綿内克幸FSP BLOG

シンガー/ソングライター綿内日記

「Blue Spanish Sky」

2007-03-05 20:41:30 | COLUMN
・・・というクリス・アイザックの持ち歌がある。タイトルから想起される通り「蒼いスペインの空」そのままの、尋常ではない憂いたっぷりの曲で、大好きだった。
 デビュー当時日本では「ロイ・オービソ+ブライアン・フェリー」なんて言われていた。確かにその通り。レトロなロカビリーをベースに、哀愁ムードたっぷりの歌を美声で聴かせる米国の異端シンガーなのだ(ギタリストがまた最高)。彼の音楽には闇の中のあやうい光、腐りかけのフルーツのような、やや倒錯的な魅力がある。デヴィッド・リンチやジョナサン・デミ等、一筋縄ではいかない映像作家に好まれたのがよくわかる。

 何故クリス・アイザックかというと、三軒ハシゴしたうちのひとつがスペイン居酒屋で、ただ「Blue Spanish Sky」を飲みながら思い出しただけなのであった。
 それと、最近DVDの撮影を任せている20代の映像作家が(彼は映像から音楽を聴く)、若いくせにジョニー・キャッシュ、スコット・ウォーカー、そしてクリス・アイザックのような翳りのある音楽が好きという話を聞いて、意気投合したのもあった。ようは根っこが暗いんだな。奴も僕も。微妙にヘンタイも入ってるかもしれない。

(写真 スペイン居酒屋で真面目な顔して飲んでいるが、中身は甘~いワインカクテル=サングリア)
コメント (11)
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