角度で違う 蒲公英立

たんぽぽ達、を
漢字にしたら
林立する　否
乱立する様な
雰囲気に。

これ
ふいんき、では
ありませんのよ？

グリコの傍で撮影
キム兄さんに
感謝を込めて

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ジン飲んで
ジインと染まる
あれ違う
翠の名前だ
爽やかな瓶

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久々ににジントニック(で良かったかな？
確かサントリーの翠という透明な液体、炭酸割)
を飲んています。

翠はSUIと読むようです


瓶の色は　とても爽やか　
これは何色と表現するのが適しているのだらう？

ミント色？

私がミントが好きだから　
そんな妄想になってしまうのかしらん？

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桃色の便箋


文が届く
何かを踏みながら
文を読む

これは　あれだ
あれとは　なんだ

花びらだ

空を見上げ
飛行機雲に話し掛けた

たけちゃんまんのように
背中に羽根が映えているからなのかな

この肩甲骨が健康なのか否かは
とんと良くは分からねえが

アレだねえ

達筆の足元に伸びる花びらの文様は
何処までも続きそうな気がするねえ

季節の戸惑いだ

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金魚翠


実家では
金魚を飼っていた

自分で交換したことはないが
水を交換する時には

今まで住んでいた水槽の液体と
水道水をバケツに入れて半日放置した液体を

攪拌する必要があるのだ、と
聞いたことがある

あれ？　違ったかな？　
メダカの話だったかな？

いや、違う。
きっと金魚だよ

そのようにして　交換するのは面倒なのだと
泡ジャブジャブのポンプを用意してからは

海の藻のような色合いになってきた頃に
どのようにして翠を透に代えて居たのか

私は知らない
知らないのだけれど

その攪拌の技術を
まるで真似るかのように

やってみたい事があったので
実践した

冷蔵庫を開けたら
製氷機の水が

地平線を描いた
水彩画に見えたので

水道の蛇口を
まず捻り

初めチョロチョロ
出しながら

なけなしの
製氷機底の水と
ランデブーさせた後に

パッパッと
流し台を滑らせ

また　新しい水で　
容器を満たし

----あれ？　
これじゃあ　攪拌にならねえや

なんつって
まあいいっかって　呑んでいる

我は　呑ん兵衛

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有無脳


いつも貴方からの封筒には
面白い文字が描かれていて

宛名欄
私の名前の前に

一つの肩書が　
含まれている

今回は
「大谷選手の奥さんより数倍有能なる」
すずこ様

と記されていた

何時ものように　
帰宅時の夫が

手に封筒を持ちながら
革靴を脱ぐ

「うん、今回は中々イイナ」
と言いながら

手渡された封筒
眺めたワタクシメ

「何が有能なのだろう・・・」
真面目に考える

報道によれば
彼女は

周囲の人間に恵まれた人物らしい
倖せだなあ

そうか　自ら感じる
倖せ度の事かなあ

でもこれは
バロメーターなど　存在しない
比べ物には　ならない

もしかして　
丼感度かな？

彼女のように
スタイル良し子さんには　なれない文だけ
食欲は旺盛だ

それともアレかな？

鈍感力
これって　中々　難しいのよ

裏面には　イクラ
今時だねえ

筋子のせおゆ漬け
昔　母が
作っていたっけなあ

懐かしいなあ

少し　生臭いんだけれども
美味しいんだよね

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きむにい　ありがとう


貴方に貰った
JCBカードを使えるお店が

少しサイクリング出来る距離に
存在するのだと知ったので

今日はグリコを取り出しました

カバーのかかった　
モスグリーン色のチャリンコです

空気を入れて　寄り道をして　
信号待ちの手前で

蒲公英の群生を見つけたので
思わず立ち止まり　

真っ赤なデジ・カメ子ちゃんを
取り出しました

その際　スタンド

(という名前をどうしても思い出せなくて、検索しました。
「自転車　とめるやつ」で　出て来ました。
インターネットは便利だな)

を傾けて　電柱の横に停めようとしたら　
アレが下りない

おかしいな　

車体が斜めになったまんまだ
どうしようかな

カゴに入れた荷物は重いし
信号待ちの車内からの視線を何となく感じるし

あえてそちらは見ずに
文字通り　押したり引いたり　

悪戦苦闘している内に
信号が青になったようで
車が走り出した

声が聞こえた
「短い方を上げて！」

見ると　
キム兄さんに似た風貌のお兄さんが　
助言を呉れている

暮れてしまいそうな心に
灯りがパッ

ありがとうございます！
笑顔で御礼だ

通り過ぎる車窓から
笑顔がこぼれた

そうか　これならばイケルぞ！

さっき　郵便局の横に　
自転車を停めて

そう云えば　ライトを点けるのって　どうするんだったっけ？
数か月前に　自転車屋サンで　聞いたばっかりだったのに
脳味噌も　体力も　退化しているよなあ

学生時代には　あんなに毎日　乗っていたのに
人間って　忘れてしまうんだよなあ

と哀し顔を浮かべていたのが
嘘のようだ

そうだ　きっとこれは
ウソなんだな

色々な想いを込めて　
足を引っかけて　
スタンドを上げた

上がった！

さっきは　上がらなかったのに！
テンションも爆上がりだ

気合が足りなかったんだねえ　
きっと。

人間　やれば出来ると思い込む事が
こんなにも大事なんだなあって
思い知ったんだよ

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