goo blog サービス終了のお知らせ 

fu-koの小窓

旅と美味しい物、エンタメとSKIと浦和Redsを愛する管理人・fu-koの記憶代わりの日常記録☆

『笑う男』

2022-02-10 | Entertainment
骨折から2週間過ぎてギプスから「バディテーピング(隣の指と一緒にテーピングする固定法)」になり、痛みもほぼ無くなり、サンダルではなく緩めの靴なら履けるようになったので、ミュージカルを観に行って来ました ・・・雪予報でしたけど(笑)(←雪に関しては結果的には昼の回だったので全く問題なかったです)
Drから「まだくっついた訳ではないので、なるべく人混みには行かないように!」と言われているけど、今回、どーしても行きたい理由があった。
 
今回の舞台、3日が初日だったんだけど、開演20分前に関係者のコロナ陽性が判明して1週間の公演中止(以降の上演は未定)が発表。私は6日のチケットを取ってあったけど中止になってしまい(6日の時点ではまだギプスだったので実は中止で助かったのかもしれないけど・汗)、一時は諦めようかと思っていたけど、、、
 
やっぱりどーしても推しには会いたい(笑)
いつから上演できるのか不明だったけど「濃厚接触者は1週間待機」なので、「たぶん9日頃からOKになるかな?」と予想して急遽チケットを探し、今日の昼の回のチケットをGET!(^^)v
そして、前日(9日)に「10日から上演再開」と発表され、それでもこのご時世本当に幕が開くかどうか不安なまま劇場入りし、無事に実質「初日」の幕が開きました!
 
_______________
 
『レ・ミゼラブル』ヴィクトル・ユゴー自身の最高傑作と評した不朽の小説のミュージカル化。『マリー・アントワネット』の演出を手掛けたロバート・ヨハンソンが脚本を担当、フランク・ワイルドホーンの音楽とジャック・マーフィーの歌詞でつむいだミュージカル。
3年前の日本初演は日生劇場だったのだけど、今回は装いも新たに帝国劇場に登場。
 
<金持ちの楽園は 貧乏人の地獄によって造られる>
 
ヴィクトル・ユゴーらしい重めのストーリーだけど、「人間の価値は、見た目や身分では決まらない」「貴族という身分や富や名誉よりも、愛する人と一緒に生きていくことがどれほど大切な事なのか」を魂に訴えてくるようなミュージカルでした。
3年前よりも劇場が大きくなったので舞台セットもかなり大掛かりになり、そのセットが舞台中央で回転しながら奈落から出たり入ったりいろんな場面へと転換。楽曲もワルイドホーンなので壮大で心に響く曲が多かった。
 
序盤の見世物小屋のシーンでの山口さんのセリフ「初日のご来場、誠にありがとうございます!」には、実際に困難を乗り越えての初日だったので大拍手。初演の時の山口さんはもっと重たい役のイメージだったけど、今回の1幕ではちょっと笑えるようなオチャメなシーンもあった。
デア役の熊谷さんの透明感のある歌声と儚い演技も良かったし、議会のシーンでは多少アドリブがあったのかキャスト達にくすくすとした笑いが起こっていたりしてみんなが舞台を楽しんでいる様子。
もちろん主演の浦井さんはコメディタッチのシーンと熱い演技との緩急は素晴らしく、ファンの私としては「茶髪ゆるふわヘア」×「純白キラキラ王子様衣装」×「ロングコートを翻しながらのキレキレの殺陣」という私の「大好き」が全部詰まったシーンが大満足でした
 
無事に幕が上がって、主演の浦井さんを含めた全てのキャストの方の気持ちのこもった熱い演技・歌唱を見ていたら、いろんな感情が入り交じって最初から最後のカーテンコール挨拶(浦井さん&山口さん)までずーっと涙が止まらなかった 
改めてこの状況下で、「舞台の幕が上がる」という今まで普通だった事がとっても貴重で奇跡的なことなんだと感じました。。。
 
◆キャスト◆
グウィンプレン:浦井健治、デア:熊谷彩春、ジョシアナ公爵:大塚千弘、ウルシュス:山口祐一郎
 
『笑う男 The Eternal Love-永遠の愛-』2022PV【舞台映像Ver.】→ YouTube
 

◇観劇記録◇

<チケットぴあ一般販売>

無事に開幕するかどうか微妙だったのでギリギリまでチケット引き取りはせず、前夜にMOALA Ticketで受取。最初は不安だった電子チケットも最近主流になりつつあるので私もだいぶ慣れたし、こういう時は便利だわ~
久しぶりの帝国劇場の1階席。やや下手側よりだけど9列目なので、オペラグラス無しでも表情や動きを確認できるのはやっぱり良い。
ちなみに、公演中止になった6日のチケットはe+貸切公演で「2階B列38番」だったので、取り直したチケットのほうが断然良いという、、、こういう事ってあるのね~

私の観劇経験の中で「初日の初回」に入ったことなんてたぶん今まで無かったし、ちょうど当日は111年前に帝国劇場が完成した日でもあったらしく、いろんな意味で私にとって特別な観劇となりました。

ってことで、私が入った回のカテコ挨拶がYouTubeに上がっていたので→CLICK


『アラジン』

2022-01-20 | Entertainment

今月はファンタジー系ミュージカルが続いてます

1月は前述の「リトルプリンス」しかエンタメ予定が入ってなくて寂しいな~と思い、久しぶりに劇団四季を観に行ってみようかと公式サイトをチェックしていたら、良席がポツンと残っていたので、即、ポチった(笑)

「アラジン」は、四季の会の会員だった頃、上演開始直後の2015年8月以来の観劇。
舞台技術がどんどん進歩しているので、前回観た時とは演出が変わっていたかもしれません(^_-)-☆

最初から最後までとにかく全てが豪華
スパンコールキラキラの衣装は豪華絢爛だし、大掛かりな舞台装置と繊細な装飾は煌びやかで凄い!特に宮殿内のセットとランプを取りに行った洞窟内の装飾が美しくて印象的。
魔法の絨毯のシーンは、前回はワイヤーがなんとなく見えていた気がするけど(笑)今回は全く分からなくてホントに飛んでいるかのようだった。他にもマジックのようなシーンは盛りだくさん。
 
そして、明るく楽しくキラキラでハッピーエンドのこういう作品はやっぱり好き
改めて四季の舞台は唄もダンスも演出も全てがレベル高いと感じました。
 
ランプの魔神ジーニーは、ちょっと声のクセが強めだったけど全力全開絶好調で大爆笑
アラジンは、前回はイマイチ印象が薄かったんだけど、今日のアラジンは濃いめのビジュアルだったので(笑)Goodでした。逆にジャスミンはちょっとしっくりこなかったかな~
 
四季の舞台はキャストに寄って印象が変わるのが、「もう一度観てみたい!」と思わせる理由なのかもしれない。このままロングラン公演が続いたら数年後に(笑)また観に行ってみたいと思います!(^-^)g""

◆キャスト◆
ジーニー:瀧山 久志、アラジン:一和 洋輔、ジャスミン:木村 奏絵、ジャファー:勅使瓦 武志、イアーゴ:嶋野 達也、カシーム:田中 宣宗、オマール:町田 兼一、バブカック:藤田 光之、王(サルタン):石波 義人

◇観劇記録◇
電通四季劇場「海」
S1席 1階 10列 27番
<劇団四季公式サイトから一般販売で購入>

10列目センター席だったのでめちゃくちゃ見やすかったし、オペラグラスも全く不要。唯一、オケピが無くて生演奏ではなかったことが残念
今回はやや上手寄りの席だったけど、下手側でジーニーの出入りシーンが多いので次回があったら要チェックだわ(._.)φ。

 

※余談ですが、、、

この観劇の数日後、キャスト内にコロナ検査陽性者が出たため急遽数日間の公演中止が発表になりました ただいまコロナ第6波が急増してるので、エンタメ関係者はほんとーに注意して過ごしているハズだから誰も責められないけど、、、 当日の中止発表はほんとに残念。
2月もエンタメ予定いくつか入っているけど、キャスト&スタッフが感染せずに無事に上演されることを祈るばかりです・・・


『リトルプリンス』

2022-01-11 | Entertainment
2022年初のエンタメは、大人から子供まで世界中で広く愛されているサン=テグジュペリの「星の王子さま」を原作として、1993年に誕生した音楽座ミュージカル。
井上芳雄さんと花總まりさんが出演するなら、行かない理由がない
 
とっても不思議なファンタジーメルヘンの世界に迷い込んだような作品で、「星の王子さま」のストーリーをそのまま再現したような幻想的な演出になっていて、美しいダンスシーンが多くて、楽曲もファンタジーでした✨
 
舞台セットはいたってシンプル。左右と奥、天井と舞台全体が大小の穴がポコポコ開いた真っ白な壁に囲まれていて、そこをキャンバスとして宇宙、星空、砂漠、黄金の草原等の景色が映し出され、その無数の穴(天井も含めて!)からいろんな人物と生物が出入りして“王子さま“と会話をし、王子は「大切なこと」を知っていく。
 
<大切なものは、目には見えないんだよ>
 
という有名な1文を始めとして、原作に出てくるたくさんの名言も散りばめられていて子供の頃に読んだ絵本を思い出してほっこり。でも、ラストってあんな感じだったっけ?? もう一度原作を読み返してみたくなった。
 
「リトルプリンス」舞台映像 → YouTube
 
◇キャスト◇
王子:土居裕子、飛行士/キツネ:井上芳雄、花:花總まり、ヘビ:大野幸人
 
主役のWキャストの土井さんは私は初見でしたが、初演でも演じた方らしくピュアで無邪気で透明感のある「王子」を演じていて、
「飛行士」と「キツネ」の2役を演じた芳雄さんの「キツネ役」の時は今までのイメージから想像できないくらいめちゃくちゃ可愛いくて
まりちゃんの気の強い真っ赤な「花」の役は美しくてハマリ役だったし、大野さんの怪しくてクセ強め(笑)の「ヘビ」も印象的でした。
 
↑ホワイエに展示されていた「花」と「キツネ」。
このお花の置物、欲しいな~と思ったけど売り物ではありませんでした。販売したら売れそうなのにね~(^_-)-☆
 
◆観劇記録◆
シアタークリエ
11列15番
<東宝ナビザーブ先行抽選>
 
客席のド真ん中という良席。キャストが舞台センターに立つと私の真正面になるので目が合うような感覚。生演奏が舞台下のオケピではなくて舞台下手の壁の裏だったのはちょっと残念。
観客はほぼお一人様だったので開演前も静かだし、左右の座席の人も途中で寝たりしなかったので(笑)、かなり集中して舞台に入り込んでいたみたいで終了後は身体全体が凝ってました、、、

『サンタクロースが歌ってくれた』

2021-12-25 | Entertainment

2021年の最後のエンタメは、2年半ぶりに活動を再開した「演劇集団キャラメルボックス」クリスマス公演

1989年の初演以来、何度も再演されてきたキャラメルボックスの代表作。この作品で劇団はリスタートうれし~~~

2019年5月に急に活動休止になった時は「このまま自然消滅的に劇団が無くなってしまうのでは・・・?」と思った時もあったけど、無事に活動再開されてほんと良かった。

所属俳優さんたちはそれぞれ別々に外部の公演に出ていたりしたけど、やっぱり「劇団員のみ」の舞台は違う 

令和の時代に合ったセリフや場面設定に変わっていたりしたけど、阿吽の呼吸っていうのかな? 信頼関係ができあがっているからアドリブや台詞噛みや脱線しそうになったりしても(笑)、会話もストーリーもテンポ良く流れてあっという間の2時間。

特に阿部丈二さんのはじけっぷりが激しくて(笑)、笑えるシーン満載でハッピーエンド。いかにもキャラメルボックスらしいあったかい舞台でした。

これからもこの劇団、ずーっと応援して行きたいです

 

◆観劇記録◆
サンシャイン劇場
1階 21列 8番
<チケットぴあ先行抽選>


『海王星』

2021-12-07 | Entertainment

今月のエンタメ1本目は「音楽劇」。“ミュージカル”と銘打っていないのはなぜだろう?と思っていたけど、実際に観てみると納得。

寺山修司が1963年に書いた幻の未上演戯曲の初演。出航しない船上ホテルを舞台に繰り広げられる、父と息子と父の婚約者の甘く切ない祝祭劇。寺山修司の詩的な音律が映える台詞と、想像力をかき立てられる魅惑的で怪しい登場人物達によって彩られる世界観は独特。

オリジナルの楽曲を、舞台奥に設置されたバンドが生演奏するという演出で、「和製・昭和歌謡のミュージカル」といった感じ。いわゆる「王道本格的ミュージカル」と比べると全体的に「日本感」が満載で、今まで私が観てきたミュージカルとはまったく違う印象を受けた作品でした。

キャストがミュージカルメインで活動しているような俳優さん達ではないので、声量的にも「ミュージカル作品」としてはちょっと物足りない感じがしたけど、元々が「戯曲」だから、“俳優さんが、演技途中でたまに歌を唄うタイプのストリートプレイ”と考えれば、悲恋の短編小説を一気に読むような作品だった。

ストーリーがとにかく重いので笑いが起こるようなセリフもほぼ無くて、まだ開幕から2公演目だったこともあるかもしれないけど俳優さん達もまだ固い感じ。たぶんアドリブも一切無かったと思うので、見終わったあとはドヨヨーンとした重い感じ。。。たまにはああいう考えさせられるような重厚な作品もいいけどね。

◆キャスト◆
猛夫:山田裕貴、猛夫の父・彌平:ユースケ・サンタマリア、彌平の婚約者・魔子:松雪泰子、悪魔的少女そばかす:清水くるみ、猛夫を慕う那美:伊原六花

「海王星」舞台映像 → YouTube

◇観劇記録◇
PARCO劇場 O列 39番
<チケットぴあ先行抽選>

私は初めて行く劇場。昨年1月24日にリニューアルopenしたけどコロナでしばらく利用されていなかったこともあり、どこもかしこもぴっかぴか。女子トイレも多かったし、座席クッションもGood、床の絨毯も深紅でふかふかで優雅な気分になれました。
座席は上手側のかなり後方だったので俳優さんの表情を見るにはオペラグラスが必要。でも、一番端っこの割には舞台全体を万遍なく欠けることなく見ることが出来たので、演劇向きの中劇場だと思う。

コロナ禍でしばらく販売されてなかったペットボトル以外のドリンク類(コーヒーや紅茶やジュース)や、オリジナルカクテルも売っていた!徐々にコロナ前に戻りつつあるのかな。

ビルの入口にはクリスマスが近いので大きなクリスマスツリーがありました

 


『あいまい劇場其の壱あくと』

2021-11-27 | Entertainment
11月エンタメ3本目は・・・ 「ノンジャンル」っていうのかな??
 
ジャンル不問のエンターテイメント要素がたっぷりつまった4話のオムニバスで構成された「IMY」のオリジナル作品。
「IMY」とは、山崎育三郎・尾上松也・城田優の3 人が2015 年ミュージカルでの競演を機に自分たちの感性でオリジナル作品を製作したいという思いを共有し、3 人の名前の頭文字から「IMY」と名付け、2019 年より始動したプロジェクト。
 
開演時間の5分前。いきなり松也くんと優くんのコント風の前説が始まったと思ったらそのまま舞台がスタート。事前にTwitterでフォロワーに募集した「お題」をもとにした即興コント、その後、演劇、ミュージカル、ショー、マジックのような衣装早替え、客席いじり、ちょこっと客席降り等、とにかく舞台に関する全ての要素がミックスされためちゃくちゃ面白い舞台作品だった。
 
優くんのサイコ役、松也くんの太めの女装(笑)、育三郎くんの普段のイメージを裏切る振り切った演技、どれも個性が生かされていて面白かった。
レミゼ、オペラ座の怪人、ライオンキング、アニーという有名ミュージカル4作品をあそこまでいじっちゃって大丈夫?と思っちゃうくらいギリギリのパロディーも3人のコンビネーションが抜群で、演じていて楽しいだろうな~というのが伝わって来た。
笑いの要素がたっぷりなので、舞台を観ていて最初から最後まであんなに笑ったのは久しぶりかも。あと自然にマスク着用の流れに持って行っての「客席降り演出」もかなり久しぶりで、舞台脇から客席前扉までのほんの数mだったけど、あ~、少しずつエンタメ演出も元に戻って来たな~とホント嬉しかった
 
いろいろ混ざっているのでゴチャゴチャ感はあったけど(笑)、メインテーマはきっとそれ。
「人生は台本通りではなく、ジャンルを超えて、好きなことを自由に何でもやっていいんだよ」って事なのかな、と私は理解しました
 
ぜひ「其の弐」、早めにお願いします
 
あいまい劇場其の壱「あくと」公開ゲネプロ  → YouTube
 
 
◇観劇記録◇
EXシアター六本木
S席 B3階 P列 34番
<東宝ナビザーブ先行抽選>
今回初めて行った劇場なのでいつもそうなのかは分からないけど、1階がメイン入口なのに「関係者専用」になっていて、一旦、外の階段で2階に昇り消毒・検温をして館内へ入場。そして階段で1階に降りてチケットチェック。・・・なんなの、この動線。足腰悪いと観劇に来れない
今回の座席はB3階だったので、そこからエスカレーターでどんどん地下へ(笑)。移動距離が多くてだいぶ汗かいた
女子トイレは各階にあるのでそれほど混雑はしてなかった。座席のクッションはまあまあ。
そうそう、売店でペットボトルのドリンク以外にホットドッグ(¥400)を売っていた!劇場で「食べる物」を売っているのは久しぶりに見たかも。

『愛するとき 死するとき』

2021-11-19 | Entertainment

11月エンタメ2本目は大好きな浦井健治さん主演のストレートプレイ。

ドイツの社会主義体制が永遠に続くかに見えた時代を舞台にした、やるせない愛と人生を描いた戯曲。
3つの独立したストーリーを、主演の浦井さんが「青春ど真ん中のやんちゃな青年」「青春期を過ぎ現実の壁を目のあたりにする男性」、さらに「人生のやり直しを試みようとあがく壮年期の男性」を演じ分ける。
ストーリーだけでなく、1幕はミュージカル調、2幕は演劇、3幕は男女2人だけの会話劇と演出が全く違っていたこともあり、一度で3種類の舞台作品を一気に観たような感じ。
全体を通して浦井さんのセリフ量が半端ないくらい多くて、一体どうやってあれだけのセリフを覚えて間違えずに言えるのだろう?とほんと感動する
 
1幕では舞台の両脇に衣装がたくさん掛かったハンガーが置いてあって、俳優さんたちが早着替えしたり水分補給したりする風景が見えて(←ライトは当たってないけどね・笑)、ちょっと舞台裏を覗き見ているような気分になる演出が珍しくておもしろかった。
 
キャスト7人、客席200席という小さな劇場。オケピ無しだから舞台がかなり近くて、もちろんマイク無しの生の声、舞台奥に設置されたパーカッションエリアからはお芝居の流れに合わせて生で効果音を付けていたりして、かなり濃密な演劇の空間と時間を過ごせました。
 
完全に演劇だけの舞台だと思っていたので全く期待していなかったのに1幕で浦井さんの歌声が聴けたのが一番嬉しかったかな~
 
◆観劇記録◆
シアタートラム K列 5番
<VIEWカード先着販売>
 
ほんとにちっちゃい劇場なので最後列の1列前だったけど舞台がかなり近くオペラグラス無しでも俳優さんの表情を確認できるくらい臨場感抜群。
難点があるとすれば、ベンチシートなので同じ列の人が動くと若干揺れが伝わってくる。座席クッションが薄くて、背もたれにはクッションが無いので2幕途中から腰が痛くなり、3幕からは持参していた簡易クッションを使用した。

『ナイツテイル -騎士物語-』

2021-11-04 | Entertainment

11月もエンタメ3本、予定入ってます(笑)。海外旅行に行けない分をエンタメに注ぎ込んでいるつもりなんだけど、この約2年間のチケット代、実はトータルしたらかなりの金額になってたりして?と、ちょっと思わなくもない・・・

で、今月1本目はミュージカル界のプリンス:井上芳雄さんとジャニーズのプリンス:堂本光一くん共演のミュージカル。3年前の初演の時は最初から絶対にチケット取れないと思って行かなかったんだけど、再演となる今回はお友達と協力してチケットGET!(←私はハズレたんだけどね・笑)

古代ギリシャが舞台。従兄弟同士の二人の若い騎士の戦争での闘いと恋の物語。事前にあらすじを読んで重厚なストーリーを想像していたのだけど、想像よりもコメディ要素が多くて、全編をとおして明るく楽しくハッピーエンド。かなり私好みの作品でした
 
演出は、舞台芸術のいろんな要素、セリフ・歌・ダンス・殺陣、全てがほどよいバランスでミックスされていてとても良かった。私の印象に残ったのは舞台上での和楽器演奏(和太鼓・横笛・尺八・三味線)、シェイクスピアの戯曲を思わせるようなセリフ、劇団四季のライオンキングのような演出、回転舞台の床を使った演出。特に和楽器やシェイクスピア戯曲のような難解な長台詞はミュージカルには不釣り合いのような気がするけど見事に融合してました。
 
やっぱり、歌唱は芳雄さん、ダンスと殺陣は光一くんが良かった~
芳雄さんはデュエット曲等では相手に合わせてるのか控えめな印象だったけど、ソロ曲になると全開!「マイク要らないのでは?」と思うほどの声量だった(笑)。光一くんもソロ曲になるとダンスと歌がジャニーズっぽくなる(笑)。でも、そんな二人が揃うと元々別の分野の俳優さんなのにとってもマッチしていて楽しそうで仲良さそうで阿吽の呼吸で演じているのがよく分かった。
あと、上白石萌音ちゃんの透明感のある歌声と魂のこもったダンスが予想以上にとても良かった
 
カーテンコールの最後に芳雄さんと光一くんが二人で出て来てまるで漫才のようなやりとりが繰り広げられて面白かった(笑)。
幕が開いて最初の殺陣シーンで光一くんの剣が芳雄さんの額に当たっていて、あれがシナリオなのかアドリブなのか分からなかったのだけど、カテコの二人の挨拶であれがハプニング&アドリブだったことが判明(笑)。帝国劇場でカテコ挨拶があること自体珍しいのに、結構長めだったのも良かった
 
初見で、久しぶりに「今すぐもう一度観たい‼️」と思える作品に出会えました。ぜひぜひ早めの再演を熱望です
 
◆キャスト◆
アーサイト:堂本光一、パラモン:井上芳雄、エミーリア:音月桂、牢番の娘:上白石萌音、ヒポリタ:島田歌穂、シーシアス:岸祐二、ジェロルド:大澄賢也
 
「ナイツテイル」PV映像 → YouTube
 
◇観劇記録◇
帝国劇場
S席 2階 C列 37番
<東宝ナビザーブ 先行抽選>
 
2階席の3列目センターだけど意外と舞台が近く感じられた。通常よりも舞台が手前に張り出していた気がするし、もしかしたら1階席後方よりはずっと見やすかったかも。回転舞台中央の床下で炎が燃えているような演出があったり、プロジェクションマッピングが投影されたりラインが光ったりと「床」を使った演出が多くて、あれは1階席前方ではきっと気づかない。2階席のメリットだったかな

『トリツカレ男』

2021-10-23 | Entertainment

今月3つ目のエンタメは演劇。

いくつかの中小劇団に所属している役者さんたちが集まっての舞台で、14年前に「演劇集団キャラメルボックス」が初演した作品の再演。

キャラメルボックスは現在活動を休止しているんだけど、その劇団で脚本・演出担当している成井さんが今作も担当して、役者さんも6名が劇団員ということもあり、いかにも「キャラメルボックスっぽい」ハートウォーミングな作品に仕上がっていました。

何かを好きになると寝食を忘れて没頭してしまい周囲から「トリツカレ男」と呼ばれている男の子が、ある日恋をした。彼は自分の気持ちを伝えずにその相手の女の子を幸せにするためだけに自分の命を顧みずに行動して行くというピュアでまっすぐなラブストーリー。

展開がスピーディで笑って泣けるストーリー、ラストがハッピーエンドの作品はやっぱりいいね~

カーテンコールが4~5回あって最後はスタンディングオベーションが起こりかけたんだけど、なぜか畑中さんが「立たなくていいですから」と恐縮してしまい観客から笑いが起こっていた。スタオベを拒否する役者さんは初めて(笑)。逆に親近感を感じました。

劇団が活動休止してから数年経っているので久しぶりに見る役者さんもいたのでホント嬉しかった。劇団活動はやってなくても俳優さんたちは各自で外部の舞台には出ていたので、今年末から活動再開される演劇集団キャラメルボックスの舞台では各自がこの数年間で得た物を持ち寄って、きっと素晴らしい作品が観られると思うと今から楽しみです

 

◆観劇記録◆
こくみん共済coopホール/スペース・ゼロ
5列 12番
<ぴあ先行抽選>

1階席しかない小劇場の5列目センター席だったので、舞台も役者さんもめちゃくちゃ近かった!たまたま前の席が空席だったので視界を遮る物が無くてかなりの満足感。


『オリバー!』

2021-10-15 | Entertainment

今月エンタメ2本目はミュージカル

「レ・ミゼラブル」「オペラ座の怪人」「メリーポピンズ」などを手掛けた名プロデューサーの作品。
19世紀のロンドン。貧困、飢え、格差社会を背景に、孤児のオリバーと彼に関わる大人たちの群像劇。

昨年からコロナ禍のために出演者の多い作品はあまり上演されて来なかったので、今回、久しぶりに舞台上にあんなにた~くさんの人数が出てくる作品を見た
やっぱりキャストが多いと舞台全体が賑やかだし、歌唱シーンも大迫力になるね~
本物の犬、松明を使用していたり、銃の発砲音も大きくて本気でびっくりした😅
あと、
カテーンコールでの写真撮影もOKだったり(下の写真)と、徐々にコロナ前に戻りつつあるのを感じました。
 
 
王道ミュージカルで面白い作品だと思うけど、、、 どちらかというと子供向きのミュージカルかな?私のリピートは「もしもご縁があれば(笑)」という感じです。
 
 
◇キャスト◇
 
 
今回が初見だった武田真治さん。メイクが完璧だったこともあるけど、役作りが完璧で全くの別人になっていた!事前に彼だと知らなければ普通に初めて見るミュージカル俳優さんだと思ったんじゃないかなー。
芸人の芋洗坂係長さんも途中まで彼だと全く気づかず、普通に「だいぶ太ってる役者さんだなー」と思ってた(笑)。
濱田さんは安定の歌唱力と声量、存在感も抜群で、やっぱり好きなミュージカル女優さん
たくさん出ていた子役の子供たちもみんな頑張ってました。彼らの中から10年後20年後に有名なミュージカル俳優さんになる子もいるかもね
 
「オリバー!」プレスコール映像 → YouTube
 
◆観劇記録◆
東急シアターオーブ
S席 1階 13列 14番
<クレジットカード会社先着販売>

『うたコン』

2021-10-05 | Entertainment

抽選に当選したお友達からお誘い頂いて、初めて「歌番組の生放送の観覧」というものに行って来ました

今回初めて知ったのだけど、こういう「観覧」って基本的に無料なものなの!?(*゚д゚*) NHKのこの番組についてはNHK受信料を支払っている人なら誰でも申し込めて、しかも無料だって知って、かなりびーっくり(*゚д゚*)

知らなかった、、、 知っていたらもっと昔から応募していたのにーーっ!!

さて、本題。

今回の放送は約4ヶ月ぶりの「有観客生放送」。

まだまだコロナ感染予防対策のために1階席22列目までは観客無し。それ以降と2階席に観客を入れていたけど前後左右1席空けての指定席だから「満席」ではないのだけど、それでも「無観客のスタジオでスタッフだけ」に比べれば、アーティストさん達にとっては嬉しい光景だったのではないかと。

テレビ番組放送の裏側って今回初めて見たんだけど、前説では良い音の出る拍手の仕方のレクチャー(笑)があったり、その拍手のボリュームチェックのために何度も拍手したり、演劇やミュージカルではあり得ないけど舞台の周りに大小様々なカメラがたくさん設置され、クレーンカメラもあり、唄っているアーティストさんに近寄るためにハンディカメラを持ったスタッフとそのアシスタントが舞台上をウロウロしたり(←これって、テレビ映像としては良いけど、現地にいる人にとってはちょっと邪魔・)、1組のアーティストさんの歌唱が終わる直前にスタッフに案内された次のアーティストさんがこっそり出てきて準備していたり。

また、ミュージカル作品と違って生オーケストラは舞台下のオケピではなく舞台上にいるので、舞台から客席に向かって音がどーーっと流れてくる感覚。交響楽団のコンサートを聴いているような迫力があったし、さすがNHKさん、照明と舞台背景の映像の彩りや演出が素晴らしかった

出演者は当選連絡よりあとで放送日の1週間前くらいだったらしいけど、今回は、演歌・歌謡曲、ポップス、洋楽、ミュージカル音楽、そしてアイドルという、いろんなジャンルの豪華なアーティストさんが揃っていてかなり充実

八代亜紀さんはトークがとてもかわいくて、DISH//の北村匠海くんはカッコ良かったし、IMYはミュージカル俳優さん達なので安定の歌唱力、King & Princeはキラキラの王道アイドルで全員が顔面偏差値高い!ラストの岡本知高さんはオリンピック閉会式で唄った「オリンピック賛歌」を披露したけどものすごい声量だった!

生で観たかったアーティストさん達が出演していたのが一番嬉しかったけど、出演者がバラエティーに富んでいることもあって観客も老若男女様々。キラキラのペンライトや推しの名前が書かれたうちわを持っているファンも多数来ていたりと、普段観に行っている舞台とはまったく違った環境で「舞台作品とテレビ放送ってこんなにいろいろ違うのね~!」と衝撃を受けたし、かなりおもしろかった!!

機会があれば、今後はこういう番組収録とかにも応募してみようかな?

 

◆鑑賞記録◆
東京国際フォーラム ホールA
2階席 10列 24番


『狐清明九尾狩』

2021-09-29 | Entertainment

劇団☆新感線の秋公演。

大昔に歌舞伎を観に行って1幕丸々寝てしまった過去があるので(笑)、ずーっと「歌舞伎」と名前が付く舞台は敢えて行かないようにしていたんだけど、旅行とサッカーに行けない今はエンタメしか生き甲斐がないので、とりあえず物は試し!と思って行ってみた。

結果・・・大正解でしたー てか、むしろ舞台初心者の方でもぜったいに楽しめる作品だった

「歌舞伎」とか、漢字が並んだ題名だったりとかで難しい作品を想像していたけど、いい意味で歌舞伎っぽさはゼロ(笑)。内容の濃い見応えあるいつもの劇団☆新感線の舞台でした。
最初から最後まで殺陣シーンが多くて迫力満点だし、照明や音響の演出も効果的。平安時代の宮廷衣装は豪華。特にラストの向井くんの衣装はまるで紅白歌合戦の小林幸子のようでした!(笑)
アクション、歌、ダンス、笑いが詰め込まれた伝奇ファンタジー。「歌舞伎」ではなく、「歴史スペクタルエンターテイメント」って表現のほうが合っていると個人的には感じました。
 
 
初めて生で見た倫也くんは、ちょっとキュートでまっすぐな陰陽師。めちゃくちゃ役を楽しんで演じているように感じたので舞台向きの役者さんなのかも。2本の刀を用いた華麗な殺陣が素晴らしかった。
その敵役の向井くんは、悪役に変わった時の表情がゾクッとする妖しい魅力があり、里帆ちゃん(こちらも初めて生で見た)は予想外の力強い演技で今までのテレビドラマでの印象が変わった。そして、やっぱりキツネが似合う~(笑)。
倫也くんと向井くんの二人が舞台上に揃った光景はひたすら美しかった(笑)。あのビジュアルなので二人とも陰陽師役にはぴったり。
 
相手の裏の裏を読んで仕掛ける二人の陰陽師の騙しあいの展開が面白く、最後の二人の対決には手に汗を握って、ラストは涙。
カーテンコールはたぶん通常より1回多かったんだと思う。一旦「本日の公演はこれにて終了しました」という場内アナウンスが流れたけど、スタオベ&拍手も鳴り止まず、再度幕が上がった時にはキャストがオロオロしてたので(笑)。
 
とにかく、私の予想を大きく裏切る素晴らしいエンターテイメント作品でもう一度観たい‼️と思った。
やっぱり劇団新感線の舞台は間違いないと再確認したので、今後は「歌舞伎」って付いた作品でも観に行こうと思います
 
◇キャスト◇
安部清明:中村倫也、タオフーリン:吉岡里帆、賀茂利風:向井理、尖渦雅:浅利陽介、虹川悪兵太:竜星涼、ランフーリン:早乙女友貴
 
「狐清明九尾狩」ダイジェスト映像 → YouTube
 
 
 
 
◆観劇記録◆
TBS赤坂ACTシアター
S席 1階 S列 8番
<クレジットカード会社先着販売>
 
下手やや後方席だったけど、たまたま舞台方向の席の人がみんな背が低めだったので(笑)視界を邪魔される物がなく、基本的にはオペラグラス無しでもよく見えた。ただ、役者さんの表情を間近に見たかったら必須だけど
舞台の両端がかなり客席側に張り出していて、特に下手側のドア(通常は観客の出入口となる扉)からのキャストの出入りが多く、その場所でのシーンもかなり多かったので、下手前方席の人は当たり

『ムサシ』

2021-09-11 | Entertainment
蜷川幸雄7回忌追悼公演「ムサシ」。8/27は埼玉公演、9/11は東京公演を観に行って来た。
 
井上ひさし作のこの戯曲は、かつて蜷川さん演出で海外公演もされたほどの有名な作品で、私も過去に5~6回は見ているくらい好きな演劇。
今回は初めての吉田鋼太郎さん演出。基本的には蜷川さんの時と変わってなかった。ただ、鋼太郎さん自身のセリフや動きで笑いの要素がちょっと増えたくらいかな?
 
宮本武蔵と佐々木小次郎の闘い、後に「巌流島の決闘」と呼ばれることになる世紀の大一番の6年後がこの作品の舞台。
鎌倉の名もなき小さな寺の寺開きに寺の作事を務めた武蔵も参加しており、その参籠禅が執り行われようとしていた時に、あの決闘でかろうじて一命をとりとめた小次郎が「武蔵憎し」の一念で武蔵の行方を追いかけてやって来た。今度こそは「五分と五分」で決着をつけようと、小次郎は武蔵に果し合い状をつきつける。
 
・・・というストーリー。
「恨み」という負の連鎖を断ち切ること、命の尊さなどを強く訴える深くて繊細な作品。
私は過去何度も見てきているのでちゃんとストーリー知っているはずなのに、最近ずっと中世ヨーロッパや現代の舞台を観ることが多かったせいか日本の時代劇特有の言い回しをすっかり忘れていて、埼玉公演の前半では聞き取れないセリフが多かった。東京公演では耳慣れたので大丈夫だったけど。
 
休憩込みで3時間という長い作品だし、長セリフのシーンも多いので、、、 東京公演の時の両隣のオジサン(片方はダンナ・)は1幕も2幕も部分的に寝てました(笑)。
自分でお金払って舞台を観に来ているのに寝てしまう人の気持ちは私には分からない・・・
 
埼玉公演は1階の前方席、東京公演は2階の最後列。劇場のサイズはほぼ同じだったのに印象はちょっと違う。1階席は舞台との一体感があり自分がその場にいるような臨場感、2階席は舞台全体を見渡せるのでキャストやセットのいろんな動きが見える反面、視界が四角い画面になるので、今はやりの「生配信映像」を観ているような感覚だった。でも、2階最後列でもマイク無しの全キャストのセリフがクリアに聞こえたのは、さすがベテラン俳優さん達!!
 
きっとまたいつか再演があると思うけど、私は「藤原竜也の武蔵」 vs. 「溝端淳平の小次郎」のラストシーンが好きなので次回もこの組み合わせでお願いしたいです
 
◇キャスト◇
宮本武蔵:藤原竜也、佐々木小次郎:溝端淳平、柳生宗矩:吉田鋼太郎、木屋まい:白石加代子、筆屋乙女:鈴木杏
 
 
 
 
◆観劇記録◆
彩の国さいたま芸術劇場
S席 1階 K列 12番
<SAF会員先行抽選>
 
Bunkamuraシアターコクーン
S席 2階 E列 13番
<クレジットカード会員特定先着>
 
シアターコクーンの2階席は初めて。2階にもトイレはあるけど休憩時間にはかなりの列になっていたので個室数が少ないのかも(利用してないので詳細不明)。ホワイエもあまり広くないし、ソファも少ない。でも、今回はコロナの影響で閉鎖されていたけど下の写真のようなかなり広くて明るいテラススペースがあって、奥のほうにはドリンクや軽食を販売するようなカウンターがあったので、2階席でも不便は無さそう。
 

『王家の紋章』

2021-08-08 | Entertainment

1976年より連載を開始し累計発行部数4000万部を誇る原作を基に、オリジナルミュージカルとして生まれた『王家の紋章』。古代エジプトの若き王と現代のアメリカ人少女との時空を超えたロマンスの物語。

有名な少女漫画なので知ってはいましたが、、、実は読んだことありません
なので、初演(2016年)も再演(2017年)も行ってなくて、今回が初めて。漫画の知識がないので、普通に新作ミュージカルとして観ることができた感じです

独自の美しい世界観に定評のある荻田浩一の演出、『エリザベート』『モーツァルト!』など名作ミュージカルを数多く手掛けてきた巨匠シルヴェスター・リーヴァイによる音楽。舞台セットはとにかくスケールが大きくてゴージャス もちろん衣装も煌びやか 演出は繊細で美しく、そしてロマンチック
帝国劇場が完全に3000年前の古代エジプトになってました

舞台演出・衣装・楽曲は私の好きなタイプ。ソロ曲も良かったけど、特にデュエット曲がどれも良くて泣けてくるレベルでした。あと、戦闘シーンがダンスを取り入れた演出になっていたのは珍しかった。

この作品、間違いなく私の大好きなミュージカル作品のひとつになりました 帰宅後、もう一度行きたくなってチケットチェックしたけど東京公演は完売 このご時世、遠征はちょっと難しい、、、

早く再演してーーーっ

◇キャスト◇

主要キャストはほとんどがWキャストだったので、どーしても好きな俳優さんの組合せで観たい!!と思い、プレイガイドの貸切公演をなんとかGET

浦井さん演じる古代エジプトの若き王の堂々たる立ち居振舞いや歌唱力はもちろん良かったけど、私的には、大きなマントを翻しながら舞うように戦う殺陣シーンがあまりにもカッコ良すぎてめちゃくちゃ好きーっ! もともと好きな俳優さんだけど、さらに好きが増しました(笑)。帰りにロビーで販売されていた浦井さん表紙の雑誌を買っちゃったからねー(劇場特典のポストカード付きだった
沙也加ちゃんは相変わらずチャーミングで可愛くて、平方さんの妖艶な色気、朝夏さんの歌唱力、祐一郎さんの安定の存在感、どのキャストもとても良かった。ルカ役の来夢くんがかわいい顔をしていたので、今後要チェックかな(笑)。

「王家の紋章」PV → YouTube

◆観劇記録◆
帝国劇場
S席 1階 P列 16番
<e+貸切公演先行抽選>

座席はやや後方だったけど、意外と肉眼でなんとか見える位置(それでもオペラグラスは使ったけど・笑)。セットが大掛かりなので前方よりやや後方のほうが舞台全体が見えて良いかも。
今回は貸切公演だったので「サイン入りプログラム10名プレゼント」あり、カテコ挨拶もあり(浦井さんと沙也加ちゃん)。浦井さんらしい明るくて面白い挨拶で、元気な姿を見れたのも嬉しかった。
台風+コロナ感染拡大で観劇を取り止めた人も多かったようで、完売のはずなのに空席もあったけど、エンタメの灯を消さないためにも行って良かったです。

ロビーに下のような「千と千尋の神隠し」のコーナーがありました来年2月世界初演 観に行きたいけど、チケット争奪戦がすごそうだわ、、、。


『物語なき、この世界』

2021-07-27 | Entertainment
舞台のみならず、映画監督としても活躍の場を広げ注目される三浦大輔による3年ぶりの書き下ろしとなる今作。
 
売れない俳優:菅原役に岡田将生。売れないミュージシャン:今井役にロックバンド銀杏BOYZの峯田和伸。その他、柄本時生、星田英利、寺島しのぶ等個性豊かな俳優陣が集結。
自分の人生に「ドラマ」なんて起こるはずがないと諦めていた二人だったが、ある事件が起きて、、、!?
 
1幕は淡々と進む二人の会話劇。高校時代は特に仲が良かった訳でもない二人が新宿歌舞伎町の風俗店で偶然再会。お互いにパッとしない人生を過ごして来てるし、再会した場所が場所だけになんとなーくぎこちない感じで会話が進み、「きっと今後二度と会わないだろう」とお互いが思いつつ別れようとしたその時に事件が起こる。
 
2幕では、1幕のラストで起きた事件の容疑者になってしまったと信じている二人とその現場を見ていた友人と彼女という4人のシーンから始まる。
今まで何も起こらなかった人生だったのに突然主人公になってしまった二人には実感がなく、自分達が主人公の物語に出演しているような感覚になり、それまでに関わって来た人々はみんなその物語の脇役だと思い始める。
でも、関連するその他の登場人物が人生を語り出すと、それぞれに人生があり、その人の人生にとっては自分は脇役であることを知り、この舞台のテーマへと繋がって行く。
人間はみんな自分の人生においては主人公、そして周囲の人は脇役。でも、その周囲の人にとっては自分はただの脇役、もしかしたらそれ以下で記憶にも残らない存在なのかもしれない。
結局、人生に物語なんて物は無くて、物語にするかどうかはその人次第なのでは?
そんな感じの抽象的?倫理的?なストーリーだったけど、とても見ごたえある内容だった。
 
初めて生で見る俳優さんが多かったけど、全員がホントに個性的。岡田くんは等身大の自然な演技、峯田さんはギター片手に即興歌を唄う場面ではさすがミュージシャン。寺島さんのスナックのママ役はめちゃくちゃハマリ役で存在感抜群。
考えさせられるシーンも、笑えるシーンもあり、とてもおもしろい舞台だった。座席が6列目でオペラグラス不要で、前の席が空席だったことも満足度増した理由かも。
 
◆観劇記録◆
シアターコクーン
S席 1階 F列 2番
<MY Bunkamura会員先行抽選>