世界初演舞台「千と千尋の神隠し」観てきました
あの超有名なスタジオジブリ最大のヒット作となったアニメ映画、の舞台版です。
W主演の千尋役は、今回が初舞台となる環奈ちゃん。もねちゃんの舞台は何度か観たことがあるので今回は環奈ちゃん一択。初舞台とは思えない堂々とした演技で、普段の元気いっぱいはじけキャラのイメージは封印して(笑)、やや控えめだけど芯の強い「千尋」を見事に演じていました。
その他のメインとなるキャストもほとんどが複数キャストで、そちらの組み合わせは全く考えずにチケットを取ったんだけど、、、結論からいうと、役者さん個人の個性は完全に封印して原作の役に忠実に作られているので、いい意味でどのキャストでも同じクオリティの舞台になると思います。
きっとジブリ事務所側の方針もあるんだろうけど、原作のイメージを壊さないようアレンジやアドリブはほぼ皆無だったと思う。
最初から最後まで、ストーリーやセリフはもちろん、大小いろいろ出てくる不思議なキャラクター達、そして各シーンの再現性がとにかくすーっごい
「この場面はこう作るのかーっ!」と驚きの連続で、映画の中の世界がそのまま目の前にありました。「釜爺」のいるボイラー室や「湯婆婆」の部屋もまさに映画と同じ!
場面がコロコロ変わるのに暗転せずにシーンがきちんと繋がっていて、汚れた大湯の掃除のシーンで天井から大量の湯が注がれるシーンは「こう表現するか!」って感じだったし、「ハク」と「湯婆婆」が変身して飛んで行くシーンは徐々に小さく遠くなって行く様子が違和感なく表現されていました。あと、「オクサレ様」が廃棄物を取り除かれ「河の神」に戻って飛び去るシーンでは客席の上空をびゅーんと飛ぶ演出もありました!客席を使った演出もコロナ禍でずっと皆無だったので久しぶりだった♪
数多いキャラクター達もほぼ全て再現されていて、「ススワタリ」や「坊」が魔法で変身させられた「ネズミ」や「青蛙」のような小さなキャラクラーはパペット(人形)を使用。
「ハク」が竜に変身した姿や「湯婆婆」「カオナシ」が巨大化するシーン、「釜爺」のたくさんの腕は複数の人で表現。
3つの頭で構成される「頭(かしら)」はふんどし姿の(笑)一人の役者さんが演じ、油屋にやってくる客の「おしら様」や「春日様」「牛鬼」とかもちゃんと居ました。どれもあまりに素晴らしい再現度で美術さんの技術に感動です。(各キャラクターについて忘れている方はこちら→CLICK)
あと、演劇なのに生オーケストラの音楽を使用してるのにも驚いた(オケピではなく舞台奥に設置)。ミュージカルなら当たり前のことだけど、演劇で生オケはかなり珍しい。映画で使われていた久石譲さんの音楽をアレンジした曲らしいけど、俳優さんの動きにに合わせた演奏になっていて、その美しい旋律も舞台に華を添えていたと思う。
映画の「千と千尋の神隠し」を見て感動した人は、絶対にこの舞台も観たほうがいいと自信を持って言えます
東京公演は今月いっぱいでその後に地方公演もあるけど、チケット入手はほぼ完売でかなり難しいので、ぜひぜひ、来年以降に再演&ロングランをお願いしたい
◆キャスト◆
◇観劇記録◇
帝国劇場 S席 2階 D列 24番
<東宝ナビザーブ特別先行抽選>
チケットを受け取って2階席と知った時点では、帝劇の2階は遠いんだよなぁ・・・とちょっと残念に思っていたけど、4列目ほぼセンターで通路沿いだったので、今回のように舞台セットがめまぐるしく変わる作品の初見としては、全体が見える2階席で良かったです 俳優さんの表情やちっちゃいパペットは見づらかったので、次回、再演があれば1階席で見たいかな~。
作品自体は楽しめたんだけど、、、 隣の席の成金風のおじさん&若いお姉ちゃんが観劇初心者らしく、開演前だけでなく上演中も二人でボソボソずーーっと喋っていてめちゃくちゃ気になった。二人の会話を聞いていたら、どうやら彼女にねだられてオークションか何かで倍以上の金額でGETしたみたいだったので、「もったいないから、舞台が始まったら隣の人のことは忘れて集中してーっ!」(笑)と何度言いたくなったことか
上の写真はpm5時頃の帝国劇場入口。
この日は朝から雪が降っていて寒くて、東京電力管内で停電の可能性があるとして「電力逼迫警報」が出ていたため、劇場の内外で節電していてこんな薄暗い感じ。でも、終演後(pm9時)にはいつもどおり明るく点灯されてました
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