夕食の後、
母は、翌朝用のご飯だけ、一階の自分の部屋に持ち帰る
それに、佃煮やらお漬物やら、
または、前の晩に一緒に持ち帰ったおかずで、
好きな時間に朝食を済ます
朝になって、昨夜確かに持って行ったはずなのに
ご飯がない
と、母が上がってきたことがある
ありゃあ
これが初めてのことじゃあないんだけど
今度はどこに置いたやら
痛む首をかしげながら、一階へ下りる
台所の床?
座卓の下?
電子レンジの中?
冷蔵庫の中?
きょろきょろ探してみたけれど、見当たらない
仕方ないので、もう一膳持って行った
それは構わないのだけれど、
忘れ去られたご飯が、どこかで腐っているのだけは勘弁願いたい
母がデイにでかけた後、再度探してみたら
冷蔵庫の中の冷凍・冷蔵の切替室に
かちんこちんに凍っているご飯、発見
はぁぁぁ
点検個所が一か所増えた
ついでに、
朝の薬(高血圧)飲んだ?
と二階から訊いた私に、
飲んだよぉ!
と、一階から自信たっぷりに答えた母が
実は飲んでなかったってことは日常茶飯事
最近は、いちいち確認しに一階に下りなければならない
普段ならどうってことないことだけれど、
階段の上り下りが頭にずんずん響く頸椎ヘルニアの時は、
さすがに、ちいっと辛かった
介護する側の体調が悪くなったら、
即! 母も体調を崩すだろうなということがしみじみと…
弟は、出張を終えて、今日、朝の9時半の飛行機で帰宅する
早朝から出かけて、夜も結構遅かったし
何よりこの暑さで大変だったろうなあ
ほんでもって、暑さが一段落した頃に帰るって…
おかげで、ほとんど顔が合わせられなかった母は
この間、毎日毎日
どこに行くの? どこに行ったの?
と弟のことを訊く
弟にも、私にも訊く
毎日、毎日、弟も私も、それに応答する
母は、たまに会うからこそ、
弟にはしっかりしたところを見せたいと思うらしいが、
半年ぶりだったり、一年ぶりに母に再会する弟には 母の衰えがよくわかるらしい
さて、弟は、次にいつ来てくれるでしょうか?