いま婦選会館に何が起こっているか!

もう黙っていられない。婦選会館は市川房枝の婦選運動を続けてきた日本婦人有権者同盟にとって運動の拠点です

日本婦人有権者同盟は仮設事務所に一時移転しました

2008-05-22 22:54:32 | Weblog
■仮設事務所への移転の経緯

去る06年7月に婦選会館を閉鎖した市川房枝記念会との同盟立退き問題は、07年の7月に届いた「1ヶ月後に立ち退くように」という一方的な内容証明の後、しばらく進展がありませんでした。そして昨年11月7日、記念会代理人から同盟代理人に「婦選会館内に有権者同盟の事務所を用意する」旨の電話による通知があり、11月15日に開かれた記念会評議員会に提出された図面には、3階の現在の場所に、台所分を削られますが、「日本婦人有権者同盟」という場所の割り当てがありました。
年末から08年に入っての3ヶ月間、代理人を通して、賃貸借契約が存続することの確認や、新家賃や工事期間中の処遇について、何度も話し合いが重ねられました。

有権者同盟としては、約3年にわたって事務所を普通に使用できなかったはなはだ不条理な状況の経緯や会館のリニューアル自体にも不本意な面が多いのです。

部屋は狭くなり、賃料が一方的に約1.5倍に引き上げられますが、故市川房枝先生の「婦選」の遺志を継ぐ団体として、同盟がその理念を守るためにも、62年間運動の拠点としてきた婦選会館内に引き続き事務所を確保したいということで、記念会と和解合意に向けて誠意を尽くすため、耐震補強改修工事の期間、前記仮設事務所に移転することになりました。

仮設事務所は、小さなスペースです。会員・賛助員・購読者、運動を共に進めてくださる各団体等の皆さまには様々なご不便をかけることもあろうかと思いますが、ご協力、よろしくお願いいたします。



●新事務所
〒151-0053渋谷区代々木2-23-1-309
婦選会館の隣の赤レンガの大きなマンションニューステートメナー309号室。

●電話・ファックス番号
電話 03-3370-2727
ファックス 03-3370-4541 
は変わりません。
※これまでの電話 03-3370-5650は、なくなりますのでご注意下さい。

●移転期間
5月から10月末、ないし11月頃までの予定です。

同盟のこれからは

2008-01-27 18:09:33 | Weblog
新年、おめでとうございます。
ブログ更新が遅れ、同盟はどうなってしまったの、とお叱りの声が多いのですが、昨年、11月7日に記念会の弁護士から同盟の弁護士に「同盟とは訴訟はせずに友好的に」という電話でのやり取りがあり、評議員会で耐震補強と改修工事に取り組む旨の計画が示されましたので、記念会から具体的な話し合いなどがあるものと、それを踏まえてブログを更新しようと思っているうちに、こんな時期になってしまいました。
同盟に久しぶりにKさんがみえて、経過をたずねられましたので、その時のお話を再現してみましょう。

K「その後、婦選会館をめぐって何か動きはあったのですか?」
私「まず、11月末に記念会から、地下の除湿工事があるというお知らせと工程表が届けられました。12月2週の月曜日から工事は始まり、ブルーシートが会館通用口から地下にかけて敷かれましたが、木曜日には終了しました」
K「それって、大変な工事だったの?」
私「大型の除湿機を設置するための工事で、3、4日かかったようですが、同盟には特に影響はありませんでした。資料の保管については、みなさんご心配だったようですから、300万かかるということで経済的に大変でしょうが、こんなに簡単に入るのならもっと早く除湿機は入れたらよかったのに、と思いました」
K「すると大事な資料の保存は安心と思ってよいのですね」
私「博物館や美術館は室温や湿度など、作品が傷まないように厳しく管理されていますよね。記念会の地下にどういう資料があって、どういう装置が設置されたかわかりませんが、300万かけて、除湿機を設置したということは確かです」

K「それで、記念会は婦選会館内に同盟の部屋を準備するということだそうですが、それは、これまでの経緯からすると、同盟にとって進歩なのですか?」
私「う~ん、昨年7月には1ヶ月以内に出て行けという内容証明を送りつけて、それはとんでもない、という同盟弁護士の反論に対し、話し合いもないまま、『置いてやるぞ』みたいなことで、確かに「出て行け」からすると「部屋を準備する」と言われれば、そりゃ、進歩なのかもしれませんが、とにかく、もう、私たち記念会に振り回され続けているのですよ。国際婦人年に加入している方から「喧嘩しないで、記念会は改修を決定したのだから、工事がやりやすいように、同盟はどいてあげなさい」みたいに言われて、むっとしますよね。だって、最初は耐震問題で命第一と言って、その後は資金難で金銭的目処が立たないと言って、それで結局、手持ちの改修資金プラス今後の寄付で工事するというのでしょう。だったら、会館を閉鎖して、私たちに出て行けなんて言うことないじゃない。耐震診断をして、それに沿って工事計画を立てる、外装・内装もついでにしたいなら、一緒に計画して、でも、理想がとても手持ちのお金とそぐわないなら、理想を低くしてやればいいのですよ。会館閉鎖で同盟は多大な損害をこうむりましたよね」
K「そうですよね。記念会の解雇された職員の方々の裁判を傍聴した方は、専門家の意見では婦選会館を閉鎖しなくても耐震工事は十分にできると言っているのですって。私たち素人だから、「命第一」なんて言われると、「??」と感じながらも、だって耐震強度をクリアしていないからって閉鎖された建物などまず見たことないから、「普通はそんなことしないのに決断した記念会は偉い」なんて思ってしまった……、でも、どうも違っていたみたいね……私たちはお人よしで甘いのだ。それから、今年になって記念会の弁護士さんから私たちのW弁護士に話し合いを求めてきたのですってね」
私「はい、1月21日に話し合いをしました。20分間の短いもののようでしたが、私たちと記念会の主張はかなりかけ離れているようです」
K「かけ離れているというのは、どういうふうに?」
私「記念会は、耐震補強工事はほぼ確定し、評議員会配布すみの計画案どおりにする予定だそうです」
K「いいじゃない。同盟も耐震補強工事には協力するのでしょう」
私「婦選会館が耐震補強されるのに私たち誰も反対していません。でもね、工事中に人が出入りすることは危険発生の恐れと工事の円滑な進行上困るのですって。だから3月末日までに立ち退き願いたいって。そして早ければ10月初に再入居できるのだそうです」
K「え、だって、1月の代表委員会などでも話し合われたように、どうも予算決定後総選挙ということになるかも、そうすると同盟の選挙啓発運動の真っ最中じゃない。そんな時に退去というのは困るよね」
私「そうですよね。私たちの運動目標は、政治啓発だから、そこはきちんとしたい。それと、再入居条件は、場所は同一カ所であるが若干坪数が減ること、貸しオフィスにした場合、男性トイレが必要で、それを同盟の台所部分に設置するようです。しかも部屋が小さくなる上、賃料は全体の収支均衡上15万円としたい、と言ってきているのよ」
K「え、いま、家賃をいくら払っているのでしたっけ」
私「共同費〔管理費〕含めて94700円です。外部団体の方で、これは安いという意見もあるが、でも、同盟の中では自分は婦選会館建設・改築に寄付していて、それは同盟に寄付したのだ、同盟が家賃を払っていたことを知らない、なにそれはという方が、特に地方では多くて、私たちは寄付したのに日本婦人有権者同盟が家賃を支払うなんておかしいとブーイングいっぱいなのよね。たぶん、婦選会館を維持していく上で、同盟会員の援助が必要と言うことで賃貸借契約をして家賃を入れたのだと思うから、家賃を支払う努力は大事かなと思うが、現行の金額は守ってほしい。だから、記念会との交渉はこれからなのよ」
K「それで、今度はいつ、話し合いがあるのですか?」
私「2月4日です。双方にとって進歩的な結果を期待します」

婦選会館の改修計画案が出されました

2007-11-21 02:00:35 | Weblog
婦選会館閉鎖から1年半、落ち葉の季節がまためぐってきました。毎朝、市川先生の養女Iさんが竹箒で養生網のかかった婦選会館の前を掃除してくださっています。並木途中のマンションの改修工事もほぼ終わりに近づき、巨大な足場が解体され、先週は巨大なトラックが通路を塞いでいましたが、今は最後の仕上げの玄関屋根のペンキ塗りをしています。
 お隣のSさんの屋根にも土が運ばれ、柑橘類の木が一本植えられ、これから春に向かってSさんご夫婦は園芸や家庭菜園などをなさるのでしょう。新宿のこの地で土と親しまれるなど、うらやましいです。同盟の台所の窓や非常口などからちょうどSさんの屋上が見渡せるので、春が楽しみです。

 そうそう、ブログをさぼっている間に、ついに婦選会館の改修について、新たな進展がありました。11月12日に評議員会が開かれ、そこで婦選会館の改修計画が出されたのです。

 評議員会の1週間前に、記念会の弁護士から同盟の弁護士に「訴訟は避けたい。改修後、同盟の再入居を前提に改修工事をする。同盟の部屋は若干縮小され、家賃は若干高くなるかもしれない」旨の電話がありました。そして、評議員会の席で婦選会館の改修案が出されました。それについて、同盟がどう対応していくかは、これからの検討課題です。

 要点をかいつまんで書いてみますので、会員・購読者・賛助員の皆さん、同盟の学習会などに出てくださる皆さん、どう思われるか、ぜひ、ご意見聞かせてください。

■婦選会館改修について
 改修費用 7210万円。その内訳は
 地下の書庫の除湿工事 300万円(これは契約済みで12月25日完工予定)
 耐震補強工事    1200万円
 内外外装補修・一部改修 5010円
 内工事予備費     700万円

資金内訳
 手持ち資金    5210万円
 募金       2000万円

改修内容
 地下 資料保管庫研究・閲覧室/調査・出版・資料整備室
 1階 ロビー/財団事務所/ボランティアルーム/多目的ホール
 2階 市川房枝記念展示室/賃貸オフィス/研修室/理事室
 3階 賃貸オフィス3室/婦人有権者同盟事務室
 4階 倉庫/トランクルーム/貸しロッカー

ちなみに、婦選会館の事業内容は
・政治参画(市川房枝政治センターなど)
・調査・研究(市川房枝研究会など)
・出版(『女性展望』『女性議員調査』『女性団体名簿』)
・婦人参政関係資料整備・保管・公開
・国際交流
・相談
・貸室

同盟の部屋が縮小するのは、3階に男性トイレを設けるため、現在の台所兼物置スペース分がなくなるようです。

記念会のすることは同盟の二番煎じでは?

2007-10-16 23:56:09 | Weblog
休み明けの10月15日、婦選会館の脇に工事車が2台止まっていました。いよいよ、地下の空調工事を始めるのかしら、先週水曜日の見積もり後、やけにすばやいじゃないですか(何しろ、婦選会館は1年以上閉鎖放置ですから)と期待していましたら、同盟の西側の窓の外からガタガタ、ガーガーと騒音が。なんだ、婦選会館ではなく、隣のS氏宅の工事でした。その日は、同盟でちょっとした作業がありましたので、集まった同盟会員たちはびっくり!!

F「ねぇ、ねぇ、すごい音ね。これって、お隣? なんか、婦選会館に続く並木道の途中も工事をしていたわよ。お隣のニューステートメナーの先も超高層ビルが建築中だし、この辺、もう本当に工事ラッシュね。」
K「ねぇ、みなさん、聞いて、聞いて、お隣の屋根、緑化工事をなさるのですって」と、同盟の部屋に飛び込んできたKさんがSさん宅を工事中の職人さんから聞いた最新ニュースを伝えました。
I「え、そうなの? すると、いよいよ文化村構想が始まったのね」
H「なに、その文化村構想って?」
I「英語教室に通っている友人から聞いたのだけれど、この辺は、婦選会館に続くプラタナスなどの並木や市川先生のお家や婦選会館、それに「平城山」や「とんぼのめがね」の平井康三郎氏とその息子さんの世界的チェリスト平井丈一郎氏、同盟でコンサートをお願いしているお孫さんの平井元喜氏のお家があるので、一帯を開発して文化村にしようと計画しているそうよ。Sさんのお家の緑化は、その一環なのかしら? 並木の途中のマンションも工事中だし、屋上を緑化するのかな。婦選会館の屋上も結構広いのよね、緑化して、緑いっぱいにするのかしら?」
M「え?! 記念会が折に触れて言ってきた「近隣に浮上した開発問題」というのは、まさか、文化村構想・屋上緑化ではないでしょうよね?」
私「文化村構想というのは初耳ですね。でも英語教室にいっていらっしゃる会員さんから『記念会は、等価交換でビルを建てたいが、土地が狭いから、しかも賃貸借している同盟がいるから売れないので進まない』と言う話が流布されているというのは以前、聞いたことがあります。また、英語教室にいらっしゃっている方々は、同盟のお茶やボーソーの石鹸・化粧品を愛用してくださっいて、セールの時には皆さん買いに来てくださるのですが、「どうも、婦選会館は改修しても、英語教室はここに戻れないらしい。婦選会館を新しくしてテナントを入れる予定らしい」と不安そうに言っていらっしゃいました。とにかく、記念会は改修・改築については何も明らかになさっていませんから、憶測はいろいろ流れるでしょうが……」

O「ねぇ、ねぇ、10月10日付けで維持員に来た手紙みました?」
K「見た、見ましたよ。財団創立45周年記念維持員のつどいのことでしょう」
O「午前中はトークとかして、午後はオークションとバザーするのですって」
S「そして、『富士周辺のスタディ・ツアー福祉・環境を考える』だって。バスで富士五湖を回って、記念会の評議員の方の経営する老人保健施設とやはり環境問題をなさっている評議員の方の案内で富士ビジターセンターを1時間ずつ訪問、そして最後に市川先生の墓参をなさるそうです」
H「墓参、オークションなんて同盟が毎年してきたこと。これって、なんか、日本婦人有権者同盟の二番煎じみたいな気がしませんか」
B「いやねぇ、そっくりじゃないの。」
K「記念会のスタディ・ツアーというのは、これまで、歴史散策とか、講座とも連携した、もっと充実したものではなかったのかな。採算はどうかわからないが、でも、内容については評価は高かったと思いますよ。今回の『福祉・環境を考える』って言っていますが、だって、今までも、これからも、記念会の中に福祉や環境についての講座やなんかあったの? これって、今風の話題を利用したって感じで、記念会らしくないですよね。記念会が職員を、つまりしっかり働ける人材を切ってしまったことが大きいと思います。いくら頑張ったって、職員2人ではね。」
A「同盟の墓参は、会員交流と先生の墓参が中心で、それに美術館や文化施設をめぐってというのでしたが、スタディ・ツアーは参加費11000円ですって。」
O「私、えー!って思ってしまった」
H「それに先生のお墓のある富士霊園到着予定が4時15分、ずいぶん遅いよね。それから帰るとなると、渋滞に巻き込まれなければいいけれどね。」

こうして、同盟のみなさんの、同盟と婦選会館についての心配は尽きないのでした。

婦選会館はカビ臭いですよ!!婦選の資料の行方は?

2007-10-13 10:52:37 | Weblog
ここのところご無沙汰のGさんが突然、同盟事務所を訪問してくださいました。
G「久しぶりにあなたのブログを見たら、同盟が「1ヶ月で立ち退きせよ」と言われているというから、あわてて電話したが誰も出ないじゃない。「え!同盟は路頭に迷っているのか」ともう心配で、心配で、いたたまれなくて……」
私「いつ、電話、なさったのですか?」
G「今朝の9時ですよ」
私「ご心配かけて、ごめんなさい。同盟の事務所は10時過ぎからですし、最近、日によっては手薄で、電話の近くに人がいないこともありますので……申し訳ありませんが、時間をずらして再度、お電話していただくとうれしいのです」
G「そうこうあったが、私がここにいるのだから、とにかく、しばらく事務所は大丈夫なのですね」
私「7月25日に『1ヶ月後までに退去せよ』という通知が来て、私どもの弁護士さんが「それは違法だ」と言う言い方ではありませんが、それにちかい異議を送ってから、何もアクションがないのですよ。大丈夫と言えるかどうか、わかりませんが、今まで何も言ってこないということは、まあ、力ずくで追い出されるということは……ないのかな……そうあってほしいですが」
G「あなたの説明では何かよくわかりませんが、安心して良いということ?」
私「安心してください、と言えないのが悲しいです」
G「ところで、今日、婦選会館に入ったら、かび臭いですね、ひどいですよ。ムーッとしたかび臭が襲ってきて息が詰まりそうでしたよ」
私「昨年から、かび臭いですよ。私など慣らされてしまっていますが、夏休み後や連休明けなどは、そんな私でも息苦しいです。通勤したら、階段の2階と3階に通じる窓は全開しますが、本当に小さな窓なので、3階の同盟の事務所はもちろん、3階のトイレや小さなお茶を入れるための給湯施設の上の窓も開いています」
G「そうですか、そういえば同盟の部屋は爽やかですね。木犀の香がいっぱいではないですか。これは記念会の土地にある木犀なのですって、え、あら、本当だ! ところで、記念会が保管している婦選の資料はどうなっているのですか」
私「資料については、本当によく聞かれるのですが、私たちにはわかりません。多量の資料を会館から持ち出すのを見たことはありません。今でもよく地下室にどなたかが来ているようだ、としか言えません。記念会は、一時保管を国会図書館に依頼したいとか、空調設備を設けたいとか評議委員会や維持員たちに言っていますよね。10月10日、私が外出しようとドアの鍵を回していたら、外からも鍵を回す人が。記念会事務局員Sさんと3、4人の男性がいらっしゃって、その後、地下室に降りていったようです。
 外出から帰って来た時、婦選会館の入り口付近で理事のHさんと3、4名の先ほどの男性たちが何かを検討していました。婦選会館玄関入り口付近のマンホールは開き、彼らは玄関左手の、たぶん婦選会館を訪れる人たちは気づかないであろう、外階段付近に多大の関心をよせているようでした」。
「何をしているの?」と本当は神経ピリピリの私がさりげなさそうにマンホールを覗くふりをしていたら(なにせ蓋が開いていたのですから)、その脇をもっと私より知りたいというテンションが高い男性が私を押しのけるようにして、「何をしているのですか?」と彼らに迫りました。婦選会館お隣のS氏でした。わたしはそれに便乗して「なんだ、なんだ?」とS氏にくっついて、彼らの説明を聞きました。

H理事は「除湿をしたいのです」というようなことをS氏に盛んにおっしゃっていました。」

G「そうね、婦選会館の資料はきちんと保管しなければいけません。記念会は、やってくださるべきですよね」。

近隣の開発問題もあるようですし、同盟の私たち同様、いやそれ以上に、近隣の方々は婦選会館の動きには大きな関心があるようです。
その後、勤務時間が過ぎて、私はいつもの通り記念会に鍵を返しにいきました。
その帰り、ちょうどM記念会理事長とエレベーターで2人きりでお会いしてしまいました〔私はよいのですが、M様は、記念会と同盟がこういう状態ですから、同盟事務局員の私にこんな密室で会うのはいやだったのでは……?〕
春の花園のような美しいお洋服を着ていらっしゃるM理事長は、「帰りはこんな時間ですか?」とやさしくおっしゃいました。M理事長は以前から同盟事務局員の私には、名刺交換広告を機関紙に出してくださったり、優しくしてくださいました。

エレベーターが1階に着くまでのたった?秒。
「はい、同盟は5時半までです。ところで婦選会館の改修工事はどうなるのですか?」
M理事長はちょっと顔を歪められて「いずれ、工事はしなければならないでしょうね」とおっしゃいました。
私「そうですよね。たいへんですね。お金がかかりますしね。今日も空調設備なさっていましたよね。工事をしたのですか?」
M理事長は「見積もりですよ」とはっきりおっしゃいました」。

Gさん、婦選会館の資料がご心配な皆さま、
資料はどうもまだ婦選会館地下室にあり、これから空調設備を完備するための見積もりの段階のようです。


立ち退けという威嚇的な警告が……

2007-09-08 09:40:15 | Weblog
婦選会館が閉ざされて1年3ヶ月目に入ろうとしていますが、関東にすごい台風が通り過ぎた9月7日午後、同盟になかなかいらっしゃれない超多忙の会員Mさんが、たまたまこちら方面にご用があって訪ねてくださいました。

M「同盟と記念会の攻防は平行線らしいですが、その後、どうなっちゃったの?」
私「どうもならず平行線ではありますが、実は、7月26日、紀平代表宛てに内容証明文書が届きました。その通知書は「1、賃貸借契約は履行不能により当然に終了した。昨年8月28日付「ご通知」で契約解消の通知をしたにもかかわらず、同盟は使用を継続している。安全上の理由から記念会は本事務所の使用を認めることはできないので、本書面到着後1ヶ月以内に明け渡すこと、明け渡さない場合は法的手段も検討せざるを得ない。 2、改修には多額の費用と期間を要し、現在具体的見通しは立っていない。また記念会は同盟の退去に伴う費用について負担する法的義務はない。改修後の再入居や再入居の条件については現時点では約束できない。明け渡し及び改修後、賃貸条件は改めて協議したい」という、威嚇的で、全く誠意のないものでした。

M「えー、そんなの届いていたのだ。たいへんじゃない。そんな大変なことをどうしてブログに掲載しなかったのよ」
私「内容証明や配達証明などという書類を私は今まで見たことないのです。そしてこの配達証明は私が受け取ったのではなくて、婦選会館前にお住まいの市川先生の養女さんが受け取って、こちらに来たのです。何しろ婦選会館は閉鎖されているから、宅急便などは閉鎖されていても中に同盟ががんばっているので同盟に連絡がくるが、なぜか郵便局だけはその辺がうまくいかなくて、現金書留なども養女さんが受けとって下さっていたのです(そういう配達署名書類を記念会の理事である彼女が受け取って私たち同盟に渡してよいのか、私は「うーん」と思いましたが、彼女はとてもよい方で文句など言えませんよね。同盟と記念会は一体だったのですから)。
私の伴侶はじめ、いろいろな方に伺ったら、内容証明文自体は何の法的拘束力はなく、問題にすることはない、という意見です。今回の問題は、記念会の要望により弁護士同士で話し合うということだったのに、なぜ、こんな書類が同盟の代表に来るのか、かなり驚きました。これに対して、W弁護士は8月10日付で弁護士宛でなく、本尾理事長宛にそういうことに応じることはできない旨の「ご通知」を内容証明で送りました」。

M「ふーん、そうなのだ。何か面倒くさいね」。
私「その返事をいま待っているところです」

え!? 使用中の建物でもやはり耐震工事はできるのね

2007-08-25 08:44:58 | Weblog
暑い、暑い夏休みが終わりました。超高層ビル群が立ち並ぶ新宿のホッとする一角、婦選会館に通ずる並木道で、ミンミンゼミが鳴いています。今年は郊外のわが家でも異常に蝉が多いのですが、「新宿で、蝉の声!」と感動。いつまでこういう夏の光景が渋谷区代々木のこの地で保たれるのか?

同盟と記念会の攻防はその後、多少、ちょっと衝撃的な形の衝突?などもありましたが、基本的には何も変わりません。衝撃的などと聞くと、「それって何?」と歯がゆいでしょうが、後ほどお話ししますね。なにしろ、このブログはチェックされているので、あちらのけしからん攻撃は皆さんに一刻も早く知らせたいが、こちらの手の内は読まれてはいけないなと思います。詳しいことがお知りになりたい方はぜひ同盟に直接遊びに来るか、電話で問い合わせてくださいね。

同盟の夏休みの1週間閉じられていた婦選会館は、入るとかび臭く、ムッムムと熱く、気分が悪くなりそうでした。その2日後にボランティアに来てくださったKさんは、東京で今夏最高の暑さを記録した日で、気分が悪くなられて(たぶん熱中症)、もう大変だったようです。同盟備え付けのクーラーもかなりガタがきてますから。やはりボランティアで来てくださった別のKさんは婦選会館の階段で小さな小さなヤモリに出会って「キャー」。赤ちゃんヤモリがいるということはその両親や兄弟もどこかにいるのでしょう。ゴキブリで絶対に「キャー」とは言わない〔本当は嫌なのだけれど〕、記念会の「婦選会館は危ないのです」というのにも絶対に「キャー」とは言わない(これは全然怖くない)、ずうずうしい私は「ヤモリは屋守で婦選会館を守ってくれるのよ。先生の化身かも」と、Kさんを無茶苦茶勇気づけて、まあ、同盟は平常通りに事業を続けています。

そして、8月23日、同盟の3つの部会があった日、鍵問題で入れないため私がお迎えに行ったSさんが「いよいよ婦選会館の工事が始まったのかと、驚いたわ」でも、それは、婦選会館の耐震改修工事ではありませんでした。

Sさんが驚いたのは、婦選会館へ続く並木道の中間にあるマンションの工事でした。かなり大掛かりそうな工事なので、このマンションの友人を訪ねてきた人ということで、私は、さりげなく、住民に何の工事か伺ってみました。経年劣化による耐震補強なども含む改修工事で11月頃までかかるそうです。もちろん住民の方々は、工事期間中、マンションにお住まいでOK、事務所はお仕事継続OKなのだとか。Sさんは、「え、そうなの?」と何だか納得いかないようでしたが。だって、私たち、もう工事期間も知らされないまま、立ち退きを強要されていますものね。

耐震問題や財政難は本当? 新しい事実が

2007-08-17 09:00:47 | Weblog
暑い日が続いていますが、皆さまお元気ですか。
電気代節約のため、クーラーはできるだけ控えめに、朝夕打ち水などでエコ的に過ごそうという私の生活をあざ笑うかのように、気温はどんどん上昇して、フーフー言う犬猫や家族とのんびり夏期休暇を過ごしているはずのわが家にファックスや電話が……。

A「見ましたか、ルネッサンスのニュース」
私「はい、会員の方からファックスいただきました」
A「あれを読むと、婦選会館が安全に使われなくなったというのは、嘘のようですね。記念会が移ったニューステートメナーの方が危険だとか」
私「そうです。「婦選会館は危険だ、大地震が起きたら私たちは民事的・刑事的責任を免れない」、と言われて不審に思ったのですよ。そんな馬鹿なと、だから、同盟は現在も婦選会館の事務所で頑張っているわけですが、記念会の主張が全く根拠のないことだと解雇された方たちの努力で今回わかりました」
A「婦選会館が行った耐震診断とその結果の耐震診断書というのはインチキなのですか?」
私「耐震診断書の計算書に数値の誤りが何箇所かあるようで、慎重さに欠けると指摘されています。数値の誤りが、単なる入力ミスか、故意か、わかりませんが、耐震診断書が全くでたらめだとは意見書は言っていません。それより、記念会が、耐震診断書を勝手に解釈して、同盟や社会、そして理事や評議員たちにした説明、その後の処置が、非常におかしいようです」
A「ふーん。事業を特化するというので、すごく驚いたのだけれど、財団の財政状況はそんなことをする必要がなかった、むしろ、今回の政策転換で、財団自身が存続できない可能性が強いということですよね」
私「そうなのですよ」
A「財団の理事・評議員の方たち、財団に関係ある方たちはこういう資料をきちんと見ているのかしら。このままでは、財団はなくなってしまうようね」
私「それがとても心配です」
A「あなた、意見書というのを持っていないよね」
私「いえ、先日、酷暑の中、ある方がお持ちだというので、いただきにあがりました。ルネッサンスニュースやインターネットで、大まかなことはわかりますが、意見書には、専門的なことも含め、建物としての婦選会館・事業を運営してきた記念会の現実のディテールが書かれています」
A「え、持っているのだ。その入手先は」
私「入手先は、今は秘密。同盟と記念会は車の両輪だった。みんなが知り合いなのですよね。今回、こういうことが起こってしまった背景には、同盟・記念会・理事・評議員・維持員の意思疎通のまずさがあったかもしれない。そこをほぐしていかないといけないのかもしれませんね。同盟に解雇された職員の方たちの意見書があります。実費でコピーしますので、ぜひ、読んでみて下さい。その時に、コピー代プラス少しカンパして下さるとうれしいです。この意見書を作成するのに、解雇されたお2人は、多額の資金が必要だったのです。これを読むことで、私たちは、将来の同盟の運動を、記念会のあり方を真剣に探っていかなければいけない気がします」

日本婦人有権者同盟の意見は中傷ではありません

2007-07-22 09:26:37 | Weblog
X「最近の『女性展望』を読みましたか?」
私「はい」
X「あの中に「ホームページや文書で非難や中傷が」ってところがありましたね」
私「それって、私のブログのことを言っているのかしら」
L「そうでしょうね。あなたのブログだけではなく、解雇された職員の方のホームページ、元職員の方たちのホームページや署名活動のために出された文書なども言っているのでしょう。同盟が出した文書も含まれるかもしれませんね」
Z「同盟の代表委員のKさんから電話を頂いたのですよ。国連NGO国内委員会の会合でたまたま記念会のY常務理事と二人だけになった時に『ああいう、煽るようなブログはやめてほしい』と言われたって。Kさんはブログを知らないので「私は見ていません」とおっしゃったが、すごく心配になってしまったようで、私に電話をかけてきました。私はブログを見ていますが、改めて見直してみました。別に、同盟にとっての事実以外のことは何も書かれていませんでしたよ、だから、あなたのブログはいいのよ」

私「ええ、そうなの。とばっちりを受けたKさんには謝らなくては。でも、私は記念会がなさっていることに、本気で腹を立てていますよ。だから、私がブログで記念会を非難したというのは当たると思います。非難、批判しますよ。でも、中傷というのは、納得いきません。私たちの意見にきちんと答えてくれなければいけないのですよ。
それに、変ですね、何で関係ないKさんにそういうことをY常務理事がおっしゃるのか。だって、このブログを書いているのが私だということは記念会の方々は知っているのでしょう。私が間違ったことを書いたら、Y常務理事も事務局長も、私に文句を言ってくださればいいのですよ。鍵を返す時にお会いしているのですから。立場が違えば、正しいと思っていることにも違う見方があるのかもしれない。私は、同盟の事務局員の立場でしか物は見えていない、それが違うと言われたら、よく考えてみます。
それにしても、『女性展望』の記事を読むと婦選会館の歴史が述べられているが、ここに『日本婦人有権者同盟』は完全に抜け落ちていますね。これは、変ですよ。市川先生は女性の地位向上、政治浄化……そのための運動体として有権者同盟を立ち上げられて、運動の拠点としての婦選会館をつくったのですから。」
Z「女性史のO先生は呆れられています。だって、日本婦人有権者同盟の運動のために婦選会館はあったのでは? その日本婦人有権者同盟を追い出すというのはどういうこと?と」

環境にやさしい石鹸セール

2007-07-21 14:52:23 | Weblog
参議院選、機関紙や石鹸セール、ハワイアンのつどいや交流会、音楽会など夏に向かって超多忙な同盟です。
「その後、同盟と記念会の問題はどうなっているの?」
という問い合わせが同盟の事務局に多いのです。
私「W弁護士もお忙しいようで、今は、進展なしですので、ブログ更新を怠っていました。ごめんなさい」です。いつもの業務に加え、7月石鹸セールが始まりました。ボーソー油脂の石鹸セールは年3回ありまして、その仕事をしてくださっていたパートのMさんがご都合で同盟にいらっしゃらなくなって、勝手のわからない私は日常の仕事にプラスされた新たな任務にフーフー言っています。

とにかく、地球環境が危ない、安全な物を使わねばとこのセールを待っていてくださる方、
婦選会館が閉鎖されて、気の毒な同盟にエールを送らなければと、買ってくださる方、
たくさんご注文ありがとうございました。まだまだ7月いっぱいですから、ご注文よろしくお願いいたします、

ボーソー油脂の同盟担当のバリバリのキャリアガールのAさん、石鹸担当のMさんがお留守の時に注文票をファックスしたら「こういう書き方は違っています」と私は怒られて、怖いとびっくり、「それでも私の書き方、ちゃんとわかるじゃないの」とか反発していましたが、今は「同盟さんもたいへんなのね」、と間違いがあっても、「これ、こう書いてありますが、間違いですよね」とか、やけにやさしい……「すみません、ごめんなさい」と謝りながら、そのやさしさが怖い、私です。

婦選会館が閉鎖されて、環境にやさしいボーソー製品の販売や無農薬のお茶の販売に支障がきています。こういう物を購入したい方はいらっしゃるが、同盟は在庫を置いておけなくなってしまったのです。石鹸や化粧品はそうそう古くはなりませんが、お茶などは賞味期限がありますから、ほしいという方はいらっしゃるが、ある程度まとまらないと、取り寄せられないのです。同盟にいつでもあるよ、という状態が保てなくなってしまいまして、「すみません、在庫切れです」という状況が多くなってしまいました。

環境や消費者運動にとって、「よい物を使う」「よい物を買う」ということはとても大事なことです。それが「よい物をつくる」業者を育て延ばしていくのですから。

今回のセールで、かつて記念会の講座にいらっしゃっていた方の石鹸類や化粧品の注文が多いのです。「ケースでまとめてお買い上げ頂ければ送料なしですよ」とお知らせしているのですが、婦選会館は「なつかしい」とわざわざ買いに来てくださる方、ケースでは少し多いので、とおっしゃる方が、閉じられた婦選会館に買いにきて下さいます。

そして、たいへんなのが、ケース単位では「いや」というお客さん。私は洗濯用粉石鹸を1ケース自宅に買ったのですが、どうしても「2箱だけほしい」といお客様があって、同盟に1ケース買い置いても売れる見込みがないため、家から2箱、同盟まで運びましたが、いや、重かった。