019：アラビア

蜜月に財布盗られて小夜ふけてベリーダンス響くアラビアの河


アラビアとは、また、難しいお題で・・・（こんなん出て来ぇへん）。
イラク、イスラムの中東情勢をテーマにするか、もしくはアラビア文字・数字に行くか・・・
迷うところですが・・・
そ、そうでした。新婚旅行が、エジプトでした。これの思い出で、一首。
今回は、出来たらパスしたいお題・・・力抜けてます（スミマセン）。

エジプトツアー、最後の日は再びカイロ、自由行動の時間に、買い物のため、
あんまり観光客の行かない市民のバザールを二人して強行散策。
僕は、買い物にあんまり興味ないんでお付き合い・・・というか、ボデイガートみたいなもん。
カイロの市場は、細い路地が一杯あって、迷路の様。
よく、あんなところ歩いたもんだと、今となっては自分でも感心するが・・・
現地のガイド風のおじさんに、あっちこっちの店に連れて行ってもらう・・・。
（後で、バクシーシー（喜捨）を取られるのか・・・？）

カミさん、ガラスの小瓶に凝りに凝って（当時の趣味）て、あれやこれやと探し回ります。
もう、ちょっと、踏ん切りがつかない・・・これっだというのが見つからない・・・
案内のおじさんにも、ソーディフィカルト（いったいどれやねん、疲れるよ）と言われる始末。
で、もう、これにするしかないね、もう、探すの僕らも疲れたよ・・・ということで、
イザお金を払おうと、肩に掛けたカバン（布製）から、財布を・・・

あっ、サイフが無い・・・・
いや、カバンの底が切れられている・・・ガーン！（一体何が起こったのか？）

鮮やか・・・何時の間に？

一同青ざめる（僕はボデイガート失格）。

サッといなくなる案内のおじさん・・・（グルではないと思うけど、居なくなり方は鮮やか）

もう、ガラスの小瓶は買えません（店のオジサンも納得）。

とほほ・・・

それから、ホテルに帰って、詰め所の警官に調書を取ってもらう。
（警官は、日本に留学した経験のある人で、面目なさそうでした。エジプトの治安は結構いい方なんですが・・・と）
鍵も盗られたのでフロントに預けたスーツケースを警官立会いの下、壊して貰う。
（幸い、パスポートはスーツケースの中）
カード会社に電話して、カードをとめてもらう。
現金、ＴＣ、そして運転免許証は泣きの涙、諦めるしかない。
やれやれ・・・半日パー（でも貴重な経験させてもらいました）。
先の思いやられる・・・新婚生活・・・これは何かの暗示かなぁ～

夜になって、ツアー最後のイベント、ナイル川のナイトクルーズ。
傷心のまま、他に何もないし・・・参加しました。
船上のベリーダンスも、何んかこう脱力感の漂う笑顔で見てましたね。
ナイル河の風も、生暖く何んか物哀しく、侘しく感じられて・・・
埃っぽいカイロの街も、暗く・・・
夜は更ける。明日は空路・・・日本へ

もうじき、１１年目の結婚記念日です。

推敲１
　バザールでサイフ掏られて夜も暮れてアラビア河に映るベリーダンス

推敲２
　バザールでサイフすられて夜の舟　頬ぬるく吹くアラビアの風