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トイレ整備よりインフラ整備がメインという説もあるが(May 26, 2015)

2015-05-26 20:44:23 | 時事ネタ(国内)
今回は水に流せない話(謎)。


昨日のことになるが、内閣府の「暮らしの質」向上検討会なんてのが、「日本が生んだ高機能トイレの世界への普及を目指すべき」云々という提言をまとめたらしい。
・「日本のトイレを海外へ」 おもてなし文化を発信…内閣府有識者委が提言(2015年5月25日 sankei.com)

色んな意味で危険なにほひしかしないこの話。
以下、2015年5月25日分 sankei.com『「日本のトイレを海外へ」~』を全文(略)

---- 以下引用 ----
内閣府の有識者会議「暮らしの質」向上検討会は25日、温水洗浄便座や少量の水で流すことができる節水型便器といった日本が生んだ高機能トイレの世界への普及を目指すべきだとする提言をまとめた。
「ジャパン・トイレ・チャレンジ」と銘打ち、政府は6月にとりまとめる成長戦略に盛り込む計画だ。

 提言は、女性が暮らしやすい環境づくりを目的に取りまとめたものだが、日本の高機能トイレは訪日外国人がお土産に買い求めるなど人気が高く、その快適さは「おもてなし文化」としても評価されつつあることに着目した。

 具体的には、快適なトイレ空間づくりを進めることで女性の暮らしの質が高まるとし、公共施設での高機能トイレの整備を指摘した。
特に2020(平成32)年の東京五輪開催時に国内主要空港で高機能トイレを設置し、「日本のイメージ向上」にもつなげたい考えだ。

世界中の普及に向けては、政府開発援助(ODA)を通じて途上国でのトイレ整備を進めるほか、温水洗浄便座の国際規格を作成することで、輸出増を目指す。
このほか、防災トイレの機能を強化し、ICT(情報通信技術)を活用したトイレマップの作成や災害時のトイレ確保を盛り込んだ施設利用計画の策定も進める。

 提言を受け取った有村 治子女性活躍担当相は「男女ともに活躍できる基盤づくりとしていきたい」と述べた。
---- 引用以上 ----

トイレ整備で「女性の暮らしの質が高まる」云々ってのはわからないでもないが・・・。
今月12日に行われた第1分科会の会議による取りまとめでは、「ジャパン・トイレ・チャレンジ」について言及されていた。
・第1分科会取りまとめ(2015年5月12日 cas.go.jp;.pdfファイル)

このとりまとめでは、様々な状況におけるトイレのありかた(日常生活内でのトイレとか日本国外の状況とか)に言及した後で、「ジャパン・トイレ・チャレンジ」の取り組みの方向性について述べていた。
以下、2015年5月12日分cas.go.jp『第1分科会~』のp.13を(略)

---- 以下引用 ----
(中略)
1.取組の方向性

○日々の暮らしの質の向上するため、快適なトイレ空間が必要であること、設置・管理者も多岐にわたることにかんがみ、快適なトイレ空間の実現に向けた基本的な考え方を定めるとともに、訪日外国人が増加する2020 年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、改修・整備、また、各主体の機運醸成等の施策を行う。

○防災の観点から、トイレ空間が快適か否かが被災者の健康を含む暮らしの質に強い影響を与えることにかんがみ、避難所として使用される学校や公園のトイレの改修・防災対応を進めるとともに、仮設トイレ等のモデルケースを提示する。

○国際貢献の観点から、排泄環境が未整備の途上国に対し、排泄環境の向上のための支援を行う。
その際、各国の実情に応じ、下水道インフラの整備や、下水道インフラが未整備でも使用可能なトイレの普及といった支援を行うことが期待される。

○トイレに関する諸般の取組を経済成長へとつなげ、持続的な取組を促す観点から、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、高機能を有する日本の温水洗浄便座の国際標準化取得、訪日外国人向けPRやクールジャパンに関する取組を進める。

○上記に加え、子連れの女性が移動しやすくする観点から、おむつ替えスペースなどのユニバーサルデザインに対応した施設・設備の普及、ベビーカーマークの普及に取り組んでいく。
(以下略)
---- 引用以上 ----

インフラ整備、か。
トイレ整備よりそっちがメイン、という説もなくはない(謎)。
だって、トイレ整備より下水道インフラ整備の方が儲かr(削除)

・・・国際貢献に関しては、さっきの引用部分の後に少し補足があった。
ちうわけで、2015年5月12日分cas.go.jp『第1分科会~』のp.15から一部を(略)

---- 以下引用 ----
(中略)
)国際貢献
ア)ODAを活用した途上国支援等
○ODAを活用し、インフラ未整備地域でも使用可能なトイレの普及など、途上国の排泄環境の向上のための支援を行う。

○海外で大規模な災害が発生した場合、被災国政府や国際機関等の援助要請及び被災国の慣習等を踏まえつつ、携帯トイレその他のトイレを含む様々な緊急人道ニーズに対応する。

イ)WAW!Tokyo2015[引用者注:女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム2015。2015年8月28・29日開催]
○WAW!Tokyo2015 において、海外発信や国際貢献の課題を中心にトイレを取り上げる。
(以下略)
---- 引用以上 ----

真面目な話、(第1分科会でも指摘されてたけど)災害後におけるトイレの不足は衛生面や健康面のリスクを高める要因になるからな~。
こういう重要性の高い活動は、それこそジャパンなんとかという枠組み以外の場所で行うべきじゃ?
まぁ、人道支援を国際貢献の「成果」と強調したい、という日本政府の意向なんだろうけど・・・。


なお、この第1分科会の取りまとめに盛り込まれている成長戦略・経済成長にはクールジャパン(Cool Japan)構想に言及してる部分も・・・。
ちうわけで、2015年5月12日分cas.go.jp『第1分科会~』のp.16からその部分を(略)

---- 以下引用 ----
(中略)
ウ)クールジャパン
○「ジャパン・ハウス」(海外主要都市における日本の広報文化外交拠点)において、日本の高機能トイレを紹介するよう所要の措置を講ずる。

○クールジャパン機構の支援によるジャパンモールにおける日本の高機能トイレの導入の検討を促進する。

○海外の見本市における日本の高機能トイレの出展を支援する。
(以下略)
---- 引用以上 ----

誰かクールジャパンを水に流してくれないか?(意味不明)


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