安い税金と小さな政府を切望するふきあえずのブログ

安全で暮らしやすい日本をつくりたい
そんな想いを綴っていくブログにしたいと思います

勤勉な国民こそ通貨の信用を支えるものです

2022-07-01 03:19:15 | 政治
最近は本当に「政府が財政出動すれば国は豊かになるんだ」という意見が反乱しています
私はこれは考え方が逆なのではないかと思います
本当は、勤勉な国民がいるから国が豊かになるわけです
ここは繰り返して主張しておきたいと思います

今日は久しぶりにリチャード・ヴェルナーの「円の支配者」という著作を読んでおりました
こういう名著というものは、時間が経過しても色あせないものがあります
なぜそうなのか?というと、やはり私が考えますに
書籍の中に流れる考え方の道理、筋道に、普遍的なものが流れているからなのだろうと思います
そして、最初に読んだ時よりも、数年たって読んだ時、年齢を重ねて読んだ時に、その書籍をどう感じるか?は変わってきます
だから、気になる本、重要な本は、時折読み返す必要があると思います
そうすることで、数年前に読んだ時には感じなかった部分に、実は重要な論点があるのを発見したりもしますし
逆に、著者の解釈に稚拙な部分を発見できたりもします

今回、ヴェルナーを読んで重要だと思ったのは
いま主流の欧米的な経済学・経営学は、日本では明治時代にすでにあったという事です
明治時代には、すでに欧米的な市場経済の価値観は日本に輸入されており
それが「日本型」と呼ばれる経済・経営体制に切り替わったのは、実は第二次世界大戦中のことでした

その当時の日本の政治家はとても頭がよく、欧米型市場経済の問題点を的確に見抜いていました
大企業の利害関係者の中で、国家の高度成長を阻害する存在がいる。。。それが「株主」だと見抜いたのです
企業が成長するためには優秀な経営者と優秀な従業員は欠かせませんが
逆に株主は、「経営者に対し、短期的な利益を上げて配当を出す」ことを要求する存在でした
それが経営者や従業員の考え方と利益相反し、企業の利益をかすめ取っていて、成長する力を削いでいたことに気が付いていたのです

先日、及川幸久さんのある動画を見ていると、そのことに触れていました
つまり、1990年代の後半から2000年代にかけて、まあ小泉竹中政権あたりですが
このあたりの政治家が、株主の権限を大きくして、海外の投資家の資金を日本企業に引き入れると同時に
投資家が企業の経営者にうるさく口を出すことができるような権限を、法改正で株主に与えました
それからですよ。。。日本の従業員の賃金をカットするために、非正規雇用社員をたくさん雇い始めたのは
経営者もまた、株主には逆らえず、経営の合理化をせざるを得なくなりました
これが、日本人の平均賃金を引き下げている大きな原因の一つです

最後に、及川幸久さんの勉強会の動画をアップします
この回は「賃金」についてです


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