最近、とある知る人が、自己啓発セミナーを受けた。
実は、15年前ほど、僕も受けた。
あれは夏休み休暇を利用して受けたと思う。
仕事柄3日続けて休むというのは、ちょっと大変だった。
まだ、バブルははじけていなかったし・・・
自己啓発セミナーにも、何社もあった頃のことだ。
バブルとともに消滅したと思っていた。
どっこいまだ、生き残っていたのか、ゴキブリのような生命力(失礼)
誰ももう受けないと思うから、書くけれども
これから受けるという人は、これ以上読まないで欲しい。
ネタばれもあるだろうから・・・
僕が受けたコースは、
スターティングコース3日間
トランスフォーメーションコース3日間
リアライゼーションコース3ヶ月間
スターティングコースは、最初の研修。センターに通いで受けた。
どういうことをするのかというと、
ある制約のある課題がトレーナーという人から、与えられる。
参加者は、それを自分ひとり、誰かとペアになって、チーム、グループで
そして全員でトライする。
そこで自分がどう反応するか・・・それを見ていく。
ハイ、そこまでと言って、トレーナーが終了させたあと
その課題がどういう意味なのか解説を聞く。
解説はひとつの解釈だから、必ずしも、それが正しいという訳ではないが
自分がやつた反応を照らし合わせてみると、
自分の行動パターンが見えてくる。
見えてくるときに、気づきがあり、かなりの高揚感をもたらす。
あああ、そうだったのか
僕は
そんなことを気にしていたのか
気づきといったが、覚醒といってもいい・・・
無意識でしていたことにも、意味があったのだ。
例えば、倒れこむという実習があった。
直立したまま後ろに倒れる。
勿論、2、3名のパートナー、チームで
他の人が倒れた先に支えてくれるようになっている。
そのとき、支えてくれるということが、分かっているのに、
足が後ろに出てしまう。
ちゃんと倒れられた組は、しゃがんでいく
ちゃんと倒れられない組、あるいは、人だけ残っていく。
分かっているのに、体が硬くなって、足が出てしまう。
できない、あせる。
大丈夫だから、ちゃんと受け止めるから・・・
観ているみんなも同じ気持ちが伝染して、がんばれ。がんばれ・・・
何度も何度もトライしてようやくできる。
拍手喝采。
そして、解説。
想像つくだろうけど、それは、恐れを表している。
傷つくの嫌だな、信じたら裏切られる。
信じないでおこう・・・誰も信じない、自分も信じない
そんなところないですか?
答えは自分自身にする。
あるいは、抱擁のサインという実習があった。(実習名は適当)
全員で2重の輪になって並ぶ。
内側の輪と外側の輪の人は、向き合う。
フォークダンスの感じ。
サインを出しての合図で、指を1本、2本、3本の3種類を相手に出す。
1本は、会釈する。
2本は、握手する。
3本は、抱擁する。
無言で相手を見て出して行く。
もちろん、一部例外を除いてセミナーで初めて会った知らないもの同士、
見た感じだけで判断する。
サインを出しあった後、少ない本数の人のサインにしたがって、挨拶をする。
1本と2本だと、会釈する。
両方とも、3本で初めて、抱擁することが出来る。
何なんだこれ
と思うかも知れない
内側の輪と外側の輪は逆にずれて、これを繰り返す。
どうなるか
最初は、みんな1本である。
すけべな男は、女の人には3本出す・・・
そういうことではなくて、
自分が何本を出すかは、相手へのメッセージなのである。
自分は接触したくない
否や、相手より多く出したら負けだ。
そう思っているのかも知れない。
僕は結構、早くから誰にでも3本になった。
自分に相手を選ぶ権利があるのだろうか
相手が心を開いてくれているのに、それを受けないでいいのだろうか
同じことに気づいた人がどんどん3本を出し始める。
拒否されたら否だな、
だから、自分から拒否しようとしていた1本の人がかわいそうに思えてくる。
だれも口には出さないけれど、
自分から拒否するなんておかしいという雰囲気が全体を占め始め
それがうねりとなっていく
さっき、1本しか出してくれなかった人が、一周して、
今度は笑って3本出してくれる。
ああ、気づいてくれたんだね・・・
涙が自然に流れる。
この実習は、後の方で行われ、すでに、解説になれているので、
さしたる解説なしで、みんな納得してしまう。
セミナーでなければ、こういうこと(知らない人と抱き合って涙を流す)は
ありえない。
僕らは、場の常識、ルールに縛られている。
違うルールだったらどうなるか
それを見せてくれるのが、自己啓発セミナーだった。
特に、心に防御を張っていることを見せてくれた。
そういう実習、ワークが3日間あって、スターティングコースが終わる。
終わると次のコースへの参加を勧められる。
結構、強引に進められる。(僕らのときは、まあ、そこそこ熱心にという感じ)
半分の参加者が、次への予約をして帰る。
二次会へ繰り出すメンバーもいる。
そして、次のコースはトランスフォーメーションコース
(明日に続く)
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