これは人間に至って初めて神が与えたものなのです。

敬する心は、人間が限りなく発達を望んで、未完成なものにあきたらず、より完全で偉大なものにあこがれるところから生まれてくる。これは人間特有の心理です。そして敬する心が起こると、必ずそこに恥ずるという心が生まれてくる。敬する心と恥ずる心とは相対関係のものでありますから、したがって敬を知る人は、必ずよく恥を知る人であり、恥を知る人は敬を知るである。ということができるわけであります」

恥の文化は、ルース・ベネディクトの『菊と刀』に書かれていたと記憶している。そこでは、「恥の文化」を人と人の間で成り立っている低位の横的文化、一方で、欧米の文化は、神と人、即ち創造主と人との関係が成り立つ文化であって、絶対者と通じている点での優位性を述べているように感じた。

これとは対照的なのが、ヘレン・ミアーズの「アメリカの鏡・日本」である。米国占領軍総司令部のメンバーとして46年に来日した米国の日本研究者が、48年に出版した米国の対日占領政策論である。

この本は、アメリカにとっては不都合な真実が書かれているため、マッカーサーから出版禁止を受けていたが、占領が終了した翌年の53年に、翻訳本「アメリカの反省」と題してやっと出版されたが、当時はなぜかあまり注目されず、その後はその存在すら忘れられていた。

日本は開国後、欧米列強諸国の真面目な生徒であり、一生懸命に欧米列強の真似をして強国の一員となった。いざ、習ったことを実際の行動に移すと、欧米から激怒され、最終的には、東京大空襲や原爆投下など多くの国際法に違反する行為を受けた。日本の行動の背景には、アメリカが鏡として存在していた事を明確に示した。

戦後、欧米に都合の良い歴史教育を強要され、多くの心ある知識人が公職追放された。その隙間を埋めたのが敗戦利得者=いわゆる進歩的文化人ということになる。






狭心症と心臓カテーテル検査

2017-03-27 | 暮らし
ここ2年ほど、通勤途中の坂道を歩いていて、たまに胸が苦しいという症状があった。病院で、冠動脈CTスキャンを受けてみると、白い部分が数か所(石灰化)、太い動脈の血流がきれいに映っていないと診断された。そこで、検査入院をすることになった。心臓に対して、何か処置をしてもらうのは初めてなので、少し緊張して、病院に向かった。

今回のカテーテル検査では、右腕に局所麻酔を施し、その後、橈骨動脈からカテーテルを入れ、冠動脈造影、左室造影、心機能評価を行った。冠動脈に狭窄があれば、その冠動脈を風船で拡張し、ステントという金属の筒を留置し、血流を改善させるということだが、今回は、幸運にもそういうことはなく終わった。麻酔が少しチクリとした位で、ほとんど痛みは感じなかった。

カテーテル検査や治療については、テレビで何度も見ているが、それが自分の番となると事情は違ってくる。でも、医療技術、スキルの進展は素晴らしいと感じた瞬間だった。

術後、点滴の他に、止血のためにきつく患部を絞めつけていた。そのため、少し不便だったが、それ以外は自由に行動できたのも助かった。

病室でTVを見る時間が多かったが、「森友学園」の話ばかり。籠池理事長の話の中には、おかしな点がいくつもあった。自公の質問は、的を射ていたと思ったが、民共社の質問は、いつもの安倍政権の汚点探しをするというパターンで、新鮮さはなかった。こういう国会中継ばかりで、少しうんざりしした。メディアも相当おかしい。

国際情勢、特に朝鮮半島や中国問題、米ロとの関係など、非常に厳しい情勢が切迫している中で、「森友学園」の問題ばかりを取り上げている野党、国会の存在意義はどこにあるのか、もう少し、真面目に使命を果たすべきで、猛省を促したいと思う。