ドルのリバウンドが続いている。これと合わせるように、ドルの強さに関するいろんな説明と解釈が聞かれたが、米サイドのファンダメンタルズは寧ろ悪化する一方だ。
一方、ヨーロッパ圏のファンダメンタルズの悪化もようやく経済データにて確認されているが、ユーロをはじめ、ヨーロッパ通貨がすでに対ドルの大幅下げを演じた後である。従って、当方の持論はまた証左されたと思う。即ち、金融マーゲットの値動きが先行し、ファンダメンタルズのデータと材料が後を追ってその値動きを追認するものに過ぎない、ということである。
半面、コインの裏表のように、誰から見ても明らかな証左材料が出た場合、一時にせよ、トレンドの進行が一休みしたり、修正されたり、といった材料の出尽くしが齎す動きも出やすい。先週の英中銀議事録、昨日発表されたドイツ8月IFO景気指数はこのような材料であっただけに、英ポンド、ユーロの下げ一服感も浮上しよう。
テクニカル・アナリシスの視点でも、モメンタムの低下がこのような局面にてしばしば測られる。上のユーロ/ドルの日足は好例である。
a~bまでの日足を注目していただきたい。それぞれの前日安値より下回った場合、すべてボリンジャーバンドの下限を打診していたか、下突いていた。対照的に、最近の日足はより深い安値を達成したにもかかわらず、バンドの下限から遊離している。このような現象は往々にしてモメンタムの低下を物語るシグナルとして受け取れる。
言うまでもないが、Cラインは目下の抵抗線で、Dラインの突破なしでは、フォメーション上の解釈として、依然「下落フラッグ」の整理局面に位置される。ただ、ようやくショート筋が手仕舞いしやすい構造になっただけに、一旦20日線(1.5000近辺)まで反発する可能性を無視できないだろう。反発に失敗した場合、バンドの下限が示している1.4355近辺はターゲットとして浮上するが、前述のように、出尽し感から反発ありという判断にバイアスを置きたい。
一方、ヨーロッパ圏のファンダメンタルズの悪化もようやく経済データにて確認されているが、ユーロをはじめ、ヨーロッパ通貨がすでに対ドルの大幅下げを演じた後である。従って、当方の持論はまた証左されたと思う。即ち、金融マーゲットの値動きが先行し、ファンダメンタルズのデータと材料が後を追ってその値動きを追認するものに過ぎない、ということである。
半面、コインの裏表のように、誰から見ても明らかな証左材料が出た場合、一時にせよ、トレンドの進行が一休みしたり、修正されたり、といった材料の出尽くしが齎す動きも出やすい。先週の英中銀議事録、昨日発表されたドイツ8月IFO景気指数はこのような材料であっただけに、英ポンド、ユーロの下げ一服感も浮上しよう。
テクニカル・アナリシスの視点でも、モメンタムの低下がこのような局面にてしばしば測られる。上のユーロ/ドルの日足は好例である。
a~bまでの日足を注目していただきたい。それぞれの前日安値より下回った場合、すべてボリンジャーバンドの下限を打診していたか、下突いていた。対照的に、最近の日足はより深い安値を達成したにもかかわらず、バンドの下限から遊離している。このような現象は往々にしてモメンタムの低下を物語るシグナルとして受け取れる。
言うまでもないが、Cラインは目下の抵抗線で、Dラインの突破なしでは、フォメーション上の解釈として、依然「下落フラッグ」の整理局面に位置される。ただ、ようやくショート筋が手仕舞いしやすい構造になっただけに、一旦20日線(1.5000近辺)まで反発する可能性を無視できないだろう。反発に失敗した場合、バンドの下限が示している1.4355近辺はターゲットとして浮上するが、前述のように、出尽し感から反発ありという判断にバイアスを置きたい。
ドルに対して他の通貨の反発は今週の後半から始まるのでは?!特にユーロなどは。。。。日柄特に時間論からの陳さんの意見をお聞きしたいです。
こんにちは。コメント及びご質問、ありがとうございます。
今朝からの市況もかなり激しかったもので、いくつの質問に対する回答が相場が答えてくれた気もしますが、当方の見方をもう一度整理しないと市況についていけないと思い、もうすこし勉強させていただきます。
ユーロ/ポンドに関しては、今日の「トレンドレポート」に書きましたので、ご参考ください。
ポンド/ドルとポンド/円にしても、1.4と140などレベルは現時点想定しておりません。(想定される客観性に欠けると思う)また、ユーロにつられてポンドも高値更新できるといった見方は可能性としてありますが、2011年にて実現出来なければ、確率が低くなるとも思います。
円の修羅場については、まだ終わっていないと見ています。ただ、ドル/円よりもクロス円のほうが修羅場になるであろうと思います。
シャラさんとsister moonさんのご質問はなかなか簡単に答えないので、今後の記事にてできるだけ例を挙げるつもりだが、このような基礎的かつ重要なテクを現在執筆中の拙作にて纏めて解釈したいと思います。乞うご期待ください。(因みに、sister moonさんの線の引き方が間違っていないが、強いサポートラインとして機能しているかどうかはまた別問題だと思う)
やまうさんのご質問はなかなか鋭く、本質に迫るものですね。結論から申し上げますと、他人の予測を全く聞かないのが素人離れになった証拠でありますが、本物のトレーダーなら、他人の話を聞きますが、自らの結論の形成では、全く影響されずに済む者です。このような心理的な落ち着きを得られるのはたやすいものではありません。他人の見解を一旦読むと、やはり頭に刻まれるものとして、自らの結論に影響を及ばすのが普通のパターンですね。これは心の問題でもあります、精神的な修練が必要となるだけに、厄介な問題ですね。当方からは恐らく良いアドバイスができないと思います。
発展途上中さん、ご意見には賛成です。実は私も
着物をもっています、着物は素晴らしい衣装です。
さっちゃん、いつものご応援、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
負けずに頑張ってください!
予想はとても勉強になります。
ポンド円ですが、2007年7月の高値から現在までの流れが、1999年5月から2000年9月までの流れの繰り返しであると見ることは出来ないでしょうか?(月足ベース)
2000年9月安値と今年の3月の安値を結ぶと、今回の下げは194.5あたりで落ち着くのかなとも思えます。先生はいかがお考えでしょうか?当方初心者で線の引き方を良くわかっていないものですから、ご教授いただけるとありがたいです。
そこで質問です。
ある程度、知識が身についてきたせいか
「他人の意見(予想等)をどう扱うかべきか?」というところが気になり始めました。
私はできる限り、予想・予測をする行為を排除しようという考え方があります。しかし、人の意見というのはその殆どが「今後の見通し」についてです。
勉強すべく、他人様のブログ等を閲覧したりしますが自分と逆の見解を持っていて、さらに説得力のあるものであったりするとどうしても精神的に不安を覚えてしまいます。精神衛生上、有害なことがありますw
もちろん、それに従うようなことはしていませんが・・・
しかし、人の意見を見る事は勉強にもなります故、非常に困っております^^;
陳さんは、そのような事を考えられたことはありますでしょうか?
着物トレーダーなどと揶揄する欧米人のステレオタイプ思考には辟易といたします。
着物は素晴らしい衣装なのに変な象徴に使われて残念です。
あまり日本や主婦を馬鹿にしてはいけませんねえ。卑屈にならず力を蓄えていきたいものです。
それはさておき、こちらのブログや著書から教えていただくことがたくさんありました。
ありがとうございました。
6月下旬にストップの置き方のついて質問させていただいたシャラです。
あれから、陳さんの本を読み、理解しようと何度も読んでいます。
私は、長期を週足、短期を日足。
日足でトレードをしていこうと、今、デモで練習しています。(日足でエントリーして日足で決済)
基本の質問なのですが、9マス表を使いたいと思います。
トレンドレスを単純移動平均線で判断する場合、短期の移動平均線が、長期移動平均線と中期移動平均線の間にある時との記述があります。
私は、陳さんの本を買った時のプレゼントの動画の2本の移動平均線、短期と中長期を使って、チャートを見ています。
2本の単純移動平均線なので、トレンドレスを判断するには、あとひとつ、何日の移動平均線を引けばよいでしょうか?
動画で解説されていた、中長期の単純移動平均線より、長いものか、短期線と中長期線の間のものなのか?
何日でも適用な数値の単純移動平均線でよいのでしょうか?
超初心者な質問でお恥ずかしいですが、よろしくお願い致します。
マーケットでは一段と円高が進行しています。ポンド円も189円か次の179円位まで行きそうだし、NZドル円なんか2005年12月の87円からのH&S形成中に見えるし、まだまだ分かりません。円の修羅場はまだ終わりませんか?
具体的なお返事大変参考になりました!
厚かましい様ですがもう一つ質問させて下さい。
EUR/GBPの関係を見るとそろそろユーロが対ポンドで
中期的に調整する(下がる)様に見え、その場合は
ユーロは発足当時の安値近辺まで下がるのは非現実的であることを前提とすれば、GBP/JPY及びGBP/USDの下値も2000年当時の140円、1.4ドルまで極端に下がらないのではとチャート上そう見えるのですが如何でしょうか?
むしろ今後長期でドルが弱り、強いユーロに釣られてポンドも昨年の高値を大きく超えていく可能性
が高いと思うのですが、如何でしょうか?
よろしくお願いいたします
お早うございます。返事が遅れてすみません。
ポンド/ドルの暴落は為替相場における習性、即ち常にオーバーしがちということを再度証明していると思いますが、それ以上に、サイクル的には92年のサイクルとの相擬性が齎されています。この見方が正しければ、ポンドの下落は2010年まで続くことも考えられますので、下値はまだまだ深いのではないかと危惧されています。因みに、例えこのようなシナリオが正しいとしても、短期的には割と急速なリバウンドを覚悟すべきだとも思います。所謂「陰の極」の局面にあるのは目下の相場であります。どちらにせよ、ポンドのボラティリティーの高まりがこれからも続くので、トレーダーに一層の注意を起こすに違いありません。
ユーロポンドが0.81を超えて上昇していくのかもとても気になります。
こんばんは
GBP/USDが暴落していますね、目だったニュースも
なくここまで一本調子で落ちるのは本当に恐ろしい
ですね><
月足は92年以来の大陰線ですが、ここまで落ちる
理由は?と考えてしまいます、ファンドの仕掛けにしてもここまで自信もってやれる理由が知りたいです!
陳さんのご意見を伺いたいと思います