![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/c5/9e88aed1a98a228a91bb85463bd6bc40.jpg)
ミニチュア作りで人気が高いのは、やはりフード系。
むしろミニチュアフードを専門で作る方もいるくらい確立されたジャンルです。
自分もいくつか作っていますが、今回は、せっかく作った吊り鍋を活かせるメニューを作ってみる事にしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/01/a75504b2bd65bc2e6cb4637fc64df428.jpg)
アウトドアでの焚火料理で人気なものといえば、ローストチキン。
ダッチオーブンで焼くのが定番ですが、ホーロー鍋でも出来なくはないので、これを作ってみます。
まずは樹脂粘土で丸鳥を作ります。
写真を見ながら、それっぽい形に。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/e8/f64a7987aeee0095efcc1f1f9f73fe39.jpg)
本体に色を塗り、添え物の野菜も作って行きます。
しかし、鳥に塗ったソースの色が濃すぎて、まるで照り焼きチキンに・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/58/bb556862a9218bbd62ff5925aa84c6a2.jpg)
ジャガイモとニンジンは色を付けて固めた樹脂粘土をカッターでカットして作っています。
ブロッコリーは薄緑に着色した樹脂粘土で形を作り、可食部を後から色付けしています。
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お皿に並べてみると、まあ、それっぽくは見えるかな。
写真撮っていませんが、この後、なべ底と同径のプラバンに同じように盛り付け、接着固定しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/17/ce65f8ba1b856ad9dde16bd85902927c.jpg)
ちょっとローストチキンの色と形に納得できなかったので、もう1羽作ってみました。
今度は豪快に吊るし焼きしている風にしてみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/9b/04d0f796df9fe57f330d559218f168aa.jpg)
実際にはこんな焼き方する事はまずないのですが、ミニチュアだからこそのフィクションです。
焼き色も、今度は納得できる仕上がりですが・・・生々しいというか、グロくて周りからの評判は悪いです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/ee/0a6b0c040dd3ef077f688a9aac026de4.jpg)
気を取り直して、別のミニチュアフードを作っていきます。
こちらはベーコン。
白い樹脂粘土にアクリル絵の具の赤や白をほんの少しだけ混ぜ、濃いピンク、薄いピンク、白の三色の粘土を作ります。
それを薄く伸ばし、ベーコン断面になるようにバランスを見ながら重ねていきます。
出来上がった塊をスライスすると、このようなベーコンが出来上がります。
大きな塊側は、表面を燻製したっぽいように茶色を薄く塗っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/0a/9c1b831d8ad847cd1f55de3b5b602d55.jpg)
このままお皿に盛りつけてみたり、目玉焼きと一緒にしてみたりと、いろいろ遊べるのですが、今回はさらにこのベーコンを使った料理を作ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/93/578ccc0d81f333e9326c2557f51df65d.jpg)
樹脂粘土で野菜を作ります。
ジャガイモ、ニンジンといった根菜や、薄く伸ばした粘土をミルフィーユのように重ねて作った葉物野菜など、数種類を作ります。
また、薄茶色に着色した粘土でソーセージも作ります。
これを、ミニチュア吊り鍋の底と同じ大きさのプラバンに、マスキングテープを巻き付けた枠に入れていきます。
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ベーコンも加え、見た目のバランスを見ながら食材を配置していきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/1e/b604d56384e0cdf5506b22d1dd8f9a2a.jpg)
あとはUVレジンを流し込み、しっかり固めればポトフ鍋の完成!
やってみて解った事は、とにかくレジンの着色の「濃さ」の調整が難しい事。
イメージとしてはもう少し黄色で、もう少しだけ濁った(半透明)な感じにしたかったのですが、ほぼ透明になってしまいました。
また、レジンを半分程度入れた後に、パセリのつもりでシーナリーパウダーを入れたのですが、これも色が思ってたより映えず、パセリっぽく見えなくなってしまいました。
もっと明度の高い緑のパウダーにするべきでした・・・
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鍋の中身が増えたので、ついでに鍋自体も増やそうと思います。
(まあ、友人に差し上げるために制作したのですが)
基本の作り方は、以前に紹介した吊り鍋と同じです。
アクリルパイプの輪切りでフチを作り、プラバンで底や把手、蓋を作って行きます。
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形が出来上がったら色塗りです。
こちらはフランスの鋳鉄ホーロー鍋をイメージしています。
実物の写真を見ると、グラデーション塗装がされているので、どうにか再現しみようと塗っていますが・・・
筆塗りの割には雰囲気出せたかなと思います。
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蓋のツマミは、部屋にあったプラモデルのランナーからの削り出しです。
わざわざプラ棒などの材料を買わなくても、家に転がっている材料でいかに作るか?を考えるのも楽しいですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/e4/bd3aba6e5e806da9f5a6910f474e39c1.jpg)
中はこちらの鍋も白で塗っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/72/018724f42660fdbce584262d8d4ecc71.jpg)
先ほどのポトフ鍋の具を入れてみたところ。
あまり鍋の直径ピッタリにしてしまうと、中身を入れ替える際に取り出すのが苦労します。
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鍋の中身を取り換えて、以前に作ったカレーを入れてみたところ。
吊り鍋も両手鍋も直径が同じなので、このように互換性があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/39/16d1b12fa3c0a4dd278d23a00458d0d1.jpg)
蓋の部分のグラデーション塗装がイマイチですが、やはりこういうのを奇麗に塗るためにはエアブラシが必要ですね・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/3c/ec68412d4e9b492d661ebb9c760fe48d.jpg)
以前に作った分もあわせて。
お鍋が二種類に、鍋の中身が4種類。
これなら様々なシチュエーションに合わせて組み換えて遊ぶことが出来ます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/04/0a0e5fd5aa9cfdb9deff3d0bc355eee1.jpg)
左上がカレー、右上はローストチキン。
左下がチリコンカン、右下がポトフ。
それらしく見えますでしょうか・・・?
ちなみに、カレーは液体の表現にエポキシ樹脂接着剤、チリコンカンは木工用ボンド、ポトフにはUVレジンを使っています。
どれも時間が経って固形化が進んでくると、中の水分が抜けていくので徐々に縮んでしまうのですが、木工用ボンドが一番縮んで小さくなります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/b0/9d07769516e0131318b7f329040268ca.jpg)
赤い両手鍋とローストチキンは友人へのプレゼントで作ったので、もう手元にはありません。
自分のミニチュアのテーマが、アウトドア&ウエスタンなので、もっとテクスメクス料理も作りたいのですが、鍋物、煮物となるとチリコンカンくらいで、後はインゲン豆の煮物など、ミニチュアにしても見た目の代わり映えがしない物が多いのが・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/c5/9e88aed1a98a228a91bb85463bd6bc40.jpg)
ミニチュアフードでこうしたポットメニューを作っている方は多いですが、リアルにするため鍋に中身を固定して作るのが普通です。
しかし、最近はフィギュアと絡めて遊ぶためにドールハウスグッズを購入する方も増えているので、こうした遊びを前提としたスタイルもアリだと思っています。
本家(?)のシルバニアファミリーの料理セットも、鍋の中身は外せるようになっていますね。
もっとも、取り換える中身の料理は付属していないようですが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/27/e1ade93a017910f635598113a8e4ae23.jpg)
ミニチュアフードはお手軽に作れる反面、実物という「正解」があるものなので、どこまで簡略化するか?どこまでの質感を求めるか?の線引きが作り手に任されます。
自分の作品も、作った時には満足出来ていても、もっと上手い方の作品を見ると、まだまだ精進が必要だなと痛感します。
でも、それ以上に個人趣味として楽しむ姿勢が大事ですね!
さーて、次は何を作ろうかな!!
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