共食いパーティ決行中＠検察庁内（不謹慎）

今回は簡易更新（手抜き）

先月22日のことになるが、大阪地検の某主任検事が2004年に起きたことになっていた郵便不正事件（障害者団体の資格を悪用した）に関して厚生労働省の某局長（当時）の関与を否定する可能性がある証拠を隠滅した容疑で最高検察庁（・・・）に逮捕された。
・郵便不正事件：大阪地検の主任検事逮捕　証拠隠滅容疑（2010年9月22日 毎日jp）

この後、今月2日になって当時大阪地検特捜部にいた京都地検次席検事＋神戸地検特別刑事部長こと佐賀 元明氏が犯人隠避容疑（・・・）で逮捕された。
・大阪地検の前特捜部長らを逮捕　犯人隠避の疑いで最高検（2010年10月2日 asahi.com）

で、昨日になって、佐賀氏の弁護士が『取り調べの全過程を録画してほしい』という申し立てを最高検察庁に行っていたのだが・・・。
・取り調べ全過程録画、最高検に申し入れ　前特捜副部長側（2010年10月4日 asahi.com）
・証拠改ざん：最高検に取り調べ録画要請　前副部長の弁護人（2010年10月5日 毎日jp）

取り調べの可視化にどこよりも強硬に反対してきた検察の一員である佐賀氏と彼の弁護士からこういう発言が出てくるのが笑撃というか・・・。
さしあたっては、2010年10月4日分 asahi.com『取り調べ全過程録画～』を全文（略

---- 以下引用 ----
大阪地検の前特捜部長らが部下の証拠改ざんを隠したとされる事件で、前副部長の佐賀 元明容疑者（４９）＝犯人隠避容疑で逮捕＝の弁護人は４日、前副部長に対する取り調べの全過程を録音・録画するよう最高検に申し入れた。
佐賀前副部長は容疑を否認しているといい、弁護人は「密室での取り調べでは真相解明につながらず、社会を納得させられない」としている。

　弁護人は、秋田 真志弁護士（大阪弁護士会）。
秋田弁護士は申入書で「密室での違法・不当な取り調べによる虚偽の自白で、多くの冤罪が生み出されてきた」と指摘。
録音・録画されていない状況で作成された供述調書は証拠能力がないとしている。
申し入れは佐賀前副部長の意向も踏まえているという。

　最高検の調べに対し、佐賀前副部長と前特捜部長の大坪弘道容疑者（５７）＝同＝に意図的な改ざんだったと報告した、と説明したとされる主任検事の前田恒彦容疑者（４３）＝証拠隠滅容疑で逮捕＝の供述について、秋田弁護士は「大きな変遷があり、信用性をめぐって取り調べ状況が問題になる」と指摘している。
---- 引用以上 ----

よりによって、散々冤罪を生み出してきた検察の一員が取り調べの可視化を求めるとは・・・。
一体何の冗談なんだ（毒）
そんなに取り調べを可視化して欲しかったら、大阪地検で発生した冤罪について調査を（略

つーのはともかく。
佐賀氏は、自分が取り調べられる側になって検察の取り調べのヤバさを改めて認識したのかもな。
つーか、佐賀氏はその手法に熟知してるだけに、（取り調べの可視化如何を無視しても）最高検察庁の追及をかわす実力を持っていそうだが。
裏を返せば、佐賀氏が検察の取り調べから（舌戦で）防ぎきる自信がないってことかもしれんけど・・・。

こういう意味不明の発言が注目されたのも、検察（と政治家達）が取り調べの可視化にロクに取り組んでこなかったのが遠因かと。
その意味では、この事件ってのは、良くも悪くも日本の司法の問題点を割と露呈してるんだろうな。
もっとも、検察（と政治家達）がどこまでこのことに気付いてるかしらんけど・・・。


それにしても。
先月～今月にかけて続いてる検察関連の騒動って、傍目から見ると非常に醜い共食いパーティーに思えるのよね。
ただし、その様子は密室から漏れ聞こえるわずかばかりの話から推測するしかないのだが・・・。