抗がん剤による爪への影響とセルフケアの方法を詳しくご説明します。
爪のトラブル
"爪を作っている爪母(そうぼ)細胞も、髪の毛母(もうぼ)細胞と同じように細胞分裂の活発な部分です。
そのため、抗がん剤の影響を受けることがあり、手や足の爪が黒ずんだり、スジが出たり、ゆがんだり割れやすくなったり、まれに取れてしまったり
することがあります。"
正しい爪のお手入れ方法を知って、優しくケアしましょう。
爪がはがれたり、痛みがあるなど、トラブルが大きい時は、 セルフケアの前に必ず医師に相談してください。
爪のセルフケア
抗がん剤治療中は、爪を短めに整え、清潔に保つことが大切です。
①爪全体を保湿しましょう
爪も皮膚の一部ですので乾燥に弱いです。肌と同じように保湿をこころがけましょう。
爪の根本(爪母の部分)にキューティクルオイルをつけて、爪の際から爪全体を優しくマッサージしましょう。
その後、手全体にハンドクリームをなじませるとベタつきがなくなります。
オイルを塗るのは、手が清潔な状態が望ましいです。1日数回、手をキレイに洗った後で塗るようにして下さい。
②爪切りより爪やすり(ネイルファイル)を使いましょう。
爪切りは、爪に3~4kgの圧力をかけてしまいます。抗がん剤副作用により、爪が弱くなっている状態で爪切りを使用することは爪が割れたりする原因になります。 爪やすりを使って、やさしく削りましょう。
<ファイルの使い方>
1)親指・人差し指・中指の3本でファイルの端を軽く持つ
2)ファイルは同一方向に動かし爪に対して約45度の角度で
3)まず、爪の先端をまっすぐ横に削り次に角をとります
③マニキュアの活用
抗がん剤で弱った爪には、ベースコートなどでしっかりと保護すると外部からの衝撃を緩和できます。
爪は皮膚の表面の角質が硬く変化したものです。爪自体は皮膚呼吸をしておらず、マニキュアをしても息ができなくなるということはありません。
爪の変色や凹凸、割れが気になるときは、ネイルカラーでカバーするのも良いでしょう。
ネイルカラーの前にはベースコートを塗り、カラーを塗った後はトップコートで色持ちをよくしましょう。
マニキュアを落とすリムーバー(除光液)は、爪に負担がかからないノンアセトンのものを使用しましょう。
除光液はコットンにたっぷり含ませて、爪にのせ、押さえるようにふき取ります。決してごしごしとこすらないようにしましょう。
使用後はすぐに手を洗い、オイル・クリームを塗るなどの保湿もお忘れなく。
④手袋などの活用
爪が弱っている方は、手袋(水仕事の際はゴム手袋)を活用するのもよいです。足の爪にトラブルが出た場合は、
靴下を着用し、つま先を締めつけない、ゆったりした靴を履くようにしましょう。
<爪がはえそろうまでの期間>
抗がん剤治療が終われば、トラブルは徐々に解消し、必ずきれいな爪が生えてきます。
手の爪が全て入れ替わるまで・・・5~6ヶ月
足の爪が全て入れ替わるまで・・・1~1年半
身体に優しい商品を使って自宅でしっかりケアしましょう。
ご自身で対応できないような場合には、どうぞお気軽にご相談下さいませ。
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