小さな赤い花がかわいい「ハゼラン」。つぼみが爆ぜたような五弁の花なので、線香花火を思わせるためにこの名前がついたという。花火草の別名もある。また午後の三時ころだけに咲くので、三時草とも呼ばれる。どの名前も、かがんでみなければ咲いているのに気づかないようなこの小さくて可憐な花にふさわしい。
(2021年秋 川崎市)
■秋の花(2021)
「タイアザミ」(秋の花 21-001)
「ミズキンバイ」(秋の花 21-002)
「ナンバンギセル」(秋の花 21-003)
「フジバカマ」(秋の花 21-004)
「ノコンギク」(秋の花 21-005)
「ハマコンギク」(秋の花 21-006)
「アズマヤマアザミ」(秋の花 21-007)
「シロネ」(秋の花 21-008)
「バアソブ」(秋の花 21-009)
「シラヤマギク」(秋の花 21-010)
「ユウガギク」(秋の花 21-011)
「イヌショウマ」(秋の花 21-012)
「マルバフジバカマ」(秋の花 21-013)
「シオン」(秋の花 21-014)
「ニクイロシュクシャ」(秋の花 21-015)
「ヤナギハナガサ」(秋の花 21-016)
「ボタンクサギ」(秋の花 21-017)
「サルビア・コクシネア」(秋の花 21-018)
ハゼラン(爆蘭、米花蘭、学名: Talinum crassifolium、英: coral flower)はハゼラン科の多年草で、鑑賞用に栽培もされるが、現在は多く野生化している。
分布
南米原産で日本には明治時代にもたらされた。
メキシコ、カリブ海地域、西アフリカ、中米と広い分布域を持ち、セイロンほうれん草 (Ceylon spinach) の別称がある。
特徴
葉は長さ数cmで多肉、互生する。夏に高さ30cmほどの茎の先に円錐花序を出し、径3mmほどの赤い5弁の花をまばらにつける。ただしこの花は午後の2 - 3時間ほどしか開かないので(そのため三時花などとも呼ばれる)、円錐形のつぼみや丸い実の状態で見かけることが多く、線香花火を連想させる(ハゼランの名はこのイメージから)。
熱帯で多肉の葉を野菜として利用するT. fruticosum と近縁で同種ともされる。
別名
サンジソウ(三時草)
サンジカ(三時花)
ハナビグサ(花火草)
コーラル・フラワー[3]
米花蘭
サンジノキコウシ(三時の貴公子)
ホシノシズク(星の雫)
エドノハナビ(江戸の花火)
ヨヨノホシ(夜々の星)
オシンソウ(おしん草)
星月草
三時の天使