風のこたろう

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'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

小石原焼

2017年04月14日 | 徒然に日々のことを
松崎芙美子と仲間たち
 ~小石原焼(福岡県)の若いふたりとともに~





福岡からいらっしゃった小石原焼の作家さんの三人の展覧会のご案内を頂いたので、行ってきました。

はがきを手に上ばかりを見て歩いていたものだから、地下にある画廊の入口の道路際に置いてある看板を見落として、うっかり通り過ぎてしまいました。


このままだったら、30分は彷徨って、銀座駅に戻ってまた、一から探しなおすなどというようなことが、行われたはずですが、はがきをひらひらさせながら、探している様子ありありの体だったので、お声をかけてくださる方がいらっしゃいました。

それが、この三人の作家さんたちが画廊へ向かっているところに出くわしたのです。
そしてその声の主は、後で知る梶原日出(ひずる)さんの奥様でした。

おかげで、初めてのところへ、すんなりとたどり着きました。

たくさんの作品が並んでいて、飛鉋の作品(太田万弥かずやさん)や、ガラスを思わせる作品(日出さん)、そして白磁の一見洋風だけれど、和のテイストたっぷりの作品(松崎芙美子さん)がありました。

はがきの写真にある藁灰釉皿に使った白い「藁灰釉薬」は、稲藁を真っ黒に焼いて、それを水に浸して灰汁を取って作るのだそうです。
稲藁は、焼くと真っ黒、漆黒になるのは、幼いころのおぼろげな記憶に残っています。
その、真っ黒い釉薬を器にかけて、窯で焼くと白くなるというのは、説明してくださった梶原さんでさえ「本当に不思議」とおっしゃるほど、不思議な現象です。

藁を焼いていると、顔に火の粉が降りかかってやけどをしながら作るのだそうです。
買うこともできますが、太田万弥さんは、どんなに大変でもご自身が手鰍ッて作るとのことでした。

日出さんの、ガラスを思わせるような作品は、ゴージャスなのですが、嫌いな豪華さでは無かったので、気持ちは動きましたが、予算オーバーでした。

もともと、心づもりしていた、家にあるお茶椀や、片口の小皿のシリーズで、サラダやにものを盛る鉢を購入いたしました。
これは、その藁の釉薬を使ったものです。

マルダイ窯の作品は、茶房武蔵野文庫と言う喫茶店で手に入れたのが、初めで、その時のいきさつは、大きな思い違いをしていました。
二度訪れているのに、それが一度にドッキングして覚えていました。
そして、名物の焼リンゴは、食べてないと思っていたのですが、一度目は、リンゴの時期では無かったため食べることができなかった記憶が、強烈で、とてもおいしかったはずなのに、食べていないとの記憶になっていたりして、そして、別の機会に頂いた湯のみを、武蔵野文庫で買ったと思っていたり。

記憶違いも甚だしく、それを、万弥さんがとても静かなたたずまいで居らっしゃるので、私が一人でしゃべってしまいました。

にぎやかにしゃべったおばさんが帰っていったら、ほっとしたことでしょう。

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