やっと、やっとのことで、糸繰りが終わりました。
この場合、綛 (かせ)の状態から糸を木枠に巻き取ること。
ううう、これはもう、修行としかいいようがない。
30/2番手の綿糸だから、50gなら約1,270mになる計算。
染めたら縮むし、実際にはもう少し重いし、前後するとは思うけど。
1,270mの糸が、1本に繋がってぐるぐる巻きになっているんです、綛って。
その両端を結んであるところからほどいていくんだけれど、
すんなりいくとは限らない。
何もしていない綛なら、けっこううまくいくんだけれど、
やっぱり染めると、リスクは高まる。
うまくいったものは25分ですんだが、濃い紫にいたっては、あわせて7時間もかかった…。
空気酸化のときに、糸を落としてしまったからなあ。
ひびろのとり方をもう少し何とかしなければならない、と反省しました。
ひびろというのは、
綛の数箇所に、8の字 (か団子3つかそれ以上) に通してとめておく糸のことです。
それがきつすぎると、染めるときに染料がうまく入らないし、
ゆるすぎれば綛が乱れてほどきにくくなります。
ちょっとした段取りで、全然ややこしさが変わる。
これで、いよいよ整経 (せいけい) に取り掛かれます。
少し形になっていくようで、うきうきします。
整経は、デザインによってややこしさが全然違います。
わたしはつい凝ってしまうほうなのですが、さあ今回はどれくらいかかるでしょうか?
(前回のピンクは、その前の分の反動で、あまりややこしくしなかったのだ。)
コーマ糸は艶があってきれいです。
綿工房のHPも覗かせていただいたのですが、もともと色のついたスライバーならあるけれど、白いスライバーが見当たらないのです。
東京テキスタイル研究所ぐらいでしょうか。
(HPのカタログ←古い にはあっても、今は取り扱っていないと電話で言われたり、あそこは、ちょっと苦手意識があって…。)
わたしは自分で染めたいのです。
そういうわけで、白いスライバーをアメリカから取り寄せました。
もしもっと上手になれば、和綿もやってみたいとは思っていますが(やってみたいことばかりで進まない)、ざっと見る限り、やっている方は皆さん、栽培するところからやっておられますよね。
わたしには、ちょっと無理かも。
和綿のスライバーが販売されるようになれば、買いたいですけれど、まだまだ需要も供給も量が全然少ないんでしょうね。
コットンはチャルカでちょっと紡ぐくらい。もう、ぜんぜん根性がないのでウールでいっぱいいっぱいです。細い糸、憧れますが手が出ません。お友達でコットンを専門にやってる人がいます。ご存知かもしれませんが、いちおうHPのアドレスをくっつけときますね。のぞいてみてください。
綿工房の敦子さんです。
http://www.t-net.ne.jp/~watakobo/
でも、物になるのはこれからです。
糸のままのほうが美しかった、ということにならないよう、がんばります!
根気?
ふっ、ふっ、ふっ、たっぷり要りますよ~。
昔習っていたときに、フリースを染めて紡いで織って縮絨して、マフラーを作ったことがあったのですが、それがすごく楽しかったのをよく覚えています。
綿を紡ごうと思ったときにどういう道具を手に入れるか考えましたが、もしかしたらウールもやるかもしれない、という気持ちがあって、エリザベス2を買ったのです。
群馬県に紡ぐ材料を売っているお店があるなんて、全然知りませんでした!
しかも、嶺公園の近くに!?
実は、HAVE A WOOD TIME に夫が品物を置いているんですよ。
そちらに行く用があれば、ぜひ寄らせていただきます。
コットンスライバーを国内で入手するのは大変でした。
それで、海外から送ってもらったのですが、送料がかかるから、腐ったり虫が湧くわけでもないし、とやたらたくさん入手したんですよ。
メェーさんのところにあるんだったら、こんな騒ぎをするんじゃなかった。
(織りの合間に紡ぐし、まだまだ初心者なので、いつそのスライバーを紡ぎ終わるかも定かではない…。)
シルクはほとんどやったことがありません。
さく蚕糸を染めただけ。
一度はやってみたいと思っていますが、糸繰りがっ!
話が右往左往しましたが、
これからも、よろしくお願いします。
パンといい、(私はお菓子は作りますが、パンはお友達かパン屋さんにお任せすることにしてますので作らないのですが、食べるのは大好きです。おいしいパンのためなら遠くても行ってしまいます。)織り、染めといい(これは本業です)興味深々でいつも楽しみに覗かせていただいてます。
これから整経ですね。私はほとんどナチュラルカラーのウールを手紡ぎして織るので、染めないし糸も太いしで楽ですが、細い絹糸はほんとに扱いが大変。でもその分、出来上がりが楽しみですね。がんばってくださいね。