2007年8月19日のブログ記事一覧-カトカト日記 ~霊園・墓石の株式会社加登 公式ブログ~

君に、かがやいて欲しくてさ。 : 採石場見学②

こんばんは。
今夜も引き続き、採石場見学(加工編)をお届けします。

・・・・・採掘現場のむせ返るような砂埃と、怒号のような作業音。圧倒されて口も開きっぱなしの加登様ご一行でしたが、休む間もなく工場へ。
そこで彼らを出迎えたのは、先ほどにも増して強烈なノイズの嵐でした。

見てください、この巨大な円盤を。

こいつはダイヤモンドカッター。円盤の外周部分が刃になっていて、その表面に工業用ダイヤモンドを塗布することで、とんでもなく硬い石の切断を可能にする代物。
ところが工業用とは言え、腐ってもダイヤモンド。
1枚○百万円もするうえに、年3~4回の交換が必要ときたもんだ。その維持費ときたら、これはもう、これはもうですよ。



切断の際には円盤が高速回転するのですが、このときの摩擦熱があまりにも激しいのと、粉塵が飛散しないようにとの配慮から、写真のように水を散布しながら石を切っていくわけですね。
いやあ、壮観。

手作業のみで石を切っていた時代には、庵治石の切断というのは夢のまた夢でした。ダイヤモンドを使わなければ切れないくらい硬いんですから、当然ですね。



こうしてある程度の大きさに切断された石を、いよいよお墓の各パーツへと加工していくわけです。

下の写真は、研磨用の工具です。表面がヤスリ状になっていて、目の細かさは8段階に分かれています。工程が進むごとにこれらを付け替え、徐々に目を細かくして石の表面を丹念に磨いていきます。



ひと昔前ならこれらの工程も4段階ほどで終わっていたのですが、技術の革新によって8段階もの磨きが出来るようになり、かつて考えられなかったほどの光沢が得られるようになったのです。
お墓の世界も、日々進歩を遂げているんですね。



その一方で、匠の技が未だに欠かせない部分もたくさんあります。
上下の写真を見て頂ければ一目瞭然ですね。

 
花瓶彫刻の光景

機械を使うと言っても、それを操る職人の技量によって完成度はまるっきり異なります。微妙なタッチ、ニュアンスを機械に伝え、思い通りの加工が施せるのは、何十年もの修行を積んだ熟練工だけなのです。
実に奥深い。

そんななか、創業明治の歴史と実績を誇る加登は、幸いにもたくさんのベテラン職人たちに恵まれています。10年修行してなおヒヨッコと呼ばれる字彫り職人の世界で、40年以上の経験を積んだ国宝級の匠を3人も抱えているんですから、我ながら大したもんです。


鉄粉を吹き付けて文字を刻む。外からは何をしているのかまるで分からない。


考えようによっては、ただの石。
けれど故人や先祖を思う気持ちに応えるためには、これほどまでの手間や技術、経験、そして費用を要するんですね。

うーん、お墓って、深いぜ。





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