一点の「濁り」もないBlog “G”

北海道を離れ、新たな土地で再出発。それに伴いタイトルだけリニューアル。
ただ、看板は挿げ替えたが内容は相変わらず。

駒大苫小牧・林 進学を明言

2005-09-09 | Hokkaido
【林は進学へ】
駒大苫小牧・林裕也内野手が卒業後の進路について現時点で進学希望を明言した。いまや高校ナンバーワン内野手と言っても過言ではない林は、足もあり、(プロの打球速度に慣れるのに少々時間は必要だろうが、それでも)守備も計算できるからこそ代走、守備固め、いろんな局面で一年目から十分に使える選手だと思う。北海道ファン心理としては地元出身のスター選手候補なだけにぜひファイターズに入って欲しかったが、林自身のプロ後の人生設計もあることだし、大学で4年やってからプロ入りでも遅くはないだろう。
http://www.kita-nikkan.co.jp/news/h0508koma.htm

【辻内はレベルが違う?】
興味深いのは林が進学するひとつの理由に、自らをプロ入りを表明しているほかの選手たちと比較して、彼らとは「レベルが違う」ということを挙げている点である。具体的にはAAA日本代表でチームメイトとなった大阪桐蔭・辻内崇伸投手の名前を挙げているが、確かに辻内は現時点で体躯もある程度完成されている印象もある一方で林はまだ高校生のプレイヤーの体に見える。そういう意味ではプロでも一年目からブレイクする可能性を秘めた辻内と比較した際、林がプロの一線級で活躍するのにはもう数年必要だろう。だが、甲子園の準決勝で林は辻内から長打を含む3安打を放っていて、駒苫の中で唯一辻内から三振を奪われなかった。また、昨年は2年生ながら現在ライオンズで、苦闘しながらもプロのスターターとして高卒ルーキーらしからぬ投球も見せている涌井秀章からサイクルヒットを放っている。高校時代からプロが即戦力として期待しうる選手たちに対して、個人として正面切ってこれだけ打ち崩しているのは去年と今年の駒苫Vメンバーを見渡しても林しかいない。その林が自分が滅多打ちにした相手に対して「レベルが違う」というコメントをしている。それを聞いていると、なんとなく我々無責任なファンに対して、ボクはあなたたちが期待する程度の選手になりたいんじゃない、もっと「レベルが違う」選手になりたいんだよというメッセージにも聞こえてくる

【ただの「俊足巧打」にとどまらず】
プロで4年過ごすか、大学で4年過ごすか、どちらにもメリット・デメリットがあることだろう。林はその中で大学を選択するわけだ。高校時代からプロに注目されながら大学へ進学し、4年後その注目を保ったままドラフト候補になる武内晋一(智弁和歌山 - 早大)のような選手も数多くいるし、逆にプロ即戦力を高校時代に打ち崩したからと言って、プロに入って同じような活躍ができるとは限らないというのは田中一徳(PL学園 - 横浜)などを見てもわかる。林が大学に進むのならば、そこでまた打撃に磨きをかけて、ただ「俊足巧打」にとどまらない、長打もあり、盗塁もでき、守備もゴールデングラブ、というような選手になってプロ入りしてきて欲しい。そうして4年後以降、プロの舞台で「辻内×林 ライバル対決」なんてことになってくれるのなら、それはそれで最高だ。

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