室積の中でも東ノ庄地区は、眺望のよさと引き換えに、昔から土石流災害で悩まされています。
水神様があることは、以前のブログで紹介しました。
平成28年6月19日(日)早朝、3時間にわたるゲリラ豪雨のため土石流が発生しました。
平成21年7月以来です。
あの時は、朝から昼間までゲリラ豪雨でした。
そのため、多賀神社横の観光道路も崩落し、そこからの土石流も流れてきました。
今回の土石流は、市道の側溝に土石流があまり見られず、6年前よりも小規模のようです。
今回も土石が排水桝からあふれています。
昼には、休日にもかかわらず土木河川課の方がきてくださいました。
感謝の一言m(_ _)m
U路溝も土砂で埋没して見えません
U路溝の設置もここまでです。
ここから上は昔からある自然水路になります。
私の幼少期には、このあたり一面はきれいな水田(棚田)でした。
昭和54年頃にも大雨で土石流が発生しました。
その時に竹の根が流れ、竹藪が形成され、現在繁殖して藪になっています。
ここで、この場所での土石流発生の歴史を辿ってみます。
平成5年7月17日発生
平成15年7月12日発生
平成21年7月21日発生
平成28年6月19日発生
梅雨時期に集中しています。
およそ10年のスパンで水神様がお怒りになるのでしょうか。
土石流がどこにいくのか、流れを辿ってみます。
土石流は当然低い方低い方へと流れていきます。
岩屋道とアネックスの入口の三叉路が一番低い場所になります。
ここに、かんぽの宿方面、岩屋方面、アネックス方面からの雨水が集中します。
近年、岩屋道にも新たな水脈が誕生しています。
こうした山から水・土石が、国道188号線に一気に流れ落ちます。
大雨の時は、この道が激流の川に変身するのです。
民家にも床下浸水が生じます。
その中に土石が混じっていると、大雨の中を向かう先はいつもこの場所です。
排水桝が土砂で一杯になり、用水桝もつまって排水路に水が流れなくなるのです。
土砂を除去して水の抜け口となる水路を確保することで、土砂が民家まで流れてしまうのを防ぐことができるのです。
下の民家の方が、早朝大雨時に土砂土石を除去しているのでグレーチング蓋が見えています。
今回のゲリラ豪雨は、我が家にも災難が発生しました。(>_<)
このあたりはモグラやカニがいるので、田んぼの水害が発生することは親から聞いていました。
今回の崩落は、地下水脈+もぐら+カニ+ゲリラ豪雨が重なったためでしょう。
大雨になると、夜でもカッパを身に付け、鍬をもって東ノ庄のこの場所まで水害予防(田んぼを守る)ために外出していた親の姿が思い出されます。
現在梅雨の真っ最中、今後も予断を許しません。