小さな幸せ

　今日、ある利用者さんが、微熱気味だったのです。普段から体温が高い方だったので、本人はたいしたことはないと話していたし、体調の急変はありませんでした。やはり気になって、『お熱は大丈夫ですか？』と話しかけました。すると、その方の手が私の額に伸びてぺたっと、お母さんが子供の熱を手で診るような感じで触れてくれました。私の熱を気にしてくださったのです。『いや、私の熱は大丈夫なんです。○○さんの熱が大丈夫なのか気になったんです～…。』そうしたら、ふふっと微笑んで『大丈夫やよ。』といってくださいました。私の声が聞き取りにくかったのでしょうね。でも、その優しさに心がほぐれました。

　そんな小さな積み重ねがあるから、きっと頑張れるのだと思います。デイルームの中にはひとつの社会ができてて、特に、女性が多い曜日だと悪口大会みたいなんも見られます。やんわりフォローしながらも、その方の問題点だと感じたり、逆に毒気に当てられることもあります。今日はそんな感じでしたが、やる気を頂けた出来事でした。

　利用者退所後に、水曜日に行うお茶会のタイムテーブルを上司に渡してましたが、来客があり、その間待っておりました。見ると最新式の体重計。外来のリハビリで使うものでした。近くにいた書類書き中のＰＴの先生に許可を得て、使うと以前より減ってましてちょっとうれしかったです。しかし先生、こんななりですが、一応女子です。ふいに『何キロでした？』は失礼っすよ。もうちょっとで答えるとこでした。まあ、普段の動きからこんな時だけ女子になられてもと思われたかもしれませんが。