風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

15周年

2010年01月17日 | 徒然に日々のことを
    震災でなくなられた方々のご冥福をいのります。
    今も苦しんでいらっしゃる方の、ご多幸をいのります。

15年前の今朝、大きな地震があり、死者が6人というニュースを聞き、地震でなんてたくさん亡くなったんだろうと、思いつつ仕事に出かけました。

その日は、仕事の後も予定が有り、帰宅してニュースを見て驚いたのでした。
最終的には、6,000人を超える死者を出すという未曾有の被害と知りさらに驚いたのでした。

母はまだ存命で、一人で留守番をしながら、テレビの映像を見て、どれだけ浮ュて心配だったかと胸がつぶれました。
そのころ、認知症の入り口に居た母は、このニュースの衝撃が、悪い方向へと加速したきっかけなのではないかと、今頃思うのです。

神戸に住む姉は、幸い家に被害は無く少しの間水に不便をしただけと聞きました。
しかし、就職して家を出ていた息子のベッドの上に本棚が唐黷ト、もし、うちに帰って居るときだったらと思うと血の気が引いたと言いました。

そして、その月の最後の日に、短大吟詩部のお別れの会が催されたのですが、交通網の復興が未だしの時期でしたから、関東からの出席は断念しました。

私の出身の岡山県立短大が、県立大学に昇格し最後の卒部生送り出すのと同時に、吟詩部の閉部が決まったのです。

その儀式に出ることなく今に至る私は、幸か不幸か栄華の時代の吟詩部の記憶しかありません。
当時のことばかりを色濃く覚えている私は、もしかしたら、古い時代の栄華にしがみついているのかもしれません。

その後、まもなく、母の介護で仕事をやめ、大病をし、詩吟も中断して、時の流れは自分の中だけで熟成し、そして、国外へ。

私の中の誰からも影響を受けず、(受けたとしたら、私を娘とわからなくなった母だけだったのかも)まっすぐに若いころのままの詩吟を持ち続けてしまったことで、支えられるものもある代わりに、大いに悩んでしまうところもあります。

変化を受け入れなかったのは私の選択なのだから、いまさらあれこれ言うことは無いのだけれど。
震災のニュースを聞くと閉部式に出席できなかったことを思い、母の心の変化を思うのです。

一つの時代が終わったというのに、見届けなかったというのに、母の介護ではすっぱりとやめたつもりだった詩吟をモンゴルに行って馬に乗っているときに思い出すなんて。そして、詩吟を教え始めるきっかけになったのも、面白いこと。

草原を渡る風と走る馬が、海を駆ける奔馬を思い出させるなんてねぇ。
そして、風林火山が吟じることを促すなんて。

何がどこでつながって、どこで触発されるのか。

悲しみのうちに追悼をしているこの日に、私の記憶は詩吟へとつながっているのです。



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お好み焼き

2010年01月17日 | 徒然に日々のことを
今日は、3人でお昼。

スーパーに行く前に母さんの頭にピコン!と「お好み焼き」がひらめいたのが、見えた。
お姉ちゃんに、なにたべたい?って母さんがたずねたら、「お好み焼き」って答えがかえってきた。

この親子って、こういうところがあるんだよね。

母さんは、やっぱりねって顔で、スーパーにいった。当然、父さんの意見は聞かない。
聞いても、何でもいいというに決まってるからさ。

キャベツにお好みソース、山芋、豚の三枚肉をさっさとかってきた。

ホットプレートって、意外に温度が上がるのに時間がかかるからねといいながら、まず一番にスイッチをいれてた。

キャベツを切って、やまいもをすりおろして、粉と水を混ぜた中に入れてよく混ぜる。
そして、最後に卵。
卵は最後に入れないと、ホットケーキのようになるから注意だよねって、先週下の姉ちゃんのところで言ってたことを、頭の中で反芻してた。

粉はちょっぴり、山芋たっぷりだから、焼きあがるのも早い。
そして、豚の油がプレートに流れたのを、焼けたお好み焼きを再度ひっくり返して味をつけると、ほんとにおいしいお好みができる。
ちょっと、メタボ対策には、いただけないんだけどね。

お姉ちゃんは、「わぁー、おいしいー」と歓声を上げながら食べてた。

あんまりおいしくできたので、ほんとはおやつに冷凍をするはずだった分までぺろりと平らげてたなぁ。

父さんが、こたろうのやつ、こないねぇ、かつおぶしがあるのにといっているのがきこえた。
ぼくはそのとき、あったかい日差しの中で昼寝中。
昨日、新しいダンボールのつめとぎにしてくれて、その箱の底にまたたびがしこんであるんだよね。
当分、その効果がなくならないので、僕はつめとぎの上で恍惚としていた、そのあとの昼ねだからね。

豚肉のにおいのする食事には、つきあいきえれないものだから、昼寝を優先させてたよ。

なんだか、にぎやかに楽しそうに、たべてたなぁ。
やっぱり、娘が来ると、こうも楽しく食事ができるものかと、母さんが頭の中で言っていた。

キャベツと山芋の絶妙な具合で、近来にないうまい出来上がりのお好み焼きらしくて、三人で幸せな食卓を展開してたよ。

僕も最後に、お付き合いに出て行ったけど。
やっぱり豚肉は、好きじゃないし、キャベツと病もが絶妙なんてのも理解の外だ。
最近、ささみのフリーズドライのおやつを、食べるようになったけど、それ以外のものの肉系のものは、ごめんだな。

魚系のカリカリが、やっぱり僕の大好物だ、それと焼き海苔とかつおぶしのトッピングがあれば、ごきげん。

母さんたちは、いろんなものを食べるけど、あんなに必要なのかと思うよ。
まして、甘いものなんか。
僕は、たくさんなんだ。

ということで、みんなで夢中になるほどおいしくできたお好み焼きは、夢中になるほどだったから、写真を撮るゆとりもなく全部なくなったので、ここにあっぷできない。

まぁ、我が家のお好み焼きはシンプルだから、絵的にはいただけないからなくてもよかったんじゃないかな。


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