Re:SALOON & VBA

002:色

黄色い帽子紺の服 あいさつは一つ覚えの好きな色なあに

「声」に続いては、「色」です。
声色ということばもあり、声に近いですね。
声は、音。色は、光。
物事の性質を意味する色ですね。色々ある。
「俺の色に染めてやる」みたいな無粋な言い方もありますね。

何の色が好きか。
色は、個性の表現です。
声は、もって生まれたものであり、選ぶということは出来ませんが・・・
色は、勿論、選べます。

生まれたては、白の何も描いていない画用紙で・・・
だんだん、色が着いていく、
ピンクや、淡い青なんかだと綺麗だなと思う間もなく、
土に汚れ、タバコの灰に汚れ、薄黒く、どす黒くなって行きます。
そうそう、チャクラの七色というのもあったな・・・
色気。
色に出にけりわが恋は・・・
色即是空、空即是色。

さて、黄色い帽子紺の服は、幼稚園です。
どうも、組で帽子の色は違うみたいですが、娘のときは、星組で黄色でした。
娘は、よく、何色が好きかと聞きます。自分でも、今は、何色が好きと宣伝します。
同じでもいいし、違っていてもいいし・・・
僕もよく質問されますが、この年になると、特に何色がというのがなくて、
適当に、青とか、白とか、黒とか答えます。
あの、何色が好きは、自己表現の初期形なんじゃ、ないかという気がします。

息子は、この春から、幼稚園です。
ちょっとプレッシャー・・・特に、オムツが外せないと恥ずかしい。
今、外す試練の日々(今日で、3日間、お漏らしなしの記録更新中)です。

そんな息子も、幼稚園では、「何色が好き?」を友達に訊くのかなぁ~と思い・・・


気づいてるんならなんとかいって 一日遅れの同色セーター

暗号は一日遅れの同色セーター あなた以外は誰も知らない


何色が好きかは、また、逆に、好きな人は何色が好きなんだろうという好奇心になります。
その色が、その人の内面が滲み出たような気がして・・・

昨日の続き(時間的には前)になるのですが、僕の好きだった人が、違う色のベストを着てきたことがあります。
毎日、彼女のことを見ている僕ですから、当然、気づきます。
ああ、いいなあ~と何となく思い・・・
次の日、たまたま、あった同系色のベストを着て、学校に行きました。
まあ、それだけのこと、何でもないことなのですが・・・
その次の日、彼女は、今度は、違う色の(ちょっと派手目の)セーターを着てきました。
その次の日、僕は、ちょっと着たことない派出目のセーターを着て学校に行ったと思います。

そう、真似に真似で返したという恰好ですね。
勿論、偶然なのかも知れないし、彼女の挑発なのかも知れません。

僕に明確に、真似しようという意図があった訳ではなく、
いいなと思ったから、自分も、ちょっと日頃着ない色のセーターを着てみたくなったのです。

返しというと、歌では、相聞歌ですね。
セーターの色が、そうだったのかもしれないなと思います。
尤も、僕が勝手にそう思いたがっているだけなのかも知れないのですが・・・

で、
その次の日は、どうなったか?
あなたが、彼女ならどうしますか?
別に僕は次を期待する気持ちは特になかったのですが・・・

次の日、彼女は、ジーパンで学校に来ました。
まあ、僕は、これには、ちょっと驚きましたが・・・(大胆だなと)

僕の高校は、一応、制服なのですが、制服の自由化という学校をあげての積年の生徒会の活動があり、厳密に、成文化されていなかったのです。
で、セーター、コート類はほぼ自由、クラスにひとりぐらいは、完全私服の生徒もいました。
彼女の突然のジーパンも、制服をクリーニングに出している、あるいは、破けてしまった、どこかに寄って来た、など何か理由があってのこと、と誰も特に気にするということもなく、受け取られていたと思います。
ここ数日の、セーターの色、相聞歌がなければ僕も、そうとったと思うのですが・・・

ちらっと、僕も、明日、ジーパンを履いてくるべきだろうか・・・
と思わなかったかと言うと、そうではないですが・・・
結局、僕は、そうはしなかったのです。彼女も次の日は、いつもの制服でした・・・

逃げたといえば、そうなるのかも知れません。
でも、今までは、半ば、偶然だった訳ですし・・・
次の日、僕が、それ以上の服装で来るということは、それは、偶然ではなくなる
何かの意図がある・・・ということになると思ったのです。
それに応じることは、罪なこと・・・彼女に失礼なこと・・・と僕は思いました。
まあ、それほど、自己評価が低かったのです。自意識過剰でもありました。

ま、今だったら、どうだろうな・・・と思います。

今も、基本的には変わらないかなと思いますが・・・
そういう偶然を楽しめるようにはなっているのかなと・・・

淡い恋のつぼみのような思い出です。
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