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私の見ている ”プーチンの胆力の凄さ” について

2022-05-21 02:09:48 | 政治
ここ数日、ウクライナ情勢を静かに見守っていたのですが、色々と情報を集めていて気が付いたことがあります
私の「プーチン評」を説明するのに、ちょうどよい論評を、以前の記事でも紹介したアメリカの経済学者である
ポール・クレイグ・ロバーツさんのブログ記事に見つけましたので、この記事を要約しながら私自身のプーチン大統領の評価を
申し上げたいと思います

Putin’s Mistake プーチンの失敗
Putin's Mistake - PaulCraigRoberts.org

Putin's Mistake - PaulCraigRoberts.org

 


この記事の中でポール・ロバーツさんは
プーチン氏がアメリカの1950年代のリベラル派のように、善良でフェアな相互関係と、国際法を素朴に信じている。。。
古き良き時代のアメリカのフェアネスを持った自由主義者と同じだ、と評しています、つまり騙されやすいお人好しという事ですね

西側の度重なる挑発にもかかわらず、プーチン氏は忍耐を重ねてきたため、ハルマゲドン(最終戦争)は回避されてきたが
そのため、西側はロシアへの挑発の”レッドラインが無いことを認識し、小さな国でさえ、「何をやってもいい」と、ロシアを侮るようになってきた
ウクライナ東部への、加減を加えたゆっくりとした侵攻により、西側がウクライナに武器を送り、戦時情報をウクライナに提供し
ワシントンの制裁に協力し、統制によって戦争に関与することができた
すべてはプーチン氏の判断によって、核戦争の危機が近付いている

こうしたロバーツさんの論評ですが、私はちょっと見方が違います
まず、ことこの段階になっても、プーチン氏は5月9日の対独戦戦勝記念日でさえ「戦争宣言」をしませんでした
次に、NATO諸国には、ドイツを中心に、いまだ天然ガスを供給し続けています
また、小麦の輸出なども、ロシア内の消費に差し支えない範囲で他国への輸出を行うようです
そして、新しく加盟するNATO2国に対しては、事前に電話での首脳会談をし、NATO加盟表明後も「ロシアの脅威にはならない」と明言しています
恒久的なNATOの基地を建設するという発表がポーランドからありましたが、警告はしたものの、それ以上の軍事行動は起こしていません
ベラルーシのルカシェンコ大統領をはじめ、新露的な諸国の首脳を集めて、会議などを行うなど、外交努力もしています

こうしてみると分かることは、ロシアはいまだ、ウクライナ問題を「軍事作戦」として着々と進めており、「戦争」にはしていません
これは逆に見ると、凄い胆力であると感心します。。。胆力とは、政治家に求められる忍耐力のことです
プーチン氏は、強硬派のポーランドとイギリスを除き、できる限り敵対関係にならないように細心の注意を払いながら
軍事作戦と外交戦略を、着々と進めているように、私には見えます
大物ですよ、プーチン大統領は。。。。感心します

はっきり言いますが、このまま続けていけば何が起きるかというと、わがままなバイデン氏に嫌気がさして離反する国が出てきます
間違いなく出ると思います
ロシアが忍耐を続けながら、ウクライナ軍事作戦を有利に進めれば進めるほど、孤立し、不利になるのは、間違いなくアメリカです
ここは盲点でした。。。

これまでのアメリカの発言や態度から見て、バイデン政権は、ロシアとEU諸国を戦わそう、本格的に戦争させよう
そう考えているように私には見えます
アメリカはひとり安全な場所で、EUとロシアが疲弊するのをただ見ていればいい。。。という態度です
ロシアとEUが戦争で疲弊すれば、経済的にも戦略的にも勝つのはアメリカと、EUを離れたイギリスです
むかつきますが。その戦略を知って、そしてマクロンやドイツのショルツさんのように、元々ロシアと喧嘩したくない諸国と
内々で示し合わせている可能性は大です
スウェーデンやフィンランドの、新しいNATO加盟諸国にも「おたくさんも大変そうだね」ぐらいで、お茶のみ友達感覚のようにも見えます

私の想像なんですが、やはり今のウクライナ軍は、兵士がどんどん逃げ出し、士気が下がって戦えなくなっているのではないでしょうか?
だから今はロシア軍も、油断はできないが、もう少し忍耐する余裕はあるのではないでしょうか?
問題はポーランド軍が、すでに国境を越えて、ウクライナに入って後方支援をしているという事です
世界大戦を引き起こす原因となるのは、やはりポーランドなのか?とも思っています

どちらにせよ、プーチン大統領が、非常に胆力のある指導者でよかったと思います
できるなら、このままウクライナ東部を制圧し終えて、アメリカ軍の負けに終わることを祈るのみです

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