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装飾花が一枚だけのユニークなアジサイ「イワガラミ」(紫陽花シリーズ21-03)

2021年06月20日 08時04分40秒 | 

装飾花が一枚だけのユニークなアジサイ「イワガラミ」。つる植物で他の樹木や岩にからみつくので、この名前がつけられた。

(2021年初夏 相模原市)

 

■紫陽花シリーズ
「潤水」(紫陽花シリーズ21-01)
「黒姫」(紫陽花シリーズ21-02)

イワガラミ(岩絡み)
つる性落葉木本
北海道〜九州の山地の林縁や林間のギャップ、岩場など、やや明るい場所にふつうに生える。幹や枝から気根を出して他物をはい登り、長さ7〜10mに達する。前年枝の樹皮は縦に裂けてはがれ落ち、灰色になる。若枝は淡褐色〜赤褐色。気根は主に2年目以降の枝から出る。葉は対生。葉身は長さ5〜15cm、幅5〜10cmの広卵形で、先はとがり、基部は円形〜浅いハート形。ふちには先の尖った粗い鋸歯がある。葉の先にいくほど鋸歯は大きくなる。岩上の株や林内をはい枝のものは葉の長さが2cmに達しないものもある。表面は脈上に毛がある。裏面は白色を帯び、主脈と脈腋に長い毛が密生する。葉柄は長さ3〜10cm、白色〜褐色の毛が散生する。枝先に直径10〜20cmの散房花序をだす。装飾花は白色で、萼片が1個つく。萼片は長さ1.5〜3.5cm、幅1〜2cmの卵形〜広卵形で、脈が目立つ。両性花の花筒は長さ約1.5mmの倒円錐形で、短毛が密生する。花弁は白色で5個、先端はくっついたまま開かず、帽子を脱ぐように脱落する。雄しべは10個。花柱は1個、柱頭は頭状で4〜5裂する。果実はさく果。長さ5〜7mmの倒円錐形で、10個の稜があり、先端に花柱が残る。9〜10月に熟す。熟すと稜間で裂開する。種子は線形で長さ3〜3.5mm。両端はとがる。花期は6〜7月。
 冬芽の頂芽は長さ3〜4mmの卵形〜円筒形で、褐色の芽鱗にゆるく包まれる。芽鱗には灰白色〜淡褐色の毛が密生する。側芽は頂芽より小さい。葉痕は逆三角形、維管束痕は3個。(樹に咲く花)
学名は、Schizophragma hydrangeoides
アジサイ科イワガラミ属
 似たものにツルアジサイがあり、装飾花は3〜4個の萼片をつけ、葉は細かな鋸歯が多数ある。

 



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