日 時 12月5日(火)午後4時
場 所 東京地方裁判所 710号法廷
ぜひ傍聴に来てください。
10月6日(金)は、朝から冷たい雨となり、やがて暴風雨となった夜、傘は無残に折れ、びしょびしょになりながらも、なんと34名もの方々が集まってくださいました。京都や大阪などのご遠方から来られた方もあり、感謝!感謝!の幕開けです。 10月6日現在で、呼びかけ人賛同者は48名、団体賛同は8名になりました。カンパもありがとうございました。
オープニングは、女性ユニオン東京のオイソガミー一座の「花咲け☆市川房枝ルネッサンス」。台本は、あとで、アップしましょう。
当事者から解雇にいたる経緯を説明。そのあと、3人の弁護士さんからのお話がありました。
「非常に乱暴なとんでもない解雇であり、最初からクビ切りをすることを前提として退職勧奨を出し、その一ヶ月後に解雇している。」「非常にうさんくさいものを感じている」「整理解雇の4要件を全然満たしていない」「不当労働行為という側面からも解雇は無効である」などなど、今回の解雇の不当性について法律的に説明していただきました。
さて、参加者からの質問です。
その1:記念会での日常的な仕事の流れは?
組合員 政治教育、国際交流、調査出版の3本柱の事業があり、1階の事務室では、総務部3名のほか、政治教育部1名と国際部の1名が仕事をしていた。総務、政治教育、国際部のすべてに指示を与えるのは、常務理事である。出版部は事務局長が統括している。
その2:理事は日常の仕事にどのくらい関与しているのか。
組合員 常務理事は毎日来て指示を出す。理事長は週に2回位来ている。その他の理事は日常の業務にはほとんど関与していない。
その3:なぜ、記念会で組合をつくることになったのか。
組合員 97年にすべての事業所に週40時間制が導入されたとき、夜間講座の際の残業代が支給されていなかったので、残業代の支払いを求めたところ、拒否されたことがきっかけとなった。また、低賃金、長時間、過密労働から、新人が風邪をひいてもなおらないために申し入れ書を出したいということで、常勤職員4人で集まって要望書の作成にとりかかた。2ヶ月かかって作成するうちに、労働組合でなければ解決は難しいと判断するにいたった。
その4:記念会で吸い取られてカラカラになったという意味は?
組合員 水を与えられない植木鉢のような状態(芽もでないし、育たない)。記念会に入って半年後、過重労働で吸い取られた自分がカラカラになったと感じた。
その他の発言から
Aさん:一部のボス支配によって、理事会は主体的参加が乏しくなっているのではないか。
Bさん:市川房枝の遺志はなんだったか。目的と志をきちんと全面に出して訴えていかなければ。
Cさん:市川先生の名誉のために申しあげておけば、維持員の増加と貸し室で財政を確立するように先生が言っていたというのは作り話である。『婦人展望』の『婦選会館便り』の頁と『婦選会館ご案内』というところを全部見たが、講座などの空いているときは貸し室をするが、それもできるだけ趣旨にそった会に貸そうということは書いてある。しかし貸し室で財政を確立しようということは書いていない。
Dさん:今回のことではっきりと分かったのは、市川先生が何を運動してきて、何を後に続く女性たちに託したか、常務理事は全くわかっていないし理解していないということだった。
Eさん:女性の立場を考えなおしていこうという組織が、女性の労働問題をかかえているというのが、私達の共通した問題である。そのことに取り組むためには、労働組合しか、労使が同じテーブルにつけない。姑息な手段、理不尽なことにはやはりきちんと権利を主張し、たたかっていかなければ勝利は得られない。
なお、有権者同盟の「お国自慢ミニセール」が中止となり、水戸支部から送られてきた納豆を、ある方が個人カンパしてくださいました。誠に申し訳なーい!!
団結は、秋とともに、深まりつつあります。「市川房枝ルネッサンス」は、48人の呼びかけ人とともに、発足しました。これからも、どうぞよろしくお願いします。
市川房枝ルネッサンス事務局
10月5日号のふぇみんに記事が掲載されました。「解雇問題で揺れる市川房枝記念会」です。文中に、記念会がふぇみんの取材に応じなかったと書かれています。ふぇみん婦人民主クラブは、国際婦人年連絡会の加盟団体の一つなのに、どういうこと?山口さんは婦人年の事務局長なのに・・・・・。
密室政治はやめよう。婦人年も記念会も、外に、次世代に、対話というドアを開かなかったら、やがて社会から退場命令(レッドカード)が出ることでしょう。
職員をばっさり切り捨てて、内部で議論も批判もなく平然としているような、官僚的女性団体は、いったい誰のため、何のための団体なのですか?
女性の一人二人が大会社の社長になったり、知事や首長になったりすることが目的じゃなくて、世界中の数十億の女性たちが、軍や政府や企業や事業所や家族から、不当に搾取、抑圧されることなく、生活できるようになること、それが女性団体の仕事ではありませんか。
記事の最後はこう結んでいます。
「女性団体が、職員に十分な賃金や待遇を保障することが難しいのは理解できる。その困難を乗り切るためにも、次世代へのバトンタッチも含めて、柔軟な対応と将来構想に向けての開かれた対話が必要なのではないだろうか」
くみあいニュースWEB担当
8月10日付で解雇された職員2名は、10月3日、東京地裁に解雇無効の訴えを起こしました。「なんで解雇なの??さっぱり分からん」「記念会はどうなるの?」「女性労働者の切り捨ては許し難い」「事業をまじめにやらないのはなぜ」などとお嘆きのみなさま、ともに励ましあい、問題解決に向かっていきましょう。
明日、午後6時半より、飯田橋の東京しごとセンターで緊急報告集会を開きます。担当弁護士から「整理解雇の4要件」および「不当労働行為」について、詳しく説明があります。ぜひ、お集まりください。
と き 10月6日(金)午後6時30分~8時30分
ところ 東京しごとセンター、5階第1セミナー室
http://www.tokyoshigoto.jp/traffic.php
内 容 オイソガミー一座の指人形劇、訴状の解説、討論など
問合せ 市川房枝ルネッサンス準備会(03-5352-6630)
訴訟:元女性職員2人、「市川房枝記念会」解雇で提訴--東京地裁
財団法人「市川房枝記念会」(東京都渋谷区)が本拠地の「婦選会館」の耐震性に問題があることを理由に事業縮小や整理解雇をしたのは不当として、解雇された元女性職員2人が3日、地位確認(雇用継続)などを求めて東京地裁に提訴した。
訴状によると、2人は94、96年に採用され、政治講座や会計などを担当。記念会は今年7月、職員に▽耐震補強工事終了までの会館使用禁止▽政治講座などをやめ「調査出版と婦人参政資料の整備」に事業を特化▽職員8人中6人に退職勧奨--を告げた。8月10日付で退職を求められた4人のうち2人は応じ、拒否した原告2人が解雇された。元職員側は「政治講座中止は法人の設立目的に反し、事業縮小を前提とする整理解雇には理由がない」などと主張している。
毎日新聞 2006年10月4日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20061004ddm041040070000c.html
本日、8月10日付で市川房枝記念会を不当解雇された元職員2名は、東京地方裁判所に労働契約上の権利を有する地位確認の訴えを起こしました。
皆様のご支援のおかげで、働く者として踏みにじられた権利を訴状という形にすることができました。これまでのお力添えに本当に感謝申し上げます。
<原告からの一言>
「耐震に問題あり」を最大の理由づけ(口実)として、有無を言わせず強行された解雇を到底認める訳にはいきません。記念会が守ろうとしているものは何か、凝視しつづけ、解雇の不当性を訴えていきます。 原告M
記念会に起きていることは、女性労働の無償化(ボランティア化)という、逆コースではないか。なぜ、このような事態になってしまったのか。裁判を通して、女性が労働の正当な対価を得て、一人で生活することができ、心身ともに健康な生活ができる社会をどうしたら作れるのか、考えたいです。
原告0
市川房枝記念会くみあいニュース http://www.mndds.com/fusen/