MY LIFE  

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さようならの言えないさようなら④

2007-08-03 18:11:25 | デイの日々
今までの流れでございます。クリックしてみてくださいませ。




 旦那さんの病を聞いたときは、最初信じられない思いでいっぱいでした。これは、私の勝手なイメージだったのかもしれませんが、頑丈そうで、無愛想な『昭和の頑固親父像』を切り取ってできたような旦那さんだったからです。送迎で迎えにいくと、不機嫌な時はそりゃ不機嫌で、彼女が萎縮している様子もありました。亭主関白な感じで、いらだつような感じで彼女を呼んでいました。電話連絡するときの応対の仕方で『愛想がなくてちょっと苦手です・・・。』という職員の方もいたくらいなのです。昔は手も出たんかなと予想したこともありました。そんな頑固一徹そうな旦那さんだから彼女の状態を受け止めることができないこともあったでしょうし、すごく努力して、彼女のことを思って介護に当たっておられたとも思うのです。

 病の事は、子供さんにも黙っており、本当はすぐにでも病院へ入院してほしいとのことで今回やっと話したそうです。どうしてと思うかもしれませんが、自分がいなければ妻はどうなってしまうという気持ちだけでいっぱいだったのかもしれません。とにかく、旦那さんの身体の状態を考慮して、利用時間の延長を行いました。朝の薬を飲まなくなった。自宅での入浴ができなくなった。(旦那さんが一緒に入浴してたので、デイでは入浴は行っていなかった)ということで、こちらでのサービスが増えていきました。その雰囲気が影響したのでしょうか。彼女は、旦那さんの状態が悪くなるにつれより不安感を見せるようになっていました。

 そして、旦那さんが自宅で倒れて入院されました。子供さんは彼女の介護を引き続いてできる状態ではない為、すぐに入居できる施設を探し、対応することになりました。落ち着くまで、こちらで管理職2人が交代でナイトケアを行う事になりました。

 結果的には、すぐにグループホームへの入所が決定したのですが、彼女の中で受け止めねばならないことの処理が大変だったと思います。私達、受け止める側の職員も疲労感が広がっていましたが、自分に置き換えたらやっぱりめちゃくちゃな気持ちだったのかなと考えられます。そして、彼女の気持ちの置き所はやっぱり家族だったのかもしれないと今思うのです。後1回お付き合いくださったらうれしいです。


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2 コメント

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isoさん こんばんは (不老愚 助光)
2007-08-03 19:41:00
本当に わが事に置き換えると苦労の程が切々と思われますね。
日本中にこの様なご苦労がいっぱいあるでしょう。
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遅くなりました~ (iso)
2007-08-07 22:22:06
 こんばんはです。

 このお話は、若干基本設定を変えていますが、本当、身近にたくさん似たできごとがあると思われます。

 人が人を思うゆえの痛みでいっぱいになっていることを考えると精一杯の仕事をしたいと身が引き締まります。
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