小金原の鈴木先生の春の会から、母さんは帰ってきた。
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鈴木 恭皚先生
僕は、珍しく玄関に迎えに行った。
実は、外の空気も吸いたかったんだけど、母さんのご機嫌な様子で、今日の舞台は満足の行くものだったということが良くわかる。
その様子を、感じるだけで父さんは安心して、細かいことはまったくたずねようとしない。
これって、夫婦だからなんだろうねぇ。
少しは、聞いてあげたらいいのにねぇ。
まぁ、気分良く一日を過ごせたらそれでよし、失敗して聞かれたくないことをたずねられて、さらに気分を害するよりは良いのかも。
それが、わが両親であります。
以下、母のことば
☆ 詩吟 ☆
「寒梅」は、ほんとに気持ちよく吟じられました。
今ある、すべてを出し切ったのかなぁ、この爽快さたまらない。
鈴木先生のおもてなしの心と、心から私たちの参加を喜んでくださる気持ちが、肩肘張らないで壇上でのびのびとしていられるのでしょう。
10周年という大きな山を越えて、一皮向けた東京支部の面々は、いままでは、一歩引いた吟をしていたのが、一歩前に出た詩吟をされるようになりました。
自分を主張するのではなく、「私」を良く表現しているといったらいいのかしら。
大仕事をなした自信と苦労の積み重ねがそうさせるのでしょう。
それぞれが、脱皮したということかなぁ。
私の吟についても、指摘を下さる方が増えたことに、喜びを感じます。
師範 七段 というレッテルがあると、どなたも意見を控えてしまって、聞きたいことを教えていただけない。
礼儀ということもあるでしょうが、まだまだ、私らしく伸びていきたい。
その思いを、わかってくださったのと、私も元気を取り戻して、少々のことを言っても大丈夫という感触を得て下さったのでしょう。
何にしても、うれしい。
そして、さらに、私らしい吟を追及したい。
☆ 詩舞 ☆
詩吟は、東京側の司会担当の方が、懇親会の依頼という形で鈴木先生にお願いしてくれました。「月夜三叉口に舟を泛かぶ」は最近、吟じる機会のなかった詩吟で、ちょっと困っていらっしゃいました。
さすがに、先生ですから、あれこれ会の進行について指示を出さねばならない忙しいときに、心の隅に止めていただいていたようで、懇親会の1番目に出ることが決まった時には、心を決めて吟じてくださいました。
指導者という立場になると、めったなことで、依頼を断ることができないものなのだねぇ。大変だ。
断ってくださっても良かったのだけれど、小金原と東京との交流問いことを考えると、出来不出来は二の次で、それぞれの会の共同作業が壇上で発表され、目と耳を楽しませたのだから、良かったのよね。
先生の吟は少し、速かったので、転句の決めが思うようにできませんでしたが、最後の「落つ」の決め場所はなんとか合わせることが出来ました。
詩舞をなさる方が一人も居ないおかげで、黒紋付に袴、舞扇という視覚的なものに助けられて、花を添える役目は十分に果たせたと思います。
吟をお願いした先生には、突然でほんとに申し訳なかったのですが、交流ということや鈴木先生を立てるということ、鈴木先生のお弟子さんたちがことのほか喜んでくださったということをみると、東京支部サイドの吟友には、お願いしていた吟を断るということになりましたが、納得して腹を立てることのなかったのには、ほんとに安堵し感謝しました。
衣装という見た目に助けられている今頃ですが、皆さんの暖かい応援でほんとに助けられます。
皆さん、ありがとう。
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鈴木 恭皚先生
僕は、珍しく玄関に迎えに行った。
実は、外の空気も吸いたかったんだけど、母さんのご機嫌な様子で、今日の舞台は満足の行くものだったということが良くわかる。
その様子を、感じるだけで父さんは安心して、細かいことはまったくたずねようとしない。
これって、夫婦だからなんだろうねぇ。
少しは、聞いてあげたらいいのにねぇ。
まぁ、気分良く一日を過ごせたらそれでよし、失敗して聞かれたくないことをたずねられて、さらに気分を害するよりは良いのかも。
それが、わが両親であります。
以下、母のことば
☆ 詩吟 ☆
「寒梅」は、ほんとに気持ちよく吟じられました。
今ある、すべてを出し切ったのかなぁ、この爽快さたまらない。
鈴木先生のおもてなしの心と、心から私たちの参加を喜んでくださる気持ちが、肩肘張らないで壇上でのびのびとしていられるのでしょう。
10周年という大きな山を越えて、一皮向けた東京支部の面々は、いままでは、一歩引いた吟をしていたのが、一歩前に出た詩吟をされるようになりました。
自分を主張するのではなく、「私」を良く表現しているといったらいいのかしら。
大仕事をなした自信と苦労の積み重ねがそうさせるのでしょう。
それぞれが、脱皮したということかなぁ。
私の吟についても、指摘を下さる方が増えたことに、喜びを感じます。
師範 七段 というレッテルがあると、どなたも意見を控えてしまって、聞きたいことを教えていただけない。
礼儀ということもあるでしょうが、まだまだ、私らしく伸びていきたい。
その思いを、わかってくださったのと、私も元気を取り戻して、少々のことを言っても大丈夫という感触を得て下さったのでしょう。
何にしても、うれしい。
そして、さらに、私らしい吟を追及したい。
☆ 詩舞 ☆
詩吟は、東京側の司会担当の方が、懇親会の依頼という形で鈴木先生にお願いしてくれました。「月夜三叉口に舟を泛かぶ」は最近、吟じる機会のなかった詩吟で、ちょっと困っていらっしゃいました。
さすがに、先生ですから、あれこれ会の進行について指示を出さねばならない忙しいときに、心の隅に止めていただいていたようで、懇親会の1番目に出ることが決まった時には、心を決めて吟じてくださいました。
指導者という立場になると、めったなことで、依頼を断ることができないものなのだねぇ。大変だ。
断ってくださっても良かったのだけれど、小金原と東京との交流問いことを考えると、出来不出来は二の次で、それぞれの会の共同作業が壇上で発表され、目と耳を楽しませたのだから、良かったのよね。
先生の吟は少し、速かったので、転句の決めが思うようにできませんでしたが、最後の「落つ」の決め場所はなんとか合わせることが出来ました。
詩舞をなさる方が一人も居ないおかげで、黒紋付に袴、舞扇という視覚的なものに助けられて、花を添える役目は十分に果たせたと思います。
吟をお願いした先生には、突然でほんとに申し訳なかったのですが、交流ということや鈴木先生を立てるということ、鈴木先生のお弟子さんたちがことのほか喜んでくださったということをみると、東京支部サイドの吟友には、お願いしていた吟を断るということになりましたが、納得して腹を立てることのなかったのには、ほんとに安堵し感謝しました。
衣装という見た目に助けられている今頃ですが、皆さんの暖かい応援でほんとに助けられます。
皆さん、ありがとう。