選挙報道で気になった人々 2) 野田聖子＆佐藤ゆかり

【マドンナ対決？】
別にマドンナ云々なんてどうでもいいんだけど、自民党で中央執行部と県連がこれだけ正面切って対立し別の方向を歩いたのは岐阜ぐらいじゃないだろうか。その中でも特に将来を嘱望されていた実力派野田聖子さんと、刺客佐藤ゆかりさんの岐阜一区は注目していた。結局比例復活というかたちで双方当選となったが、選挙後のインタビューなどを見ていると、ちょっと野田さんと佐藤さんでは力量的にかなり差があったかなと思わされた。

【上智大の先輩後輩】
各所に刺客を送り込んだ小泉自民党であるが、対戦相手も女性、それもこれまで「マドンナ」と言われてきた人を相手にするのはこの岐阜一区だけ。女性であるということをまぁアドバンテージと言っていいのかわからんが、とりあえずひとつ他と比較して特化できる特徴が最初から消されてしまっている。そうなるとやはり単純に個人の勝負、そして支援組織の勝負となるのだが、野田さんに県連がついたことで他の区の造反議員に比べて組織面でも差が生じず、結局個人のレベル差が結果に現れた。こと小泉刺客戦法も、この岐阜一区に関しては「タイプの同じような人」を送り込んでしまったことが裏目となったように見える。

【インタビューを見ていて】
野田さんは受け答えも実に堂々としていて、他の造反候補に比べて、「人は人、自分は自分」という考え方、というか自信を持てていたように見える。党の後ろ盾があってもなくても同じことができるのかどうか。そういうところが彼女が女性首相候補とか言われる所以なのかもしれないとちょっと思った。