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日本の特産の百合「ササユリ」(箱根シリーズ 004)

2020年06月10日 09時16分46秒 | 

ヤマユリとも呼ばれ、日本の特産の百合「ササユリ」。「古事記」の頃から文献に登場する伝統ある百合だ。花粉が黄褐色なのが、オトメユリとの違いだという。俳句の世界ではオニユリとともに好んで歌われる。「ほそくきの花に堪へつつ笹百合は 日野草城」。

(2020-06 神奈川県 箱根) 

ササユリ

ササユリ(笹百合、学名:Lilium japonicum)は、ユリ科ユリ属の球根植物。日本特産で日本を代表するユリである。地域によっては、ヤマユリと呼ぶこともある。

本州中部地方以西から四国・九州に分布する。

成株の茎は立ち上がり、葉は互生する。葉はやや厚く、披針形で長さは8-15cmである。5月-7月頃に淡いピンク色の花を咲かせる。花被片の長さは10-15cm位で漏斗状に反り返る。雄しべは6本で芳香がある。花粉の色は赤褐色であり、オトメユリと区別するポイントになる(ただし花粉の色が黄色のササユりも存在する)。希に花が純白のアルビノのものもある。葉や茎が笹に似ていることからこの名がある。

10-11月頃に蒴果が熟し、種子は風に乗って広がる。初めて地上発芽するのは通常翌々年の春である(地下遅発芽様式)。初花を咲かせるまでに種子から約7年以上(野生の場合)の歳月がかかる。


市や町の花に指定している自治体が多い。 古事記においては「山由理草」と表記され「元の名を狭韋(さゐ)という」と記される。これが狭井川とその地に咲くささゆりを神饌とする率川神社の三枝祭の起源である。



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