The Man

理系男のダンディズム -ロジカルにロジカルに。 考え抜いたとき、それはその人の感性となる-

現実から積み上げるか?理想を追うか?

2006-05-28 16:30:00 | 生き方
問題解決の方法には、大きく分けて二通りあると思うんだ。

巷には、さまざまな職種があり。
そして、さまざまな仕事があるわけだが(そこ! 当然だろ?って、突っ込まない!^^;)。

ここでは、話が明確になるように、専門性の色が濃い職業・仕事に限定して。

専門性の色が濃い職業・仕事という奴は、大まかには

・無から有を作り出す
・効率よく、短時間で大量の事象に対応する

の2つに分類可能だと、GALANT's Cafeは考えている。

まぁ、どちらにせよ。
その営みを行っていると、その営みの方法に関する問題が生じるもの。

方法論に問題があるわけだから、その問題を解決しなければ、その営みによって得られるモノにも問題が生じてしまう可能性が高い
#具体的に言えば。
#方法が悪くて出戻りが多く、出来上がった製品や成果物に不良品が多いなど。

さて。
このような事例に直面した際。
どのように解決を図るだろう?

大抵、このような事例に直面している時というのは。
不具合が生じていることは明確なのだが、何が問題であり、何が原因であるのか、不明確なままであることが多いように、GALANT's Cafeは思う。


さぁ、どうする?


行き着く先は、「何を見て、何を感じ、何を考えるか? そして、どのように解決を図る(生きる)か?」ということなのだけど。

同じような状況に直面した際に。
人は皆、確かに、「何かを見て、何かを感じ、何かを考え、そして何かしらの解決を図ろう」とするのだけど。
そのアプローチの仕方は、二通りに分けられるように、GALANT's Cafeには思える。

その二通りとは。

・現実から積み上げていくアプローチ
・理想を追求し、現実と理想のギャップを埋めていくアプローチ


どちらが良くて、どちらが悪い、という問題ではなく。
どちらのアプローチが、自らの思考方法や生き方に、より適合しやすいか?というだけの違いに過ぎないのだが。

前者は、目の前で生じている問題に直面し、その問題を解決する方法を考え、その考えた手法を実践に移して問題解決を図るアプローチ。
有名な言葉で言うと、トヨタ自動車にて作り出された今や世界語ともなった「カイゼン」。

このアプローチの最大のメリットは、問題解決に即効性があり、昨日よりも今日、今日よりも明日、間違いなく前進していることを具体的に把握することが可能なこと。
日本では。
秀才と分類される方々が実践している事例が多く見られ、何かしらの成果を残している場合が多い。
素敵じゃ、ないか!(・∀・)

が。
このアプローチのデメリットは。
最悪の場合、場当たり的な解決を図ろうとすることに始終しがちなこと。
確かに、目の前の問題を解決しようとして営みを行い、何らかの問題を解決したことに間違いないのだけれども、その問題とは、問題の根幹ではなく表面的なことに過ぎなかったために、幾度となく問題解決を図ろうとも、いつまで経っても問題が解決されない。
真面目で努力家な方が落ち入りがちなパターンで、最後には疲れきってしまう...

傍で見ていると、目もあてられない状況になっていることすら(泣)


これに対し。
後者は、まず直面している事象の理想像(究極の姿)を考え、次にその理想と現実のギャップを把握し、そのギャップを埋める方法を考え、それからようやく考えた手法を実践に移すアプローチ。

このアプローチの最大のデメリットは。
追求された理想像があまりにも理想過ぎたために実現不可能であるとか、理想の追求に時間がかかりすぎ一向に問題解決が図られずその間に別の新たな問題が生じてしまうとか、理想だと思ったことは実は理想でもなんでもなく現実そのものだったとか。
仮に理想を追求することが出来たとして、その理想と現実のギャップを埋める方法を考えきれないなど。
あまりにも、リスクが多すぎること。

が、しかし。
このアプローチの最大のメリットは。
具体的に理想像を考えることが出来、その理想と現実のギャップを埋める方法を考えることが出来たならば。
問題の根幹から解決を図ることが出来るだけでなく、アプローチ中にも迷走すること無く、目的・目標に真っ直ぐ突き進めること。


どちらが良くて、どちらが悪い という話ではなくて。


日本では、前者のアプローチを選び、成果を残す人々は多い。
それは、そのような人を素晴らしいとする教育の賜物。
それはそれで大切なこと。

だから。
あえて積極的に後者のアプローチを選択するGALANT's Cafeが「この事象の理想像とは、何か?」を的確に追求するために心がけていることは。

事象とは、それ単体で存在するものではなく。
点と点を結ぶと線になり。線と線を繋ぐと面が出来る。
必ず、因果関係があって、その事象は何かから何かしらの影響を受けている。
この繋がりを見つけ出すことが、理想を追求し、現実とのギャップを最短時間で埋めるためには必要不可欠。

だからこそ。

その事象とその事象に直接的に関与する事柄のみを「見て、感じて、考える」のではなく。
さらに、その周辺や、一見何の関係もないような事柄までも「見て、感じて、考え」、そして、それらに吸い寄せられることなく、少し距離を置いて、大きく眺め、感じ、考えるということ。

そうすれば。
否応がなしに、その事象の置かれた状況と理想像、そしてその事象が抱える問題の核心が手に取るように見えようというもの。

だから。

たとえどんなに時間がかかろうとも。
周りから急かされとうとも、何もしていないと非難されようとも。
細かい事象に左右されることなく、正確な状況把握と理想像、そしてその事象が抱える問題の核心が見えるまで追求し続ける精神と力が必要不可欠。

本人たりとて。
この理想の追求方法は良いのか悪いのか、そんなことは、結果が出るまで分かりやしない。
ましてや、他人にとっては...

それでも、目先のことに囚われることなく、その事象の理想と置かれた現実を正確に把握し、そのギャップを埋める方法を考え、実際に解決を図ろうとすることが、問題の根幹を掴み根底から解決する一番の近道だとGALANT's Cafeは思うんだな。


#無論、目の前で生じている問題に直面し、その問題を解決する方法を考え、
#その考えた手法を実践に移して問題解決を図るアプローチも重要なのです。
#そして、このアプローチを取ることができる優秀な方は多いもの。
#だからこそ。
#一人ぐらい、回り道をしてでも理想を追求し、現実と理想を埋めるアプローチ
#を選択する奴が必要だと思うのですよ。
#それが理系男のダンディズムって奴さ。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
理想追求といえば・・ (パセリ)
2006-05-29 15:30:03
GALANT’sCafeさま、えっとー

なんだか、別のお話に聞こえちゃうのは・・

わたくしのイケナイところかしらん?



どこまでも理想追求なんだぁ・・これね叙情詩型ってなるらしいの。そう、「存在の耐えられない軽さ」という本にあったわw

ガムバツテネ
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ん? (GALANT's Cafe)
2006-05-30 01:09:16
●パセリさま

なんの話に聞こえるんです?^^;

#ホント、なんの話なんだろ?



いや、ただ単に。

コツコツと積み上げる なんて丁寧さ。

そんなもん、GALANT's Cafeは持っていないので、理想を求めて“えいやっ!”っと力技に出るだけなのですよ^^ゞ
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