震災でなくなられた方々のご冥福をいのります。
今も苦しんでいらっしゃる方の、ご多幸をいのります。
15年前の今朝、大きな地震があり、死者が6人というニュースを聞き、地震でなんてたくさん亡くなったんだろうと、思いつつ仕事に出かけました。
その日は、仕事の後も予定が有り、帰宅してニュースを見て驚いたのでした。
最終的には、6,000人を超える死者を出すという未曾有の被害と知りさらに驚いたのでした。
母はまだ存命で、一人で留守番をしながら、テレビの映像を見て、どれだけ浮ュて心配だったかと胸がつぶれました。
そのころ、認知症の入り口に居た母は、このニュースの衝撃が、悪い方向へと加速したきっかけなのではないかと、今頃思うのです。
神戸に住む姉は、幸い家に被害は無く少しの間水に不便をしただけと聞きました。
しかし、就職して家を出ていた息子のベッドの上に本棚が唐黷ト、もし、うちに帰って居るときだったらと思うと血の気が引いたと言いました。
そして、その月の最後の日に、短大吟詩部のお別れの会が催されたのですが、交通網の復興が未だしの時期でしたから、関東からの出席は断念しました。
私の出身の岡山県立短大が、県立大学に昇格し最後の卒部生送り出すのと同時に、吟詩部の閉部が決まったのです。
その儀式に出ることなく今に至る私は、幸か不幸か栄華の時代の吟詩部の記憶しかありません。
当時のことばかりを色濃く覚えている私は、もしかしたら、古い時代の栄華にしがみついているのかもしれません。
その後、まもなく、母の介護で仕事をやめ、大病をし、詩吟も中断して、時の流れは自分の中だけで熟成し、そして、国外へ。
私の中の誰からも影響を受けず、(受けたとしたら、私を娘とわからなくなった母だけだったのかも)まっすぐに若いころのままの詩吟を持ち続けてしまったことで、支えられるものもある代わりに、大いに悩んでしまうところもあります。
変化を受け入れなかったのは私の選択なのだから、いまさらあれこれ言うことは無いのだけれど。
震災のニュースを聞くと閉部式に出席できなかったことを思い、母の心の変化を思うのです。
一つの時代が終わったというのに、見届けなかったというのに、母の介護ではすっぱりとやめたつもりだった詩吟をモンゴルに行って馬に乗っているときに思い出すなんて。そして、詩吟を教え始めるきっかけになったのも、面白いこと。
草原を渡る風と走る馬が、海を駆ける奔馬を思い出させるなんてねぇ。
そして、風林火山が吟じることを促すなんて。
何がどこでつながって、どこで触発されるのか。
悲しみのうちに追悼をしているこの日に、私の記憶は詩吟へとつながっているのです。
今も苦しんでいらっしゃる方の、ご多幸をいのります。
15年前の今朝、大きな地震があり、死者が6人というニュースを聞き、地震でなんてたくさん亡くなったんだろうと、思いつつ仕事に出かけました。
その日は、仕事の後も予定が有り、帰宅してニュースを見て驚いたのでした。
最終的には、6,000人を超える死者を出すという未曾有の被害と知りさらに驚いたのでした。
母はまだ存命で、一人で留守番をしながら、テレビの映像を見て、どれだけ浮ュて心配だったかと胸がつぶれました。
そのころ、認知症の入り口に居た母は、このニュースの衝撃が、悪い方向へと加速したきっかけなのではないかと、今頃思うのです。
神戸に住む姉は、幸い家に被害は無く少しの間水に不便をしただけと聞きました。
しかし、就職して家を出ていた息子のベッドの上に本棚が唐黷ト、もし、うちに帰って居るときだったらと思うと血の気が引いたと言いました。
そして、その月の最後の日に、短大吟詩部のお別れの会が催されたのですが、交通網の復興が未だしの時期でしたから、関東からの出席は断念しました。
私の出身の岡山県立短大が、県立大学に昇格し最後の卒部生送り出すのと同時に、吟詩部の閉部が決まったのです。
その儀式に出ることなく今に至る私は、幸か不幸か栄華の時代の吟詩部の記憶しかありません。
当時のことばかりを色濃く覚えている私は、もしかしたら、古い時代の栄華にしがみついているのかもしれません。
その後、まもなく、母の介護で仕事をやめ、大病をし、詩吟も中断して、時の流れは自分の中だけで熟成し、そして、国外へ。
私の中の誰からも影響を受けず、(受けたとしたら、私を娘とわからなくなった母だけだったのかも)まっすぐに若いころのままの詩吟を持ち続けてしまったことで、支えられるものもある代わりに、大いに悩んでしまうところもあります。
変化を受け入れなかったのは私の選択なのだから、いまさらあれこれ言うことは無いのだけれど。
震災のニュースを聞くと閉部式に出席できなかったことを思い、母の心の変化を思うのです。
一つの時代が終わったというのに、見届けなかったというのに、母の介護ではすっぱりとやめたつもりだった詩吟をモンゴルに行って馬に乗っているときに思い出すなんて。そして、詩吟を教え始めるきっかけになったのも、面白いこと。
草原を渡る風と走る馬が、海を駆ける奔馬を思い出させるなんてねぇ。
そして、風林火山が吟じることを促すなんて。
何がどこでつながって、どこで触発されるのか。
悲しみのうちに追悼をしているこの日に、私の記憶は詩吟へとつながっているのです。