西尾 幹二氏曰く、「日本民族はいなくなる」

なんか西尾 幹二氏が、最近米政府が中国や北朝鮮に取ってる態度を批判してた。
ついでに、日本民族なるものの危機も・・・。
・【正論】評論家・西尾幹二　日本の国家基盤があぶない（2008年7月24日 MSN産経ニュース;web魚拓）

面倒くさいので突っ込む気になれないこの論説。
内容を簡単に書くと、とにかく米政府のアレっぷりの批判が先立ち日本政府への批判が少々弱い感が否めないか。

だが、この論説の最終段落だけは色々問題があるので突っ込んでおく。
以下、西尾氏の論説から最終段落と前2段落を引用しておく。
---- 以下引用 ----
（中略）
海辺に砂山を築いて周囲から水を流すと、少しずつ裾野の砂が削られる。
水がしみこんでしばらくして、ボコッと真中が陥没する。そこへ大きな波がくるとひとたまりもない。

　今の日本はボコッと真中が陥没しかけた段階に来ているのではないか。国家権力の消滅。国家中枢の陥没。

　折しも自民党から日本を移民国家にし１０００万人の外国人を導入する案が出された。
日本列島に「住民」は必ずいる。
しかし日本民族はいなくなる。
自民党が国家から逃亡した証しだ。
砂山は流され、消えてなくなるのである。（にしお　かんじ）
---- 引用以上 ----

・・・日本民族って何よ、という疑問を西尾氏は抱かなかったのだろうか？
というか、最近『SAPIO（2008年7月9日号）』で西尾氏が日本への移民政策に反対する論をぶち上げた際にも、日本民族の危機云々という論法を持ち出してるんだよな。
今回のMSN産経ニュースの論説と『SAPIO（2008年7月9日号）』の文章だけで判断するなら、西尾氏は日本民族という意味不明な概念を守るのが相当お好きなようだ。
最初から存在するかどうか怪しい日本民族という代物を・・・。。


にしても。
悲しいのは、西尾氏よりもっともっともっともっと酷い論説をぶち上げる方々が、日本における「保守派」を自称してることだ。
あえて誰とは言わないが・・・。