今まで日本政府が南極海でやってきた「調査捕鯨」について、結構な割合で抗議船を出していた Greenpeace。
しかし、Greenpeace は、今年の冬「調査捕鯨」団に抗議するための船を出さない方針を出したのだが・・・。
・南極海の“不都合な真実”は日本で究明しよう!(2008年11月4日 Greenpeace Japan)
この理由については色々考えられるんだけどな。
特に厳しい見方をしてるのは、今年も「調査捕鯨」団に抗議する予定を立ててる Sea Shepherd だったりする。
・Greenpeace Surrenders to the Japanese Whaling Fleet(2008年11月4日 Sea Shepherd)
この声明の中では、Greenpeace が船を出さない理由についてこんな風に述べている。
以下、Sea Shepherd の声明からその部分を引用しておく。
---- 以下引用 ----
(中略)
Last week, Greenpeace Australia spokesperson Steve Shallhorn announced that Greenpeace would be sending a ship to Antarctic waters.
The same day Japan announced that they would be sending a Japanese Coast Guard gunboat to defend the whaling fleet.
It appears that the Japanese government has successfully frightened Greenpeace away this year.
(以下略)
---- 引用以上 ----
Greenpeace が海上保安庁にびびった、ってのは船を出さない理由としてそれなりに説得力はあるけど・・・。
むしろ、今年の6月に逮捕されたメンバー2人の公判で裁判官の心証を損ねたくない、ってのが大きいか。
実際、Greenpeace Japan の 2008年11月4日分声明からは、この2人の裁判を重視してるのが読み取れる。
以下、Greenpeace の声明から、(長くなるが)問題の裁判に関する見解を述べてるところを引用しておく。
引用文中の脚注は省略したけど・・・。
---- 以下引用 ----
(中略)
今年5月、グリーンピース・ジャパンの事務局長・星川淳と海洋生態系問題部長・佐藤潤一は連名で、調査捕鯨船団の乗組員による鯨肉横領を東京地方検察庁に告発した。
しかしその後、横領の証拠品として同地検が受理した鯨肉の入手方法をめぐり、入手に関わった佐藤と鈴木徹の二人の職員が逮捕・起訴され、現在、年明けの公判に備えている。
事前にマスコミに情報がリークされたうえ、逮捕同日に東京地検が鯨肉横領の捜査を打ち切るなど、国営事業の不正告発を政治的な圧力によって封じようとする意図は明らかだ。
事態を把握するため水産庁が行った内部調査もずさんなもので、横領の真相は解明されていない。
これに対しグリーンピースは、調査捕鯨の不正を追及して南極海サンクチュアリ(鯨類保護区)のクジラを守ろうとした佐藤と鈴木の行動が罪に問われるのなら、二人を支持した世界中の25万人も同罪だとして、日本政府への異議申し立てを呼びかける。
「国家元首から高校生まで、南極海での捕鯨を終わらせたいと願う人はすべて、この裁判の“共同被告”となり、佐藤と鈴木ではなく南極海の調査捕鯨に厳しい審判を下させよう」――グリーンピース・インターナショナルで捕鯨問題を担当するサラ・ホールデンは訴えた。来たる12月10日は世界人権宣言の採択60周年にあたる。
この前後から公判に向け、日本政府に対する調査捕鯨への抗議と、佐藤・鈴木に対する支援の波が、全世界から押し寄せるだろう。
(以下略)
---- 引用以上 ----
Greenpeace は、「調査捕鯨」に対する抗議船を南極海に出す余裕がないことを告白したか。
そう思われてもやむを得ない姿勢だ。
しかも、「二人を支持した世界中の25万人も同罪云々」で異議申し立てって・・・。
そんなことしたら、日本政府は喜んで25万人を二人と同じ罪で裁くだろうて。
勢い、二人を支持した25万人は「生贄」にされる格好だ。
二人を支持した25万人は、そんな目的で異議申し立てはしてないのに・・・。
って違うか。
にしても。
Greenpeace が今年の「調査捕鯨」の様子を伝えないとなると、情報源として日本鯨類研究所と Sea Shepherd の重みが増すようなもんだ。
色んな意味で双方のプロパガンダ合戦が激しくなる悪寒。
しかし、Greenpeace は、今年の冬「調査捕鯨」団に抗議するための船を出さない方針を出したのだが・・・。
・南極海の“不都合な真実”は日本で究明しよう!(2008年11月4日 Greenpeace Japan)
この理由については色々考えられるんだけどな。
特に厳しい見方をしてるのは、今年も「調査捕鯨」団に抗議する予定を立ててる Sea Shepherd だったりする。
・Greenpeace Surrenders to the Japanese Whaling Fleet(2008年11月4日 Sea Shepherd)
この声明の中では、Greenpeace が船を出さない理由についてこんな風に述べている。
以下、Sea Shepherd の声明からその部分を引用しておく。
---- 以下引用 ----
(中略)
Last week, Greenpeace Australia spokesperson Steve Shallhorn announced that Greenpeace would be sending a ship to Antarctic waters.
The same day Japan announced that they would be sending a Japanese Coast Guard gunboat to defend the whaling fleet.
It appears that the Japanese government has successfully frightened Greenpeace away this year.
(以下略)
---- 引用以上 ----
Greenpeace が海上保安庁にびびった、ってのは船を出さない理由としてそれなりに説得力はあるけど・・・。
むしろ、今年の6月に逮捕されたメンバー2人の公判で裁判官の心証を損ねたくない、ってのが大きいか。
実際、Greenpeace Japan の 2008年11月4日分声明からは、この2人の裁判を重視してるのが読み取れる。
以下、Greenpeace の声明から、(長くなるが)問題の裁判に関する見解を述べてるところを引用しておく。
引用文中の脚注は省略したけど・・・。
---- 以下引用 ----
(中略)
今年5月、グリーンピース・ジャパンの事務局長・星川淳と海洋生態系問題部長・佐藤潤一は連名で、調査捕鯨船団の乗組員による鯨肉横領を東京地方検察庁に告発した。
しかしその後、横領の証拠品として同地検が受理した鯨肉の入手方法をめぐり、入手に関わった佐藤と鈴木徹の二人の職員が逮捕・起訴され、現在、年明けの公判に備えている。
事前にマスコミに情報がリークされたうえ、逮捕同日に東京地検が鯨肉横領の捜査を打ち切るなど、国営事業の不正告発を政治的な圧力によって封じようとする意図は明らかだ。
事態を把握するため水産庁が行った内部調査もずさんなもので、横領の真相は解明されていない。
これに対しグリーンピースは、調査捕鯨の不正を追及して南極海サンクチュアリ(鯨類保護区)のクジラを守ろうとした佐藤と鈴木の行動が罪に問われるのなら、二人を支持した世界中の25万人も同罪だとして、日本政府への異議申し立てを呼びかける。
「国家元首から高校生まで、南極海での捕鯨を終わらせたいと願う人はすべて、この裁判の“共同被告”となり、佐藤と鈴木ではなく南極海の調査捕鯨に厳しい審判を下させよう」――グリーンピース・インターナショナルで捕鯨問題を担当するサラ・ホールデンは訴えた。来たる12月10日は世界人権宣言の採択60周年にあたる。
この前後から公判に向け、日本政府に対する調査捕鯨への抗議と、佐藤・鈴木に対する支援の波が、全世界から押し寄せるだろう。
(以下略)
---- 引用以上 ----
Greenpeace は、「調査捕鯨」に対する抗議船を南極海に出す余裕がないことを告白したか。
そう思われてもやむを得ない姿勢だ。
しかも、「二人を支持した世界中の25万人も同罪云々」で異議申し立てって・・・。
そんなことしたら、日本政府は喜んで25万人を二人と同じ罪で裁くだろうて。
勢い、二人を支持した25万人は「生贄」にされる格好だ。
二人を支持した25万人は、そんな目的で異議申し立てはしてないのに・・・。
って違うか。
にしても。
Greenpeace が今年の「調査捕鯨」の様子を伝えないとなると、情報源として日本鯨類研究所と Sea Shepherd の重みが増すようなもんだ。
色んな意味で双方のプロパガンダ合戦が激しくなる悪寒。