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「ロシアは二度とヨーロッパに依存することはないだろう」とすでにプーチンは述べている

2022-06-03 01:31:43 | 政治
アメリカのバイデン氏は、ロシアがヨーロッパの禁油措置に音を上げ、安い価格で石油を売ろうとするため
ロシアの石油をアメリカが安く買い叩き、それに伴って市場価格は下がるだろう。。。
と希望観測的な発言をなさっていますが、私は即座に、「それはない」と思いました
彼がそう言っても、西側は誰も信じないと思います
記事はこう伝えています

The US may try to buy some cheap Russian oil after the European oil embargo drives the price down, US President Joe Biden indicated on Wednesday. He aired the idea while talking to media about his administration’s plan to deal with the shortage of baby formula and surging prices for basic commodities such as food and gas.
アメリカのバイデン大統領は水曜日、ヨーロッパの(ロシア製)石油禁油措置が価格の下落を招いたあと、アメリカが安いロシア産の石油を買う試みがあることを示しました。彼は、赤ちゃんの粉ミルクの不足、そして食料やガスなどの日用品の価格高騰に対処するためのバイデン政権の計画についてメディアに語り、そのアイデアを放映しました。

まあ、こんな取って付けたような話で、アメリカ人は騙されるんでしょうかね?
EUの取り組みとしての第6フェーズの対ロシア制裁のことを語った後、彼はこんな感じのことを言っているようです

EU members reached an agreement several days ago partially banning imports of Russian crude. The Europeans want to cut oil trade with Russia by 90% by the end of the year. But Russia’s loss of European market may be an opportunity for the US, Biden implied.
数日前、EUメンバーはロシア産の原油の部分的輸入禁止に合意した。この年末までに、ヨーロッパ諸国はロシア産の石油輸入の90%をカットしたいと思っています。しかし、ロシアがヨーロッパ市場を失う事はアメリカにとって好機になるでしょう、とバイデンは答えました。

この話には前提があります
それは、ロシア産の原油・天然ガスの禁輸制裁によって、「ロシアが壊滅的な経済ダメージを受ける事」が条件です
今の状況では、それはあり得ない。。。。というのが、私の意見です
それよりも多分、経済ダメージを受けるのは圧倒的にEU諸国であろう、というのが私の率直な感想です


話は変わりますが、マイク・ホイットニーという、オーストラリアのテレビパーソナリティーが
The Unz Reviewに、先日のダボス会議でのキッシンジャー氏の発言の真意についての寄稿をしています
その中から重要な論点を、少し日本語に翻訳して抜き出してみようと思います

キッシンジャー氏の発言の真意は、つまりこういう事だと彼は言っています

「西側の方針はそもそも間違っていて、政策は即座に変更される必要がある。さもなくば、(ロシアとの和平交渉を今後2カ月以内に開始しなければ)アメリカとその同盟国への損害は深刻で長く続く永続的なものになる。」

つまり、2021年にEU全体で消費された石油の25%、天然ガスの40%はロシア産であり
これを失ってもかまわない、ということなら、EUの側が、逆に現実を思い知ることになるといいます

例えば、ドイツは現在、石油の34%をロシア産に頼っていますが、これを変更するためには一朝一夕にはいきません
現在ロシア産の石油は”Druzhba”というパイプラインを通じてドイツの製油所に送られていますが
ドイツの製油所では、独自のブレンドのロシア産原油に、”特化した、”精製プラントが作られています
原油輸送インフラと保管施設だけではなく、大気圧蒸留設備、減圧蒸留システム、キャットクラック装置、ビスブレーカ-設備
アルキル化装置、触媒改質装置、異性化装置、エチルブチルエーテル施設(ETBE)

これらの設備をすべて変更する必要があり、それらの設備をすべて入れ替えるのに、専門家の見積もりでは、約6年かかると言われています
ドイツ経済は、この6年間石油不足に耐え、その後も高いコストの石油を輸入しなくてはならなくなります
ショルツ首相が難色を示すのは当たり前の話です。。。ドイツ経済は壊滅するでしょう


記事は続けてこう言っています。。。これはEUに対する更なる警告ですが

「プーチンはすでに、”ロシアは二度とヨーロッパ経済に依存する立場に身を置くことはないだろう”、と発言しています。そういう日々は終わりました。代わりに、彼は重要なエネルギー輸出を、中国、インド、そしてそれ以降の国々に向け直そうとしています。ヨーロッパはもはや優先顧客ではなくなり、実際のところ、ロシアの存続に対する脅威となってきた、つまり、ロシアは工業輸出を東方に向け直し続けることを意味しています。」

私はやはり、キッシンジャーの警告を受けて、EUが方針変更する方がいいと思うのですが
最後に。。。私が思っていることを述べます

この記事では、ロシアはもはやEUを主要顧客とする考えはない、としていますが、私はそうは思いません
私は、インドはともかく、ロシアが中国と蜜月になることを喜んでいるとは、とても思えないのです

確かに、今回のアメリカもイギリスも、ディープステートの横暴によって、ロシア相手にエゴ丸出しで戦いを挑んでいますが
そうは言っても、今年のアメリカは11月に中間選挙があります
トランプのアメリカが勝つか、ディープステートのアメリカが勝つか、それによって、アメリカは生まれ変わる可能性があります
信仰心に篤いプーチン大統領が、無神論国家の中国と仲良くやりたいと思っているわけがないと、私は思っています

ロシアを中国側に向かわせているのはバイデンのアメリカであり、ディープステートの無神論アメリカです
これが真の戦いであり、私たちは真の敵を見誤ってはいけないと思います

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