Re:SALOON & VBA

雇用問題討論番組

NHKで雇用問題についての討論番組があった。
娘の塾待ちの車の中でちょっとだけ観た。

意見を二つに分けて、それぞれの意見を一般の参加者が述べ合うという形式。
この手の討論番組、最近、どうも苦手。
問題点をあぶりだすのはいいのかも知れないけど、
本質からずれた意見に引きずられてしまう…ことがあるような気がする。
どちらかが絶対正しいなんてないのだし…、どちらかの意見だけを押すところに無理がもともとある。

正解(というか最も適切な意見、見解)は、どちらかではなく、どちらもなんだろうと思うけど…、この形式からは出てこない。

卓越した物の見方が出来る人が仮にいたとして、
その人が発言してしまうと、
対決で、問題点をあぶりだすということができなくなる。
浮いてしまうか、その人の独壇場になってしまうか、
その人の顔色を見るというか…

かといって、言い合いをするだけでは、平行線。
観ている人も、どちらが一方、大きな声の意見が正しいと錯覚してしまう。

実際、この時も、何んだか違うなぁ~という気が強くして…
見続けることが苦痛になって来てしまった。

僕が観た部分は、
非正規雇用(派遣雇用)の是非についてのところ

ある自営業者が、
国の責任、会社の責任ではなくて、
仕事は自分で見つけ出す、作り出すものなのじゃないか…
と問題提起をする。

それは、そうだけど…
でも、全部が全部、そうだろうかと思う。

職種による部分もある。

個人で仕事を作り出すとしたら、
それは、小さい規模の仕事でしか無理だろう。
多くの人を巻き込んでする仕事なら、
それを個人に任せる発注元は、いないだろう…
個人が仕事を作り出すというのは、小さい仕事だけでそれが出来る?

工場なり、材料なり、あるいは研究なりが必要でなり、
巨資が必要な業種においては、
やはり、会社が単位とならないと、やっていけない。
信用や、実績もいる。

みんながみんな小さな仕事につけるか…
そうでない人は、意欲がない…
そうだろうか

だれもが、社長の器でもない…
スーパーマンではない。
そこをカバーするのが、単なる個人の集合体ではない
会社等の組織ということになる。

そんなことは今更、僕がいうまでもなく…
なんだけれど…

確かに、雇用者の自己責任、自助努力の部分もあるけれども、
それだけじゃないだろう…と思う。

僕の従事しているITという職種、
個人でできる規模の仕事もあるけれども、
中心は、大きな企業の力があって実現できる。

プロジェクトも、企業、公共団体などの
設備投資が、発端なる。

仕事の単位は、最終的には個人になるけれども
そこで、僕は仕事を得ているけれども…
やはり管理しているのは、組織。

いろんな種類や規模の仕事、職種があって、
やっぱり、法の制限の中で、活動しているのであって、
それを、単純に、1と2の札で
あなたはどっち、正解はどれ、と分けていいの…
と思ってしまう。

まあ、問題をあぶりだすのにはいいかも知れないけれど…
本質とはずれた部分で、討論の優越に関心がいっているようで、
ちょっと、それは違うだろと思ってしまうと、見続けることが苦痛であった。
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