安い税金と小さな政府を切望するふきあえずのブログ

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小さな政府の意味を説明してみます

2019-05-18 06:59:27 | 政治

昨日、MMTに関する動画を見ていた時に、”小さな政府にこだわる人はグローバリストだ”という書き込みを見つけました
どうも”規制緩和”とか、”新自由主義”という言葉には、反グローバリストにとって悪いイメージが定着しつつあるのではないか?
というのを感じることがあります


新自由主義というと、小泉内閣における竹中平蔵氏を思い浮かべる人は多いでしょう
この竹中平蔵氏がパソナという人材派遣会社の役員でもあり、「グローバリストが好き勝手なことをしている」という批判が殺到していることから
小さな政府、という言葉に、悪いイメージを抱く人もいるのではないでしょうか?
三橋貴明さんの影響も大きいのかもしれませんが、三橋さんは決して小さな政府すべてが悪い...とは言っていないと思います
それよりも、竹中平蔵氏の、グローバル企業中心の政策について批判しているだけなのだと理解しています
私が思いますに、竹中氏は’グローバリストにとって’都合の悪いと思われる規制を中心に、緩和した悪質なエセ学者であった
というのが真相だと思います
企業の人件費が下がる方向に規制緩和をし、あげく国民の所得が下がった、ということが、批判を受けているのだと思います
しかも金融緩和と称して、外国の保険会社の参入を自由化し、国内の保険会社には規制を加えたまま
日本人のお金が、どんどんと外国に吸い上げられていった、ということで
やはり竹中氏も国の富を盗む貧乏神の一人に認定できる、ということでしょう


では、「小さな政府」の本当のところはどうなのか?というと
世界的な反グローバリストの政治家は、ほとんど「小さな政府主義」である、と言ってもいいのです
小さな政府を信奉する政治家というと、まず名前が上がるのが
マーガレット・サッチャー
ロナルド・レーガン
そしてドナルド・J・トランプ
こうした方々です
レーガンについては、国防費の増大で財政赤字を拡大した、とうことで、大きな政府だという指摘もあります
しかし、小さな政府とは、単に財政を削減し、公共事業を削減して民間に任せる、という考え方とは”全く違う”のです
小さな政府とは、つまり、国民に必要であり、かつ、民間では実現できないことを中心に政府が行うこと
そして、国民経済の足を引っ張る規制については、これをできる限り削減して民間の活力を取り戻すこと
これが「小さな政府」の考え方なのです
トランプも、最近では国家非常事態を宣言し、国防総省の予算で国境の壁を建設中です
これは大きな政府と見えなくもありませんが
そうではなくて、「民間では絶対に実現できないが、しかし、国民の安全にとって必要である」と
トランプ大統領が判断した、ということなのです
つまり、国の力が必要な時はお金を使う、これが大前提です


ですから、三橋氏が主張しているように、今は政府がお金を使うとき、というのは当たっているのです
そして、増税よりもむしろ減税すべきである、というのもその通りなのです


税金、とくに消費税は、国民にとって最も強力な”規制”なのです


お金を使うと罰金を払わせますよ、という消費に対する規制なのです
私は、不動産に関係する税金も、極めて大きな”規制”だと考えています
不動産を購入すると、まず取られるのが「不動産収得税」です
次に毎年来るのが「固定資産税」です
その次が、財産を分与すると来る「贈与税」これは60%もの税率がありますので、国による泥棒・強盗の類だと言えます
最後に来るのが「相続税」...それでも贈与税よりは軽いので、国民は「税金を取られたくなければ死ぬまで待つ」
以外にはないのです...はっきり言って、自分の財産であって自分のものではない
不動産は財産であって財産ではない...結果的には税金を払わされる「負債」にしかならない・・・
これが、不動産取引を大きく損ねる「規制」であるわけです
規制はその他にもいろいろなものがありますが、その中にはナンセンスなものが沢山あります



トランプ大統領の政策の第一は、大減税と大規模な規制緩和です
民間がお金を使うことが経済活性化につながる、そのために足かせになる税金を大きくカットし、規制を多く緩和する
「何もしない」のではなくて、積極的に民間経済を促進させる手立てを取る
これが真の自由主義、小さな政府なのです
国家主権である関税を使い、国の製造業を守る、これだって保護貿易主義だと非難は受けるかもしれないが
国の製造業を活性化、促進させない限り、お金の過剰供給はインフレを招くのです
MMTではそのことをこのように説明しています
「政府は民間の供給能力を超えない限り、インフレなく無限にお金を創造して供給することができる」
つまり、国内の製造業を育てて発展していく限り、市場にお金がどんどん循環していく、ということです
前提条件として、国内の産業が発展・繁栄しなければいけないのです


オバマ大統領とトランプ大統領は対照的なお二人です
お二人の違いは何か?それはトランプ大統領のこんな言葉に現れています(意訳ですみませんが)
「オバマは貧困層にフードスタンプ(食料引換券)を与えた、私(トランプ)は貧困層に仕事を与えた」

根本にある考え方の違い
トランプ氏の根底にあるの、はおそらくキリスト教プロテスタントのこんな考え方です
「人々の幸福に寄与せんとして勤勉に働き、豊かになることは、神の御心に叶う」
マックスウェーバーの言うところの、プロテスタンティズムの精神からくる資本主義の根本精神です
働いて豊かになり、多くの人の幸福にも影響を与えることは神の御心に叶う...
からこそ、トランプはアメリカ国民に勤勉に働きましょう、豊かになりましょう
そう呼びかけているのだと思われます



日本人には馴染みが薄いかもしれませんが、アメリカの保守派で自由主義を重んじる人々は信仰深い人が多いのです
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