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fu-koの小窓

旅と美味しい物、エンタメとSKIと浦和Redsを愛する管理人・fu-koの記憶代わりの日常記録☆

『Q:A Night At The Kabuki』

2022-08-16 | Entertainment
作・演出を劇作家の野田秀樹さんが務める舞台。
イギリスが誇る世界的ロック・バンド QUEENが1975年に発表したアルバム『A Night At The Opera』。「このアルバムが持つ演劇性をヒデキの手によって本当の“演劇”として広げられないか?」、とQUEEN側のスタッフから持ち込まれたオファーが、かねてから野田秀樹の頭にあったシェイクスピアの名作「ロミオとジュリエット」の「その後の物語」という着想に結びつき2019年に生まれた舞台。
 
2019年の初演はチケットが全く取れなくて断念。今回はクレジットカード会社枠でなんとかGETしたけど、あいかわらずNODA MAPの舞台はチケット入手が困難
 
今回の再演ではなんと!9月はロンドン公演、10月は台北公演へと遠征するそうです。
 
「ロミオとジュリエット」の世界観を源氏と平家の戦いの時代に置き換え、2組のロミオとジュリエット(上川さん&松さん、志尊くん&すずちゃん)が登場する戯曲になっていました。
“実は二人は別々の場所で生きていて、30年越しのロミオからのラブレターがジュリエットの元に届き、あの恋に堕ちた5日間を回想する“というストーリー。
上川さんと松さんはいつもどおり安定&信頼のある素晴らしい演技だったけど、今回が初見だった淳くんとすずちゃんの、役が憑依したかのような迫真の演技に圧倒された。二人とも素晴らしい役者さん。今後の活躍が益々楽しみ。
橋本さんと竹中さんはこまかい笑いを散りばめた余裕のある演技で面白かった♪
 
セットはいたってシンプル。白黒の回転扉の付いた大きな白い箱で舞台を囲ってあるだけ。箱には壁に足場が付いていてキャストは壁を登ったり降りたりと躍動感あり。真っ白な大きな布や紙を使ったり、カラフルでポップな風船を使ったり、衣装や小物や照明でモノトーンとカラフルを使い分ける演出が絶妙に美しく、そして、演劇らしいマイク無しの生声での流れるような長セリフも圧巻だった。
 
見応えのある素晴らしい作品。再演があったら絶対にまた観に行きたい!!
 
NODA・MAP第25回公演『Q』:A Night At The Kabuki SPOT映像 → YouTube
 
◇キャスト◇
瑯壬生(ろうみお):上川隆也、愁里愛(じゅりえ):松たか子、源の愁里愛:広瀬すず、平の瑯壬生:志尊淳、源頼朝etc.:橋本さとし、平清盛etc.:竹中直人、源の乳母:野田秀樹
 
 
◆観劇記録◆
東京芸術劇場プレイハウス
S席 1階 N列 23番
<クレジットカード会社枠先着販売>
 
上手側やや後方だったのでオペラグラス持参したけど、俳優さんの表情をアップで見たい時だけ使用したけど、その他はほとんど不要な距離だった。建物も劇場も座席も新しいので居心地の良い劇場。
 
おまけ
ソワレ観劇だったので駅周辺で軽ーく何か食べてから劇場に行こうと思っていたのにギリギリになってしまい、劇場の入っている建物1階におむすびのテイクアウト店「吾ん太」を発見。「Aセット560円(おむすび1個+お惣菜2種類+味噌汁)」。おむすびも惣菜もいろいろあったけど、目の前で店員さんがじーっと待っていて落ち着いて吟味できず(汗)。おむすびの具はてっぺんだけでなく中にもたーっぷり入っていたし、味噌汁があおさ味噌汁だったのもGood。満腹になって寝ちゃうと困るので観劇前の食事はこのくらいで充分(^^)v 

『ミス・サイゴン』

2022-08-05 | Entertainment
ミュージカル「ミス・サイゴン(Miss Saigon)」観て来ました
 
1989年にロンドンで初演されたミュージカルで、日本でも何度も再演されている王道ミュージカル。今までなかなかチケットが取れなくて、私は今回が初めてでした。
 
『レ・ミゼラブル』と同じ作詞・作曲のコンビで作られてるので作品全体の雰囲気も似ていて、全体的に暗くて重いシーンが多いので途中で夢の世界に行っちゃってる人もちらほらいましたが(笑)、上空からヘリコプターがやって来てアメリカ兵を乗せて去って行くシーンの迫力が凄かったー!
アメリカ兵クリスにはキムを選んで幸せになって欲しかったけど、、、 ラストが悲劇だった
 
一度観てみたかった王道ミュージカル作品で、チケットGETもものすごーーーく苦労したけど、ラストが悲しい作品はあまり好きじゃないので・・・一度観て満足したから数年は観に行かないかも?
 
今回は「高畑充希ちゃん×市村正親さん」の組み合わせにこだわってチケットを取りました。
初見の充希ちゃん、演技力はもちろん、声量と音域と声の伸びも素晴らしくて、テレビドラマとは全くの別人でびっくり
市村さんは終始楽しそうに演じていてアレンジも自由自在。有名な「アメリカンドリーム」はコミカルで楽しかった~噂どおりのハマリ役。
クリス役のチョ・サンウンさん、筋肉ムキムキでいかにもアメリカンアーミーっぽい体型だったけど、甘い声とのギャップが私的には微妙でした
 
Miss Saigon 2022 PV → YouTube
 
 
◇キャスト◇
 
 
コロナ陽性者が出ていきなりプレビュー公演からしばらく中止になったので心配していたけど、この状況の中、無事に幕を開けて頂いたキャスト&スタッフの皆さんに感謝です
 
 
◆観劇記録◆
帝国劇場
S席 2階C列47番
<ぴあファミリーマート先行抽選>
 
S席だけど2階だとやっぱり遠いーっ!1階A席のほうが近い感じがするけど抽選だから仕方ない 舞台全体を見渡せるし、キャストの動きも分かるけど、表情を見るにはオペラグラスは必須。

『7本指のピアニスト』

2022-07-27 | Entertainment

東京2020パラリンピック閉会式のグランドフィナーレにて、見事なピアノ演奏で観客を魅了した「7本指のピアニスト」西川悟平さんの実話を元にした舞台。

◇STORY◇
20代でジストニアを発症し、一時は再起不能と言われたが今は7本の指が動かせるようになり、日本や欧米を中心に演奏活動をしている西川さん。
彼がニューヨークで活動していたとき、1人で暮らしていたアパートに2人組の泥棒に入られてしまいます。薬物入りの注射を突き付けられた西川は2人の命令に従うことに。しかし、次第に泥棒たちに興味が沸いた西川は無謀にも泥棒たちに話しかけました。そこから、ウソの様な本当の彼のこれまでの人生の物語が始まります。

西川さんを演じるのはEXILE のパフォーマー:松本利夫さん。泥棒役は声優としても俳優としても注目の土屋神葉くん(土屋太鳳ちゃんの弟くん)と演劇集団キャラメルボックスの筒井俊作さん。他、石黒賢さんら実力派の俳優たちが脇を固めています。

主演の松本さんは、セリフを噛むことが数回あったものの、西川さんの真っ直ぐで負けない気持ち、周囲の人々への優しさを熱演。また、シーンの合間でのダンスシーンはさすがEXILEでした
神葉くんは、ヤンチャでヤンキーな泥棒を元気に演じていて好印象、筒井さんは相変わらず全力で汗をかきかき笑いをさらってました(笑)。同じくキャラメルボックスの畑中さんと原田さんは一人で何役もこなして楽しそうだった。

・・・実は、チケットを取ったのは私の好きな劇団の演出家さんが脚本・演出、劇団の役者さんも数名出演するからで、まさかEXILE のパフォーマー:MATSUさんが主演とは知らず(汗)。行ってみたら観客層がいつものキャラメルボックスonlyの時とはちょっと違いました(笑)

◇キャスト◇
西川悟平:松本利夫(EXILE)、リック(泥棒):土屋神葉、モーガン(泥棒):筒井俊作、オズマ(ピアニスト):木下政治、今田先輩etc:畑中智行、竹下先生etc:原田樹里、ブライトン(ピアニスト):石黒賢

コロナ感染拡大で上演中止が相継いでいる今のエンタメ業界。
劇場に着いて席に座っても、無事に幕が開くまで心配でした。今回の舞台は出演者がたった7人って事もあり、大所帯のカンパニーの舞台よりはリスク管理しやすいのかなーと思うけど、感染者を出さずに無事に上演してくれて感謝。最後、舞台が暗転してカーテンコールでキャストが出てきた瞬間に涙が出ました。ストーリーや演技に感動したというより、、、たぶん、この状況下で無事に観劇できたことに対する涙だったのかな?

 

◆観劇記録◆
サンシャイン劇場
1階 4列 25番
<NAPPOSメルマガ会員先行抽選>

座席は実質3列目だったのでオペラグラスは不要だったけど、グランドピアノの配置の関係で演奏時の手元が全く見えなかったのが残念。たぶん松本さんが実際に数曲弾いていたと思うので・・・。
あと、右隣の席の女性が横幅広めの方で完全に左腕がこっちにはみ出していて私の席が若干狭くなってしまい・・・。ああいう時って、ちょっと言えないよねぇ~  


『ハリー・ポッターと呪いの子』

2022-06-23 | Entertainment

 

舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」プレビュー公演観劇。
本公演開幕は7月8日なので、書きたいことはいーーっぱいあるけどネタバレになっちゃう、、、 後半にちょっと書きます(笑)
 
とにかく全てがすごかった!!舞台セットや音響、照明はもちろん、2列目でも魔法のトリックが全く分からないくらい完璧で、映画に出てくるキャストの再現度もすごかった。
現在12月までのチケット販売中(完売間近!)。来年以降もロングランが決定してます。迷っている方は絶対に観るべき!座席を選べるなら1階席のやや上手側寄り前方がオススメです♪
あと、映画を全く知らないと楽しみが半減すると思うので予習(できれば全作。時間かかるけど・笑)はしたほうがいいかも?
 
赤坂駅改札を出るとすぐ、劇場までの通路の天井も壁も音楽もすっかりハリー・ポッターの世界だし、赤坂Bizタワー1階にCAFEとギフトショップ、2階にも展示あり(CAFEは9月まで予約いっぱいでテイクアウト窓口も混んでいたし、ギフトショップは整理券配布しているけど列が折り返してました)。
劇場内のカフェテーブルやカーペットにもホグワーツのロゴマーク、、、etc.とにかく駅に着いた時からどーっぷりハリー・ポッターの世界に浸かれます
 
◇キャスト◇
ハリー・ポッター:藤原竜也、ハーマイオニー:早霧せいな、ロン:竪山 隼太、ドラコ:宮尾 俊太郎、ジニー・ポッター:馬渕 英里何、アルバス・ポッター:福山 康平、スコーピウス・マルフォイ:斉藤 莉生、嘆きのマートル:美山 加恋
 
◆舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」公式サイト◆ → CLICK
 
 
 
・・・以下、ネタバレ含みます・・・(笑)
 
舞台装置がとにかく今までの舞台とは規格違い
舞台上での早着替えやキャストチェンジ、マジックのようにキャストがあちこちから神出鬼没、タイムターナーで時空移動する時には劇場が揺れる感覚、炎の演出(熱さを感じた)、強風が客席まで吹いてくる、舞台前方に本物のプール(最前列の人、若干水しぶき浴びてたかも?)、嘆きのマートルのトイレの蛇口、ディメンターが1階席上空を飛ぶ、ヴォルデモート卿が客席通路を走り去る etc.
 
座席が2列目だったこともあるだろうけど、かなりリアルにハリー・ポッターの世界に入り込んで体感した感じでした
 
ハリーの息子とその友達の時空を超えた冒険ストーリーを軸として、友情や父と息子との確執・和解がメインでシンプルといえばシンプルなんだけど、、、
とにかく過去と未来を行ったり来たりする回数が多いし、登場人物も多く、さらに過去の映画のストーリーや登場人物も出てくるので、映画を一度も見ていない人は人物相関図や過去の数々の事件が分からずに半分以上は意味不明かもしれない・・・
見たことのある人は、ダンブルドア先生やスネイプ先生、嘆きのマートル等の懐かしいキャストが出てきて、しかも映画の再現度がかなり高くてテンション上がると思います
 
配役はWキャストやトリプルキャストが多いけど、かなり映画の世界感を重視している舞台になっていたので(たぶんアレンジやアドリブは一切無し!)どの役を誰が演じても大きな差はないと思うので、キャストより座席位置を優先的に考えてチケットを取ったほうが良さそうです。S席では一部よく見えなかったシーンもあったので、やっぱりSS席がBestなんだろうなぁ~と思います・・・めちゃくちゃ高いケド
 
 
◆観劇記録◆
TBS赤坂Actシアター
S席 1階 B列 11番
<TBSチケット最速先行販売>
 
この舞台のために劇場内を大幅リニューアルしたらしい。カフェでのスイーツやサンドイッチ、アルコールetc.販売はコロナ前に戻ってました。女性トイレは数が少なくて開演前も幕間も大行列だったので、せめて開演前は近くのビル内で済まして来たほうがいいかも。
今回2列目だったのでオペラグラスは不要(←使っていると逆に大事な場面を見逃すリスクあり・汗)。1階前方席は傾斜が緩いので、万が一前が背の高い人だった時のために簡易座布団は用意したほうがいいかも。

『GUYS&DOLLS』

2022-06-14 | Entertainment
ミュージカル界のプリンス2人と元宝塚2人の豪華共演ということで、チケットGETはかな~~~り苦戦したけど💦なんとか「e+貸切公演」に滑り込みで当選しました!!
 
1948年頃のニューヨークを舞台に2組のカップルの恋模様を描いたコメディミュージカル。
半透明の幕にキャスト・スタッフの名前が映し出される映画のようなオープニング。地上2階地下1階の巨大な建物を円形舞台を使って暗転無しでスムーズに場面転換。
いかにもブロードウェイっぽいテンポの良い明るく楽しい楽曲、笑えるシーンも多いし、登場人物はみんな前向きで、ラストはハッピーエンド
ベテラン俳優さんばかりだから余裕のある歌唱と演技で、最初から最後までずーっと幸福感に包まれるような楽しい舞台だった
 
最近はワイドショーのコメンテーターやバラエティー番組のMCでよく見かける芳雄さんだけど、キザなギャンブラー役がハマっていてやっぱりミュージカルの舞台で唄っている姿が一番ステキ。浦井さんの “人生も女もその場しのぎでやり過ごすチャラ男っぷり” もめちゃくちゃハマっていた。二人ともセリフから歌への入り方がとっても自然で “いかにもミュージカルの曲を唄ってます!!” って感じがしないのがさすがでした
 
チケットが取れるならもう一度観たーーい
 
プレイガイド貸切公演なのでサイン入りパンフレット10名プレゼント(←当然ハズレ・笑)とカーテンコール挨拶もありました✨ さすがMC慣れしている芳雄さん(笑)がうまく話を振っていて、和気あいあいとした仲の良いカンパニーであることを感じられました。

エントレ(演劇動画ニュース) → CLICK

◇キャスト◇
スカイ:井上芳雄、サラ:明日海りお、ネイサン:浦井健治、アデレイド:望海風斗

 

◆観劇記録◆
帝国劇場 A席
1階 V列 43番
<e+貸切公演 先行抽選>

1階のA席は初めてかも? 舞台まではそこそこ距離あるけどセンターよりやや上手側寄りだったのでそんなに見づらくもなく、2階S席よりも見やすい気がした。キャストの表情をしっかり見たい時だけ(笑)オペラグラス使用。観客は9割9分が女性(しかもお一人様ばかり!)で、前の席の人が背が高くなかったのも良かった。


『パンドラの鐘』

2022-06-08 | Entertainment
1999年、シアターコクーン芸術監督に就任した蜷川幸雄が、ともに世界の舞台で戦ってきた野田秀樹氏に新作戯曲の執筆を依頼し書き下ろされたこの作品。同年に野田さん自身が手掛けたバージョンと、蜷川さん演出バージョンがほぼ同時上演され、二人の演出対決が演劇界を席捲した名作。(←その当時、私はまだ演劇に興味なかったので観てません💦)
 
遺跡の発掘・古代都市のクーデター・王の殉死・長崎への原爆投下などのモチーフがおりなす古代から現代へ遥かなる時空を超えた壮大なスケールで描かれた本作は、同時に日本の歴史のタブーに真っ向から挑んだ衝撃作でもある。
 
開演のアナウンスも無いまま、客席がまだ明るい状態でおもむろに成田くんが客席通路から登場。ゆっくりと通路を歩き舞台に上がり、そして膝をついて床に耳を当てたところで鐘の音が鳴り響き暗転というシーンからスタート。このシーンの意味はこの作品のラストで分かる。
 
もともとこの劇場は客席通路演出が多かったんだけど、コロナ禍になってからはこんな風に客席を使った演出は全く見かけなくなっていたので完全に油断していた 劇場に入った時に舞台の中央やや下手寄りに1ヶ所だけ階段が付いているのに気づいて、「もしかして客席降り演出、あるの?」とちょっと期待したものの「さすがにまだ無理だよね~」と思っていたから、突然、私の数席右側の通路に後方から成田クンが現れてびーっくり! 客席を使った演出はこの1回のみでセリフも喋らない演出だったけど、徐々にコロナ前に戻って来ているのを感じました。至近距離で見た成田クン、テレビで見ている印象よりも背が高かったー
 
劇場バックヤードの一番奥の壁まで続く巨大な四角い舞台と、その舞台の四つ角に白い柱が立っているだけというシンプルなセット。
まさかラストシーンで、このバックヤードのドアが開いて四角い画のようになり劇場の裏通りの風景を見せる演出になるとは驚きだった 何も知らない配送車やサラリーマン、ベビーカーを押した女性etc.が普通に通り過ぎていたけど誰も気づかず、終演と同時に起こった観客の大拍手で始めてそこが劇場の裏である事に気づいた一人だけが足を止めたくらい。この作品の世界観や未来の希望が見えるような・・・。
こんな珍しい演出は初めてだったのでかなり衝撃を受けました。
他にも人がすっぽり隠れるほどの巨大な鐘もあったり、若手演出家・杉原邦生さんの演出作品を初めて観たけど、衣装、音響、照明も含めて全てが独特で個性的。今後要チェックの演出家さんかも。
 
今回が初舞台という成田凌くん。初めてとは全く思えない声量だったし演技力もあってとても良かった!舞台向きの俳優さんだと思う。
今回初見だった前田あっちゃんも、私が勝手に予想していたより(笑)良かったです。
その他の役者さんはみんなベテランさんなので見応えあり、休憩無しの2時間20分のストーリーがあっという間で、とても印象に残る舞台でした。時間があればもう一度観に行きたいくらい。シナリオ本とかあるのかな?観に行けなくても、もう一度追体験をしてみたい。
 
舞台『パンドラの鐘』プレスコール&取材会 → YouTube

◆キャスト◆
ミズヲ:成田凌、ヒメ女:葵わかな、カナクギ教授:片岡亀蔵、オズ:大鶴佐助、イマイチ:柄本時生、タマキ:前田敦子、ピンカートン未亡人:南果歩、ヒイバア:白石加代子、ハンニバル:玉置玲央

 

◇観劇記録◇
Bunkamuraシアターコクーン
S席 1階 F列 3番
<MY Bunkamuraオンライン先行抽選>

XC列があったので実際には7列目。奥行がかなりある舞台だったけどそんなに遠い印象は全く感じず、準備していたオペラグラスは全く使わなかった。まだホワイエでの飲食NGだったし何も販売もしていなかった。休憩無しで2時間超えだったけど座席クッションが良いのでラストまで集中できた。ただ足元が狭いので人が通るときには立たないとダメなのがマイナスポイントかな


『ぼくのメジャースプーン』

2022-05-25 | Entertainment
辻村深月さんの小説を舞台化した作品で、昔から大好きな「演劇集団キャラメルボックス」の演出家さんの脚本・演出、劇団員の役者さんも数名出演してました。
2本立て(日や時間によって2作品のどちらかを上演)の舞台で、写真上側の「かがみの孤城」は以前観たので、今回は写真下側の「ぼくのメジャースプーン」を観劇しました。
 
幼い主人公の苦悩と成長の物語。
大切な友達の精神を壊してしまった犯罪者と直接対面できる機会を貰った時、特殊な能力を持っている少年は一体どういう行動を取るのがBestなのか?まだ幼い子供にその決断をさせるのは難しいため、同じ能力を持った親戚の大学教授の叔父がその能力の使い方や自分の経験を1週間かけてゆっくりとレクチャーする。その結果、少年は最終的にどういう行動を取るのか?動物や自分の命を大切だと考えていない犯罪者への復讐は何が妥当なのか?その決断は友達のためではなく、結局は自分のためなのか?
 
・・・大人である私達でも、自分だったらどういう行動を取るべきなんだろう?と考えさせられる作品だった。長編小説なので読むのは勇気いるけど、いつか原作を読んでみたい。

 

実はこの舞台、開幕直前にコロナ陽性者が出てしまったため初日が遅れてこの日が実質初日(今年はこういうパターンが多いわ~
そして、ラッキーなことに私が観た回は「アフタートークショー」が開催されました

予想どおりMCの岡田さんがほとんど喋っちゃったけど(笑)、脚本・演出の成井さんが長編の原作を2時間の舞台にまとめる過程の話とか、原作の世界観を壊さないようなるべく原作に忠実にしているという事。
主演の二人(岡田さんと亨くん)は2人だけのシーンが2時間のうち1時間以上もあるのに、開幕が延期され集まって稽古ができない期間がほんと~に不安だったので、実は内緒で2回会ってセリフ合わせしたとか(←成井さんもビックリしていた・笑)。
通し稽古をしたら2時間以上になってしまったので、成井さんから「あと10分短くして!セリフやシーンのカットは無しで!!」という無茶ぶりされ(笑)、全員がペースアップして1時間56分まで縮めたとか。今回のように2本立ての舞台の場合、演じる役柄が全く違うタイプだと落とし込むのは難しいけど楽しい面もあるとか。
あとは、やっぱりこうやって観客を前にして演じるとダイレクトな空気感や反応が感じられて楽しいし嬉しいとか。

たった15分だったけど、内容が濃くて興味深い生のお話が聞けて本当におもしろかった。あのまま1時間くらい聞いていたかった(笑)。

 

◆観劇記録◆
サンシャイン劇場
1階 2列 23番
<キャラメルボックス先行抽選>

1列目はコロナ感染対策で観客を入れてなかったので実質最前列!!やや上手側寄りだったけど上手側での会話シーンが多かったし、アフタートークショーは岡田さんが目の前だったので何度か目が合った(←と信じている!笑)。久しぶりに座席位置も含めて大満足の観劇だった~

 

余談ですが・・・

実はこの舞台の前の週に、堂本光一くん主演の「Endless SHOCK -Eternal-」のチケットに当選していたのですが、、、

上の舞台とほぼ同時期にコロナ陽性者が出てしまい上演中止になってしまった・・・。2020年の「Endless SHOCK」は緊急事態宣言で全公演中止だったし、昨年(→CLICK)は無事に観に行けたけどA席で遠すぎて
今年は「S席」が取れたので期待していたんだけどねー。劇場に入場しないと座席位置が分からない電子チケットなので実際の座席位置は不明。もしも、めちゃくちゃ良い席だったとしたら、ホント残念過ぎるーーーっ!


『劇団☆新感線42周年興行春公演 神州無頼街』

2022-04-26 | Entertainment
福士蒼汰、宮野真守のW主演。本編だけでも3時間超という長めの舞台だけどあっという間だった!
たまたま当選した今日は東京公演の初日だったけど、すでに3月からツアーが続いているので特別な挨拶等はありませんでした。・・・ちょっと残念
 
プロジェクションマッピングでカラフルに彩られる舞台セット、江戸時代なのに着物も原色で奇抜なデザイン。
「いのうえ歌舞伎」という副題が付いているけど劇団☆新感線の歌舞伎は本格的な歌舞伎ではなくて、歌舞伎っぽい要素(音や間の取り方)もありながら演劇を主体としていて、コメディ、ロックやポップスのオリジナル曲、歌にダンス、そしてキレのある殺陣シーンが連続するのが王道 “いのうえ歌舞伎” 。
舞台両端が5m以上客席にせり出していて、特に下手側からのキャストの出入りが多かった。最近、舞台演出が徐々にコロナ前に戻りつつあるので、客席通路を使った演出もそろそろ戻って来るかな~?
 
W主演のまもちゃんはコミカルで元気な口出し屋、蒼汰くんは真面目な医者と二人ともハマり役でバディとして奮闘。二人とも背が高いので舞台映えするし、すでに大阪、静岡と公演を重ねて来ただけあってコンビネーションも抜群だった。
以前舞台で見た時は演技もセリフも殺陣もややぎこちなかった蒼汰くんだけど、今回は演技も殺陣の腕前もかなり上がっていて、剣と長い槍を華麗なターンをしながら扱う単独の殺陣シーンでの素晴らしい太刀さばきには、観客から大拍手が起こってました。特に後半の光り輝く純白の衣装の裾を翻しながらの殺陣は王子様風で私の大好物(笑)
高嶋さんと松雪さんの悪役は凄みがあって、存在感のあるさすがの演技でした。
 
ストーリーは主役の二人が仲間と一緒に悪人を倒すというシンプルでとても分かりやすい作品なので、観劇初心者の方にも私が自信を持ってオススメできる劇団です
 
劇団☆新感線いのうえ歌舞伎「神州無頼街」オフィシャル映像 YouTube → CLICK
 
劇団☆新感線公式サイト → CLICK
 
◆キャスト◆
秋津永流:福士蒼汰、草臥:宮野真守、麗波:松雪泰子、身堂:高嶋政宏
 
 
◇観劇記録◇
東京建物ブリリアホール
S席 1階 T列 34番
<VAC会員先行抽選>
 
下手側最後列のひとつ前の席だったので遠かった~・・・ キャストの表情を見るにはオペラグラス必須。でも、艶やかな舞台演出全体を見るにはちょうど良い席。劇団新感線の舞台は迫力のある殺陣も見所なので、できれば前方席で見たいな~。。。

『サラリーマンの死』

2022-04-20 | Entertainment
過酷な競争社会、若者の挫折、家庭の崩壊を描き、トニー賞、ニューヨーク劇評家賞、ピューリッツア賞を受賞した近代演劇の金字塔となる本作。
25年ぶり2回目の舞台出演となる鈴木保奈美さんの演技を生で一度観たくて行って来ました
 
幕が上がると、舞台奥まで何も無いガラーンとした空間。あるのは古くて壊れかけの黄色い冷蔵庫と天井からぶら下がる2本の電柱のみという殺風景なステージ。
マイク無しの生声で、淡々と、時に激しい言い合いをしながら進む会話劇。音楽がほぼ無かったのでセリフに集中出来た。
定年間近の夫婦、父と息子、兄弟。ひとつの家族の関係性が徐々に崩壊していき、最終的には題名のような結末が待っている重いテーマを投げ掛ける作品。
設定はアメリカだけど、日本の昭和の仕事一筋のサラリーマンに当てはまる。年をとり、収入が減り、家のローンも残ってるのに会社をクビになり、二人の息子はのらりくらり。そりゃー、消えてしまいたいと考えるよね・・・。
かつて敏腕のセールスマンだった主人公ウィリー・ローマンが帰宅した月曜日の深夜から自ら命を絶つ火曜日の深夜までの“わずか24時間”を描いた作品だけど、めちゃくちゃ濃くて重くて長い24時間だった。70年前に書かれた戯曲だけど現代にも通じる題材で共感できる部分も多い作品でした。
ハッピーエンドの作品ではないので、見終わったあとドヨヨーンとした気分になってしまったのは仕方ない。
 
主演の段田安則さんは、家庭も精神も徐々に崩壊していくという初老のサラリーマンという難しい役を見事に演じて、その夫を健気に支える妻役の鈴木保奈美さんは昔テレビドラマで見ていた頃と変わらず可愛らしさを併せ持つ美しい女優さんだった。その二人の息子役の福士くん&遣都くんも安定の演技力でした。
 
「セールスマンの死」公演ダイジェストmovie → CLICK
 
◆キャスト◆
ウィリー:段田安則、妻・リンダ:鈴木保奈美、長男・ビフ:福士誠治、次男・ハッピー:林遣都
 
 
◇観劇記録◇
PARCO劇場 E列 30番
<e+先行抽選>
5列目上手側だったのでオペラグラスは不要。全体的に上手側での会話シーンが多かったので見やすくて良かった!新しい劇場なので座席クッションもGood。いつもあの辺りの席で見られると満足度が高いんだけどな~。。。

King & Prince First DOME TOUR 2022 ~Mr.~

2022-04-18 | Entertainment
8th.Apr.2022 in Osaka & 18th.Apr.2022 in Tokyo、2日間行って来ましたーっ!
 
ジャニーズの若手グループで、来月でデビュー丸4年を迎えるKing&Prince。そろそろメジャーになって来たと思うけど、実はデビュー当時からこっそりファンやってます
まさか私の人生でジャニーズのファンクラブに入ったり、コンサートに行ったりする日が来るとはーっ!(笑)
ファンクラブに入っていてもジャニーズのコンサートのチケットってほんと~に当たらない。今回はグループ初のドームツアーということもあり、1回に5万人以上入る規模なのに全滅。結局SNSで知り合った友達経由で、大阪:京セラドーム、東京:東京ドーム、各1日ずつ誘って頂いてなんとか行くことができました
 
さて。人生初のジャニーズのコンサートでしたが、ジャニーズを侮ってはいけませんっ!!
キラキラ王子様はもちろんだけど、かわいい、おもしろい、カッコイイ、ビックリetc.いろんな要素が詰め込まれていて、まるで遊園地のようなエンターテイメント。巨大な舞台装置、花火、炎、レーザー光線、プロジェクションマッピングetc.いろんな演出があってかなり凝っていました。
 
普通のコンサートって前方にメインステージがあってそこでアーティストさんが唄うっていうパターンが多いけど、King&Princeのコンサートはアリーナエリア内のセンターとバックスタンド側にもステージがあって(計3ヶ所)、それが「田」の字の花道で繋がれていてメンバー5人がドーム内を縦横無尽に走り回り、時にはトロッコに乗ってアリーナ外周(スタンド側)を巡ったり、巨大なクレーン車に乗って2階席まで近づいたり。どの席でも楽しめるような工夫がされてました。(ジャニーズのコンサートのチケットってどの席でも一律同額なのでそれを考慮しているそうです)
 
とにかくいろいろ盛りだくさんで、これぞエンターテイメント!コレが噂のジャニーズのコンサートなのね~!と感心。
 
観客の7割くらいは中高大学生くらいの若い女の子だけど、その親の世代、高齢のおばあちゃん、若い男の子もいて、老若男女が大盛り上がりでした
余談ですが、「嵐」のコンサートがスゴイ!って聞くけど、今になって一度行ってみたいな~と思ったり。もーっとチケット手に入りにくいだろうけど
 
↑メンバーカラーの5色に色が変えられるペンライトと推しメンのうちわはジャニーズのコンサートの必需品なので購入(笑)。チケットの裏面もオシャレでした
 
King&Prince公式YouTubeサイト→CLICK
 
◆参戦記録◆
8th.Apr 京セラドーム大阪 アリーナ3塁側C3ブロック 10列5番 (Gate6から入場)
初コンサートでいきなりアリーナ席だったのでテンション。下手側の横花道の手前3列目だったのでメインステージは肉眼でも良く見えたし、メンバーが花道にやってくるとほんの数mの距離とかなり近かった!ただ、背が低い私はアリーナの観客に埋もれてしまって上手側はほとんど見えないし、センターステージとバックステージはメンバーの後ろ姿しか見えないという感じ
 
18th.Apr 東京ドーム 1階1塁側 22通路 45列92番 (Gate22から入場)
バックステージ前のやや上手寄りの1階スタンドの一番奥だったので、メインステージはかなり遠いし外周花道もやや遠くて、ほとんどオペラグラス使用。開演前にスタンド2階の様子も見に行ったけど「天井席」と表現されるのも納得の遠さだったので(汗)、2階に比べればまあまあ近い。
スタンド席の良かった点としては会場全体の演出がよく分かる。アリーナ席では全く気づかなかった紙吹雪がキラキラ降ってくる様子や、ドームの天井全体に映し出される映像、レーザー光線の演出、スタンド全体を埋めるペンライトの光も美しい演出の一部になっていた。この日は「映像収録あり」というアナウンスがあったので、あの日あの瞬間が映像として残るなら嬉しいな~

『広島ジャンゴ2022』

2022-04-09 | Entertainment
天海祐希さん&鈴木亮平さんW主演の西部劇エンターテイメント。
 
◇STORY◇
舞台は現代の広島の牡蠣工場。
周囲に合わせることをまったくしないシングルマザーのパートタイマー山本(天海祐希)に、シフト担当の木村(鈴木亮平)は手を焼いていた。ある日木村が目覚めると、そこはワンマンな町長(仲村トオル)が牛耳る西部の町「ヒロシマ」だった!
山本は子連れガンマンの「ジャンゴ」として現れ、木村はなぜかジャンゴの愛馬「ディカプリオ」として、わけもわからぬまま、ともにこの町の騒動に巻き込まれていく―――!
 
題名どおり、セリフは広島弁バリバリ(笑)。現代の広島と夢の中(?)の西部劇の世界を行ったり来たりしながらストーリーは進んでいく。人間の価値観や限られた社会での常識など、現代に通じる様々な不条理を問いかける作品だけど、そんなに難しい戯曲ではなく分かりやすいお話。
私の職種もかなり限られた変わった環境なので、意味不明なしきたりとかルールとかがたくさんあって理不尽なことも多いので、結構身近でリアルな内容に共感できた。
 
天海さんの舞台は過去にいくつも見てるけど、こういう姉御肌のカッコいい役はホントにビタっとハマる。同性ながら惚れる
亮平さんはコミカルな役柄でドラマや映画の印象とはちょっと違うけど、唄ったり走ったりと楽しそう🎵 仲村トオルさんは裏で悪いことやってる悪役がなぜか良く似合う(笑)。その他のキャストも豪華で役柄に合っていて面白い舞台でした
 
舞台上でドラムとギターの生演奏があったので音楽も楽しめたけど、役者さん達はヘッドセットマイクを使用していたので、生声でのお芝居ではなかったのがちょっと残念だったかなー
 
「広島ジャンゴ2022」スポット映像 → YouTube
 
 
◆観劇記録◆
シアターコクーン
S席 1階 XC列 21番
<MY Bunmamura 先行抽選>
 
てっきり「XC列」って「Z列」より後ろ、つまり劇場の最後方かと思っていたらまさかの逆だった!!「A列」より前。最前列の「XA列」はコロナ禍で観客を入れてなかったので「実質2列目」という久しぶりの良席 もちろんオペラグラスはまったく不要。最も上手側の席で、舞台センター方向の人が背が高めで若干見にくかったけど、私の右側には人が居なかったので結構キョロキョロ動いてしまった(笑)。私の後ろの人は気になったかも・・・ゴメンナサイ

『千と千尋の神隠し』

2022-03-22 | Entertainment
世界初演舞台「千と千尋の神隠し」観てきました
あの超有名なスタジオジブリ最大のヒット作となったアニメ映画、の舞台版です。
 
W主演の千尋役は、今回が初舞台となる環奈ちゃん。もねちゃんの舞台は何度か観たことがあるので今回は環奈ちゃん一択。初舞台とは思えない堂々とした演技で、普段の元気いっぱいはじけキャラのイメージは封印して(笑)、やや控えめだけど芯の強い「千尋」を見事に演じていました。

その他のメインとなるキャストもほとんどが複数キャストで、そちらの組み合わせは全く考えずにチケットを取ったんだけど、、、結論からいうと、役者さん個人の個性は完全に封印して原作の役に忠実に作られているので、いい意味でどのキャストでも同じクオリティの舞台になると思います。
きっとジブリ事務所側の方針もあるんだろうけど、原作のイメージを壊さないようアレンジやアドリブはほぼ皆無だったと思う。

最初から最後まで、ストーリーやセリフはもちろん、大小いろいろ出てくる不思議なキャラクター達、そして各シーンの再現性がとにかくすーっごい
 
「この場面はこう作るのかーっ!」と驚きの連続で、映画の中の世界がそのまま目の前にありました。「釜爺」のいるボイラー室や「湯婆婆」の部屋もまさに映画と同じ!
場面がコロコロ変わるのに暗転せずにシーンがきちんと繋がっていて、汚れた大湯の掃除のシーンで天井から大量の湯が注がれるシーンは「こう表現するか!」って感じだったし、「ハク」と「湯婆婆」が変身して飛んで行くシーンは徐々に小さく遠くなって行く様子が違和感なく表現されていました。あと、「オクサレ様」が廃棄物を取り除かれ「河の神」に戻って飛び去るシーンでは客席の上空をびゅーんと飛ぶ演出もありました!客席を使った演出もコロナ禍でずっと皆無だったので久しぶりだった♪
 
数多いキャラクター達もほぼ全て再現されていて、「ススワタリ」や「坊」が魔法で変身させられた「ネズミ」や「青蛙」のような小さなキャラクラーはパペット(人形)を使用。
「ハク」が竜に変身した姿や「湯婆婆」「カオナシ」が巨大化するシーン、「釜爺」のたくさんの腕は複数の人で表現。
3つの頭で構成される「頭(かしら)」はふんどし姿の(笑)一人の役者さんが演じ、油屋にやってくる客の「おしら様」や「春日様」「牛鬼」とかもちゃんと居ました。どれもあまりに素晴らしい再現度で美術さんの技術に感動です。(各キャラクターについて忘れている方はこちらCLICK
 
あと、演劇なのに生オーケストラの音楽を使用してるのにも驚いた(オケピではなく舞台奥に設置)。ミュージカルなら当たり前のことだけど、演劇で生オケはかなり珍しい。映画で使われていた久石譲さんの音楽をアレンジした曲らしいけど、俳優さんの動きにに合わせた演奏になっていて、その美しい旋律も舞台に華を添えていたと思う。
 
映画の「千と千尋の神隠し」を見て感動した人は、絶対にこの舞台も観たほうがいいと自信を持って言えます
東京公演は今月いっぱいでその後に地方公演もあるけど、チケット入手はほぼ完売でかなり難しいので💦、ぜひぜひ、来年以降に再演&ロングランをお願いしたい
 
◆キャスト◆

 

◇観劇記録◇
帝国劇場 S席 2階 D列 24番
<東宝ナビザーブ特別先行抽選>

チケットを受け取って2階席と知った時点では、帝劇の2階は遠いんだよなぁ・・・とちょっと残念に思っていたけど、4列目ほぼセンターで通路沿いだったので、今回のように舞台セットがめまぐるしく変わる作品の初見としては、全体が見える2階席で良かったです 俳優さんの表情やちっちゃいパペットは見づらかったので、次回、再演があれば1階席で見たいかな~。

作品自体は楽しめたんだけど、、、 隣の席の成金風のおじさん&若いお姉ちゃんが観劇初心者らしく、開演前だけでなく上演中も二人でボソボソずーーっと喋っていてめちゃくちゃ気になった。二人の会話を聞いていたら、どうやら彼女にねだられてオークションか何かで倍以上の金額でGETしたみたいだったので、「もったいないから、舞台が始まったら隣の人のことは忘れて集中してーっ!」(笑)と何度言いたくなったことか

上の写真はpm5時頃の帝国劇場入口。
この日は朝から雪が降っていて寒くて、東京電力管内で停電の可能性があるとして「電力逼迫警報」が出ていたため、劇場の内外で節電していてこんな薄暗い感じ。でも、終演後(pm9時)にはいつもどおり明るく点灯されてました


BEGINコンサートツアー2022

2022-03-20 | Entertainment

久しぶりに「コンサート」というものに行って来ました!

BEGINのコンサートは過去にも何度か行ったことあるんだけど、グループが一時活動休止していた期間があって・・・。活動再開してから私が行くのは初めてだと思う。

翌3月21日がちょうどデビュー32周年

でも、特別なことはせず、Newアルバムをひっさげてというコンサートでもないので、以前と変わらずのんびりゆったり「うちなータイム(沖縄時間)」が流れるような癒やされるコンサート。
前半はアコースティックな曲やブルースがメインの古い曲が多く、後半はテンポの良い盛り上がる曲が多くて、このご時世なので声出しNGだけどみんな立ち上がって「かちゃーしー(三線の音色に合わせて踊る沖縄特有の踊り)」 劇場内の気温がも上がって暑かったーっ 途中でドアを開けて換気タイムを設けてたからね(笑)

1曲ごとにゆるーい石垣島のローカル話多め(笑)のMCは相変わらずだったし、「海の声」を唄っていたギターのまさるさんが途中で歌詞を間違えて「あ、間違えた。なんで間違えたんだろ?」と素で言ってバンドを止めるハプニングもあったりと、終始笑いが絶えない!!

ただ、時の流れを感じたのは、、、
ボーカルの栄昇さんの長男くんがバックバンドでドラムやギター演奏をしていてボーカル曲を1曲唄ったり(栄昇さんよりも甘い優しい声)、アンコールではロックバンドをやっているという次男くんがラップで1曲披露していたこと(次男くんのほうが声質は父に似ているかも)。息子2人とも音楽の道に進んだのはやっぱり父親を尊敬しているんだろうな~と思ったのと同時に、息子と一緒に仕事としてコンサートツアーを巡るってどういう気分なんだろ?とも思ったり

恋しくて、島人ぬ宝、涙そうそう、海の声、三線の花、笑顔のまんま、オジー自慢のオリオンビール、かりゆしの夜、ボトル2本とチョコレート etc.今までの有名曲もぜーんぶ含まれていてめちゃくちゃ楽しいコンサートでした~

※開演前の劇場内撮影OKでした。SNSで拡散してもらうため、最近こういうサービス増えていて嬉しい

 

◆鑑賞記録◆
LINE CUBE SHIBUYA
1階 26列 20番
<ファミリーマート先行抽選>

元・渋谷公会堂。 2019年10月13日にリニューアルされたようで、全く別の近代的な綺麗な建物になってました!
建物入口のある1階はコロナ対策の検温・消毒や入場者登録の用紙記入場所とグッズ売り場があり、エスカレーターで上がった階に劇場がある。トイレは1階も2階もあったけど2階のほうが混んでいた。
座席のクッションはイマイチだったけど、背もたれはちょうど良い柔らかさ。1階席は傾斜が緩やかなので前の席が背が高い人だと見にくいかも。
今回は後ろが機材スペースで観客席としては最後列のセンター。後方に観客がいないので持参した簡易座布団使用。ド真ん中ってこともあり最後列でもオペラグラスは不要なくらいの距離で見やすかった。
コンサートで使われることが多い劇場だけど、演劇とかミュージカルでも良さそうなのになー。駅からのアクセスがちょっと遠いけど。


『冬のライオン』

2022-03-02 | Entertainment

「佐々木蔵之介主演。英国王家の壮絶なバトルを描くヒューマンドラマの傑作!」
この見出しを見た時点で、一度蔵之介さんの生の演技を見てみたい!と思ったのもあるけど、あらすじを読んだらシェイクスピアの戯曲に近いと直感したので即チケットGET

1183年、イングランド国王ヘンリー二世が迎える心休まらぬクリスマス。
跡目争い、領土紛争、王妃と若き恋人の確執。今日こそ決着をつけようと、王妃が、3人の息子たちが、フランスの若き王が、愛妾が、それぞれの思惑を胸に王の城に集まり、時にストレートに、時に策略をめぐらしたウソを付く。

比喩を多用した長いセリフや独白のシーンが多くてシェイクスピアの戯曲に似ているけど、シェイクスピアの書くセリフよりも理解しやすい単語で綴られるので、こういう作品が初心者という人でも分かりやすかった思う。
キャストは7人のみ。セットはシンプル。中世ヨーロッパが舞台なのに男性は豪華な宮廷衣装ではなく現代風のスーツや革ジャンという斬新な衣装。煌びやかな舞台装飾も無かったけど、その分、実力派俳優さんたちの生の声、その迫力に圧倒され、重厚な本格的演劇を堪能出来ました。
 
ヘンリー二世役の佐々木蔵之介さんの
「この世界から戦争が無くなり平和な世の中になることが私の幸せなのだ」
というセリフに、今の世界情勢が浮かんでとても重く胸を打ちました。
また、中世ヨーロッパの王家では常時、家族間でも愛と憎しみと欲望、権謀や嘘が渦巻く家族劇が繰り広げられていたと考えると、きっと気が休まる日なんて1日も無かったんだろうな~と感じた舞台でした。
 
初めて見た蔵之介さんの生の演技は圧倒的な威圧感があり国王そのもの。長台詞もとても聞きやすかった。
同じく初見だった高畑さんの演技・存在感にも圧倒されました。
今までミュージカルでしか見たことのなかった加藤さんはやっぱり声が印象的。出来れば歌って欲しかったけど歌唱は一切無しだったのが個人的にはちょっと残念だったり
登場人物の中で唯一裏表なく本音で語っていた若い妾役のわかなちゃんはかわいらしい王女様という役柄にぴったり。
バカだけど純粋で憎めない末っ子役の浅利さんもなかなかのハマリ役で面白かった!!
 
◆キャスト◆
ヘンリー二世:佐々木蔵之介、エレノア(ヘンリーの妻):高橋淳子
アレー:葵わかな、リチャード(長男):加藤和樹、ジェフリー(二男):永島敬三、ジョン(末っ子):浅利陽介、フィリップ(フランス王):水田航生
 
 
◇観劇記録◇
東京芸術劇場 プレイハウス
S席 1階 I列 5番
<東京芸術劇場ボックスオフィスWEB 先行抽選>
 
2年以上池袋に通勤していた時期があったのに何故かチャンスが無くて、今回が初めての劇場。演劇向きのやや大きめの中劇場(←ちょっと分かりにくい?笑)といった感じで、建物も劇場内も座席も高級感があって雰囲気が良かった。かなり下手側だったけど9列目だからオペラグラスは不要で良く見えた。駅から近くて地下道直結とアクセスが抜群なので、もっとこの劇場でいろいろ上演して欲しい!
 
 
入場時には全く気づかなかったけど、幕間にホワイエで東京都のプロジェクトの一環で風呂敷2種類の無料配布をしているのに気づいて両方とも頂きました~
実際にはローマ字全種類分作られているらしいけど、今回はキャストのイニシャルのうち「A」と「K」の2種類の配布。「K」は私の名前なので自分用。Aは…頭に浮かんだ友達がいるので、今後会う時に渡せたらいいな~

『ロッキー・ホラー・ショー2022』

2022-02-17 | Entertainment

骨折する前(笑)に取ってあったチケットなので観に行って来た。今月はこれで予定していたエンタメは終了です。 

今回、実は渋谷駅ってエレベーターやエスカレーターの位置が分かりにくいし、数も少ないってことが判明
仕方なく、骨折後初めて階段を利用したし、駅構内も広くて劇場までも結構歩いたので、帰宅後は患部が痛くなってしまった 渋谷駅は障がい者に優しくない駅だ・・・ (-.-#)

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1973年の初演からまもなく50年という、カルト的人気を誇りファンを熱狂させるロックミュージカルの金字塔の作品。日本では今回が3回目の上演になるらしいけど、私は今回が初見でした

舞台本編開始前の客席や前説の写真撮影OK(動画はNG)。最近、SNSで拡散して貰う目的でこんな風に撮影許可してくれる舞台多いですね~
 
 
ミュージカルというより、観客を巻き込んでのロックコンサートって感じ。ストーリーも衣装もとにかく突拍子もないので(笑)、現実から離れてはじけたい人向き。キャストと同じコスプレ衣装を着た観客を結構見かけたので、「カルト的人気」というのにも納得です(^_^;)。前説でダンスのレクチャーもあったし、観客はいつでも好きな時に立ち上がってダンスしてOK(このご時世なので声出しはNGだけど)だったので、立ったり座ったり忙しかった(笑)。
 
私的には、、、世界観があまりにも独特だし、私の今までの観劇経験から離れていてマニアック過ぎて、結局、最後まで入り込めず、、、
でも、徹平くん、昆ちゃん、ISSAさんの歌唱力はさすがでした 
古田さんはハマリ役。相変わらず自由に舞台を満喫していたけど(笑)、さすがに歳には勝てないのか終盤はややお疲れ気味だった。セリフなのかアドリブなのか分からないけど、古田さんが徹平くんに言った「そうやって観客からの拍手を欲しがるミュージカル俳優って、芳雄や育三郎、浦井とオマエくらいだっ!」というセリフが、ミュージカル好きの私にとってはかなりツボでした(笑)。アレはたぶんミュージカルを見慣れてないと分からないギャグww。
 
下着姿とかビスチェ&網タイツとか、「その変態風の衣装で(笑)、真面目な顔して歌ってないで~っ!今までのイメージが壊れる・・・」と思いながら見てましたけど、出演者みんなが振り切ってはっちゃけていて、見ていて楽しい舞台でした。
 
◆キャスト◆
フランク・フルター:古田新太、ブラッド:小池徹平、ジャネット:昆夏美、執事リフラフ:ISSA、マジェンタ:フランク莉奈、コロンビア:峰岸みなみ、人造人間ロッキー:武田真治、エディとスコット博士(二役):岡本健一
 
 
◇観劇記録◇
PARCO劇場 S列 29番
<チケットぴあ先行抽選>
 
先行抽選で手数料いっぱい払って取ったチケットなのに最後列・・・。それだけカルト的人気がある作品ってことなのか? 幸い通路沿いの席だったので、舞台正面方面には人の頭がかぶらずに見えたので良かった。
 
おまけ
観劇前に軽く食事。一度食べてみたかった「はまの屋パーラー」の玉子サンド。同料金のサンドイッチは組み合わせ自由だったのでフルーツサンドとMIXしてみた。有名な玉子焼きはふわふわほんのり甘じょっぱい優しい味付け。全食事メニューに+350円でコーヒーor紅茶が付けられるので「はまの屋ブレンド」を追加。1杯ずつ豆を挽いてハンドドリップしてくれます♪ 当日の劇場のチケット提示で10%OFFというサービスもありました