奈良でも震度3、揺れは伝わってきました。
発生時刻は14時46分、奈良には2,3分後に揺れが到達したようです。
丁度F308号室でグループミーティング中で
研究室に戻ると携帯電話でテレビ放送を受信しているニュースを見せてもらいました。
閖上地区の津波の映像に言葉を失いました。
しばらく女川町の情報は皆無でした。
それからニュースとインターネットの安否情報に釘付けの日々が過ぎました。
連絡の取れた石巻の方には
動き出したゆうパックで乾電池や懐炉を送りました。
新潟大学で予定されていた物理学会が中止となり、
すぐに東北大や筑波の研究者仲間とも連絡が取れ始めましたが
女川の親戚の状況が判明するのは大分経ってからのことでした。
何もできないでいました。
秋口に女川を歩き、祈りました。
基礎研究分野の成果は目に見えて社会の喫緊の課題に結びつくわけではありませんが
そこを立ち位置としているものの役割を折に触れ考えています。