カタバミの園芸種のピンクの「オキザリス」。ハナニラと一緒になって咲いている。野生化した個体も多いようだ。最近ではこれらの花が道端にふつうに生えていて、昔との違いを思わせる。春の道端もすっかりカラフルになった。
(2020-03 川崎市 道端)
オキザリスはカタバミの仲間で800~850種があり、世界に広く分布しています。ロゼット状のものから低木状のもの、地中に球根をもつもの、多肉植物に近いものなど、形状はさまざまです。開花期や生育環境、性質も多様で変化に富んでいます。栽培の難易度も、種によって違いますが、中には初心者でも無理なく扱えるものも多くあります。日本には、ミヤマカタバミ(Oxalis griffithii)など6種が自生するほか、7種ほどの外来種が帰化植物となっています。花は夜間や雨天には閉じていて、日中の日ざしを受けると盃状やロート状に大きく開きます。満開のとき、株を覆うように咲く様子は非常に見ごたえがあり、人目を引きます。葉はクローバーのような3小葉のものが多いのですが、4小葉のもの、5裂や10数裂するものもあります。栽培されるのは主に20種ほどで、四季咲きタイプ、夏期は休眠して秋から冬に開花するタイプ、冬期に休眠して春から夏に咲くタイプに分けられます。
基本データ
園芸分類 球根,草花
形態 多年草,一年草 原産地 南アフリカと中南米に多い
草丈/樹高 5~30cmぐらいのものが多い 開花期 種により秋咲き、冬咲き、春咲き、四季咲きとさまざま
花色 黄,白,ピンク,紫,オレンジ,複色 栽培難易度(1~5)
耐寒性 強~弱 耐暑性 強~弱
特性・用途 初心者でも育てやすい,グラウンドカバーにできる,開花期が長い