風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

体を整えること

2011年10月15日 | 徒然に日々のことを
体のゆがみが直ってくると、あれほど難しかった住所シール貼りが、ガイドなしでも難なく水平に貼れるようになった。

届きにくかった竿に、手が届き、大物の洗濯物が干しやすくなった。

出かけた先で、ふと気がついてみると、背中をまっすぐにして座っていた。

駅からの帰り道、いつもは追い抜かれる人を、追い抜いた。足音は同じリズムで刻んでいるのに、どんどん後方に離れていく。
気がついたら、膝の痛みがなくなって(ただし水平歩行のとき)足がまっすぐに振り出されている。

何よりも、詩吟の声が、山口先生による発声法のレクチャーにあった支えられた声に、ぐっと近づいている。
そして、肺活量が変わらないのに、四行目の結句の大山が最後まで息が続いている。

昨日は、声がかれなくて、いつまでも吟をしていたい、心地よさに包まれている感覚を覚えました。

講義をする山口先生の声は、ほんとに心地よく響き、先生は、朝、昼、夕、夜と練習をしても声は嗄れませんとおっしゃっていたのが、このことかと、体がうなずいた。

長い長い間、詩吟をすると声は嗄れるものだとおもっていました。
学生の頃の「声が嗄れなくてなんぞ詩吟であろうか」、との教えは、スメ[ツの部活としての教えであったこと。
時が流れて、つぶした声ではなく、開かれて支えられた声が基本となり、詩吟は、詩吟の音色を出すことと、今は、理解しました。

”Amazing Voice”で、聞いたオルティンドーの歌手も、お腹をぺこぺこやっていませんでした。

今までの、お腹ペコペコの発声は、丹田からの力で出していた声で、前から出る音。
前から出る音は、喉を痛めます。

斜腹筋使った音は、後ろから喉を通過し,口蓋に当たって出てくる音で、決して喉を痛めることはありません。
これこそが、支えられた音。大音量でも、うるさい音ではない。

穏やかに体を整える技法は、誰にでも出来て、年を重ねてるほど、その健康へと導く良い結果として、声も出るようになるのでした。

この爽快感は、年を重ねた人にこそ、知って欲しい。

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