今年春のことになるが、日本近海で毎年春に行われてる「調査捕鯨」が普段と少し異なる形で行われた。
理由は、今年3月に発生した震災で去年と異なる場所で「調査捕鯨」を行ったり東北地方以外の地域から船を借りる形になったため。
この辺は以下参照(手抜き)
・被災地の復興が先か、「調査捕鯨」の続行が先か・・・(2011年4月 flagburner's blog(仮))
で、すっかり失念していたのだが、秋にも毎年行われているこの「調査捕鯨」が、今年9月から約2ヶ月間行われていた模様。
・被災船が釧路港にミンククジラ初水揚げ…北海道(2011年9月10日 YOMIURI ONLINE)
春の「調査捕鯨」の時点では、これが震災からの復興に絡めて語られていた。
そして、秋の「調査捕鯨」でも当然のように・・・。
以下、2011年9月10日分 YOMIURI ONLINE『被災船が~』を全文(略
---- 以下引用 ----
北海道釧路沖で秋の沿岸調査捕鯨が始まり、東日本大震災の津波で損傷、補修された宮城県石巻市の捕鯨船「第8幸栄丸」(約32トン)が10日、釧路港にミンククジラ(体長4・7メートル)を初水揚げした。
船を所有する石巻市の捕鯨会社「鮎川捕鯨」の遠藤 恵一社長(54)は「震災で出港は難しいと思った時もあった。自分たちの船で初水揚げできてうれしい」と喜びを語った。
秋の沿岸調査捕鯨は、地域捕鯨推進協会(福岡市)が実施。
今回は10月28日まで、第8幸栄丸など大震災の被災船2隻を含む4隻が釧路港を中心とした半径80キロ以内の太平洋で行い、60頭が捕獲上限。
大震災発生で、宮城県・石巻沖で行われる春の沿岸調査捕鯨も、今年は釧路沖で実施されており、同社員ら石巻市の捕鯨関係者が参加して、計17頭を捕獲している。
---- 引用以上 ----
う~む。
これを震災からの復興の一環として捉えてるってのがな~。
ひねくれた見方をすれば、例の震災が「調査捕鯨」に新たな正当性を与えた感が否めない。
まぁ、当事者の方々がそこまで考えてるかどうか知らんけど・・・。
そして、先月30日、今年秋の日本近海における「調査捕鯨」は無事(?)終了した。
・調査捕鯨:ミンククジラの秋季調査終了--釧路港沖 /北海道(2011年11月8日 毎日jp)
以下、2011年11月8日分 毎日jp『調査捕鯨~』を全文(略
---- 以下引用 ----
釧路港沖で行われていたミンククジラの秋季調査捕鯨が捕獲目標枠の60頭を達成して終了し、調査団が調査結果を発表した。
今年は、東日本大震災で被災した鮎川港(宮城県石巻市)に代わる春季調査も行われ「春から秋の分布や生態など、貴重な知見が得られた」としている。
秋季調査は9月9日から10月30日まで計52日間、釧路港から半径50カイリで実施。
気象が安定せず、出港は半分の日数にとどまったが、捕鯨船が延べ144群150頭のミンククジラを発見。
今春(47日間で35群41頭)から大きく増加し、分布域も大幅な広がりを見せた。
捕獲は雄35頭、雌25頭。
春季調査と合わせた分析では、季節の推移とともに成熟個体が増加する傾向が見られた[引用者注]。
胃の内容物調査では、成熟個体が好むカタクチイワシが全体の61・7%を占めた。
一方、調査海域外に漁場が形成されたサンマの捕食は確認されなかった。
期間中6回の放射能検査では国の暫定規制値を大きく下回ったという。
データは漁業との競合評価や生態系モデルの開発に向けた研究に活用される。
来春の調査について、調査団の木白 俊哉団長は「鮎川の復興状況と研究者の意見を踏まえ、今後検討したい」と述べるにとどめた。
【山田 泰雄】
引用者注:これに関する水産庁の声明。
・「2011年度第二期北西太平洋鯨類捕獲調査(秋季沿岸域調査)」の終了について(2011年11月2日 農林水産省)
---- 引用以上 ----
「鮎川の復興状況云々」って、やっぱ日本近海での「調査捕鯨」に震災からの復興という(略←しつこい)
・・・(福島第一原子力発電所の事故によって放出された)放射性物質の海洋生物に対する汚染ってのは、来年以降本格的に出る可能性が高いからな~。
この辺は以下参照(手抜き)
・水産物の放射能汚染から身を守るために、消費者が知っておくべきこと(2011年5月14日 katukawa.com)
となると、本格的に鯨に放射性物質の汚染が出るとすれば来年以降・・・下手したら 10年後とかになる悪寒(汗)
というか、今シーズンの南極海における「調査捕鯨」で震災復興のために云々なんて論理を持ち出されたら、色んな意味で頭を抱えざるを得ないんだが。
どう考えても、南極海での「調査捕鯨」にこだわることが震災復興のためになるとは思えないのに・・・。
それはそうと。
今シーズンの南極海における「調査捕鯨」に参加する「調査捕鯨」団の船って、そろそろ出港の時期が近付いてるはずだが・・・。
今回は、何隻参加するのやら(苦笑)
理由は、今年3月に発生した震災で去年と異なる場所で「調査捕鯨」を行ったり東北地方以外の地域から船を借りる形になったため。
この辺は以下参照(手抜き)
・被災地の復興が先か、「調査捕鯨」の続行が先か・・・(2011年4月 flagburner's blog(仮))
で、すっかり失念していたのだが、秋にも毎年行われているこの「調査捕鯨」が、今年9月から約2ヶ月間行われていた模様。
・被災船が釧路港にミンククジラ初水揚げ…北海道(2011年9月10日 YOMIURI ONLINE)
春の「調査捕鯨」の時点では、これが震災からの復興に絡めて語られていた。
そして、秋の「調査捕鯨」でも当然のように・・・。
以下、2011年9月10日分 YOMIURI ONLINE『被災船が~』を全文(略
---- 以下引用 ----
北海道釧路沖で秋の沿岸調査捕鯨が始まり、東日本大震災の津波で損傷、補修された宮城県石巻市の捕鯨船「第8幸栄丸」(約32トン)が10日、釧路港にミンククジラ(体長4・7メートル)を初水揚げした。
船を所有する石巻市の捕鯨会社「鮎川捕鯨」の遠藤 恵一社長(54)は「震災で出港は難しいと思った時もあった。自分たちの船で初水揚げできてうれしい」と喜びを語った。
秋の沿岸調査捕鯨は、地域捕鯨推進協会(福岡市)が実施。
今回は10月28日まで、第8幸栄丸など大震災の被災船2隻を含む4隻が釧路港を中心とした半径80キロ以内の太平洋で行い、60頭が捕獲上限。
大震災発生で、宮城県・石巻沖で行われる春の沿岸調査捕鯨も、今年は釧路沖で実施されており、同社員ら石巻市の捕鯨関係者が参加して、計17頭を捕獲している。
---- 引用以上 ----
う~む。
これを震災からの復興の一環として捉えてるってのがな~。
ひねくれた見方をすれば、例の震災が「調査捕鯨」に新たな正当性を与えた感が否めない。
まぁ、当事者の方々がそこまで考えてるかどうか知らんけど・・・。
そして、先月30日、今年秋の日本近海における「調査捕鯨」は無事(?)終了した。
・調査捕鯨:ミンククジラの秋季調査終了--釧路港沖 /北海道(2011年11月8日 毎日jp)
以下、2011年11月8日分 毎日jp『調査捕鯨~』を全文(略
---- 以下引用 ----
釧路港沖で行われていたミンククジラの秋季調査捕鯨が捕獲目標枠の60頭を達成して終了し、調査団が調査結果を発表した。
今年は、東日本大震災で被災した鮎川港(宮城県石巻市)に代わる春季調査も行われ「春から秋の分布や生態など、貴重な知見が得られた」としている。
秋季調査は9月9日から10月30日まで計52日間、釧路港から半径50カイリで実施。
気象が安定せず、出港は半分の日数にとどまったが、捕鯨船が延べ144群150頭のミンククジラを発見。
今春(47日間で35群41頭)から大きく増加し、分布域も大幅な広がりを見せた。
捕獲は雄35頭、雌25頭。
春季調査と合わせた分析では、季節の推移とともに成熟個体が増加する傾向が見られた[引用者注]。
胃の内容物調査では、成熟個体が好むカタクチイワシが全体の61・7%を占めた。
一方、調査海域外に漁場が形成されたサンマの捕食は確認されなかった。
期間中6回の放射能検査では国の暫定規制値を大きく下回ったという。
データは漁業との競合評価や生態系モデルの開発に向けた研究に活用される。
来春の調査について、調査団の木白 俊哉団長は「鮎川の復興状況と研究者の意見を踏まえ、今後検討したい」と述べるにとどめた。
【山田 泰雄】
引用者注:これに関する水産庁の声明。
・「2011年度第二期北西太平洋鯨類捕獲調査(秋季沿岸域調査)」の終了について(2011年11月2日 農林水産省)
---- 引用以上 ----
「鮎川の復興状況云々」って、やっぱ日本近海での「調査捕鯨」に震災からの復興という(略←しつこい)
・・・(福島第一原子力発電所の事故によって放出された)放射性物質の海洋生物に対する汚染ってのは、来年以降本格的に出る可能性が高いからな~。
この辺は以下参照(手抜き)
・水産物の放射能汚染から身を守るために、消費者が知っておくべきこと(2011年5月14日 katukawa.com)
となると、本格的に鯨に放射性物質の汚染が出るとすれば来年以降・・・下手したら 10年後とかになる悪寒(汗)
というか、今シーズンの南極海における「調査捕鯨」で震災復興のために云々なんて論理を持ち出されたら、色んな意味で頭を抱えざるを得ないんだが。
どう考えても、南極海での「調査捕鯨」にこだわることが震災復興のためになるとは思えないのに・・・。
それはそうと。
今シーズンの南極海における「調査捕鯨」に参加する「調査捕鯨」団の船って、そろそろ出港の時期が近付いてるはずだが・・・。
今回は、何隻参加するのやら(苦笑)
>マスコミが船名をちゃんと書かないのでよくわからんです
う~ん。
確かに、「どの船が「調査捕鯨」に参加してたのか」という話は、「「調査捕鯨」が行われた」という話より優先度がずっと低いですから・・・。
>期間中6回の放射能検査
(勝川氏の blog 情報が元ですが)海における放射性物質の拡散は、意外と遅いペースで進んでるのが原因なんでしょうか?
あるいは、ミンククジラが食べる魚での体内蓄積があまり無かったとか・・・。
真相はさっぱり見当もつきません(汗)
www.jfa.maff.go.jp/j/kakou/Q_A/pdf/111029_result_jp.pdf
(注)暫定規制値(魚介類、海草) 放射性セシウム:500ベクレル/kg 放射性ヨウ素:2,000/ベクレル/kg
2017 ミンククジラ 地域捕鯨推進協会 釧路沖 北海道沖 9月14日 検出限界未満 検出限界未満 (独)水産総合研究センター
2345 ミンククジラ 地域捕鯨推進協会 釧路沖 北海道沖 9月28日 17.6 検出限界未満 (独)水産総合研究センター
2553 ミンククジラ 地域捕鯨推進協会 釧路沖 北海道沖 10月6日 12.5 検出限界未満 (独)水産総合研究センター
2833 ミンククジラ 地域捕鯨推進協会 釧路沖- 10月18日 5.4 検出限界未満 (独)水産総合研究センター
3083 ミンククジラ 地域捕鯨推進協会 釧路沖- 10月25日 検出限界未満 検出限界未満 (独)水産総合研究センター
3254 ミンククジラ 地域捕鯨推進協会 釧路沖- 10月28日 21.6 検出限界未満 (独)水産総合研究センター
blog.goo.ne.jp/flagburner/e/3891bad06fa2b71dfc295b39c8dcc4f2
で結局、捕獲数は17頭(捕獲枠60頭)だったのですが
www.jfa.maff.go.jp/j/press/enyou/110614.html
どうも調査捕鯨に慣れていない「正和丸」は全然捕れなかったような気がします。(推測です)
でその春の時点で秋の釧路沖調査捕鯨に参加予定だった「正和丸」は
(少なくとも下記記事↓からはそう読み取れます)
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1304351329/
実は秋の釧路沖調査捕鯨にはなぜか参加していないんですねえ。
・秋の釧路沖調査捕鯨「第7勝丸」「第28大勝丸」「第8幸栄丸」「第51純友丸」
ちなみに「正和丸」は今期太地沖小型捕鯨はやらないと発表されたのに
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1304351329/
9月末までやっていたようなんですねえ。
(少なくとも天候が良い日は毎日出港しておりました、たとえば)
↓
12 Banger boats back without Dolphins!!
Harpoon boat still out!
posted at 09:43:44
twitter.com/SeaShepherd/status/119210716619227136
twilog.org/SeaShepherd/date-110929