flagburner's blog(仮)

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その国に生まれたお前が悪い

2008-07-30 20:38:10 | パレスチナかイスラエルか
イラン国籍を持つ夫とイスラエル国籍を持つ妻が、離れ離れになってるという話を毎日jp が伝えていたのだが・・・。
・イスラエル:「敵国」条項 夫婦裂く法の壁 イラン人夫、行き場失う(2008年7月30日 毎日jp)


今回の話では、妻のイラニットさん(スペルがわからない・・・)と夫のハッサンさんの2人が、離れ離れになって暮らしている現状と背景を色々書いている。
以下、毎日jp の記事から、この2人に起こった事を伝えてる部分を引用しておく。
---- 以下引用 ----
(中略)
 イラニットさんは、両親が60年代にイランからイスラエルに移住したイラン系ユダヤ人。
流ちょうなペルシャ語を話す。
05年夏、旅先のトルコ・イスタンブールで、イランから働きに来ていたハッサンさんと出会った。
ハッサンさんはイスラム教徒だが、「宗教の違いなど関係ない」と意気投合。
06年春に同地で結婚した。

 イラニットさんは結婚を前に、イラン人男性との婚姻についてイスラエル内務省に相談していた。
必要書類を提出して審査を受ければ滞在許可が下り、4年後には市民権を得られるはずだった。

 ところが、挙式後の申請は却下され、昨年春に再び申請しようとすると「時間切れ」だと拒否された。
再申請の直前に国会で、イスラエルと敵対するイランやレバノン、シリア、イラクの国民にイスラエルへの入国を禁じる新法が可決、成立したからだ。
同法は、パレスチナ人を対象に、自国領への移動を厳しく制限する旧法を拡大・改正したものだった。

 進退窮まったハッサンさんは、トルコ滞在ビザの失効後もイスタンブールに残り、建設現場で働きながら生活している。

 イラニットさんを支援するテオドール・シュバルツバーグ弁護士は「出身国だけで一律に入国を禁じるのは間違いだ」と指摘。
「この夫婦にはイスラエル以外に安心して住める場所はない」として、夫の入国を認めるべきだと訴えている。
---- 引用以上 ----

なんだろうな。
この問題の元を辿ると、イスラエルがずっとユダヤ系の移民を受け入れ続けてることなのかもな。
裏には、イスラエルの国家理念・・・要は「ユダヤ系の人口が半数以上を占めている」状態を続けたい、ってのがあるわけで。
つーのも、長年イスラエルでは、非ユダヤ系イスラエル市民(この用語は適切じゃないのだが)の人口増加が懸念材料になっているからな。
ただし、最近の報告だと、イスラエル国内でユダヤ系の出生率が上がったという意見もあるが・・・。
・Demographic Optimism, Not Fatalism(2008年7月29日 IMRA)

それはともかく。
シュバルツバーグ氏の見解は正論なんだけど、イスラエル政府は簡単にイラニットさんとハッサンさん(ややこしい)が一緒になるのを認めないだろうな。
なんせイスラエル政府は、敵と見なしてる国の人ばかりかイスラエルを非難する人の入国も拒否するくらいだから・・・。
・政府の方針に反対すると入国できない国(2008年5月26日 flagburner's blog(仮))

なんつーか。
国は国、人々は人々、として割り切ることができないのがイスラエル政府の抱えてる悩みなんだろうか。
「敵対国家」とイスラエルから見なされてる国に住んでる人たちが、全員イスラエルを敵視してるわけでもないのに・・・。
一体イスラエル政府は何考えてるんだ?


ま、国とそこに住んでる人との関係については、俺なりに考えないといけないんだろうけど。
ってか、簡単に答えの出るシロモノじゃないけどな・・・。


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