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Operation Waltzing Matilda 9.1

2010-02-15 19:31:30 | 捕鯨騒動
前回俺は、『「調査捕鯨」団の船員3人がケガをした』という話をネタにした。
今回は、その後の補足事項的内容・・・。

2010年2月12日に、赤松 広隆農林水産大臣が Sea Shepherd を非難する声明を出した。
・赤松農林水産大臣記者会見概要@衆議院議員食堂前廊下(2010年2月12日 農林水産省)

以下、2010年2月12日分農林水産省『赤松農林大臣記者会見~』から問題の部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
記者:シー・シェパードの妨害活動について、今シーズン初めて、日本の乗員にケガが出ましたが、大臣の受け止めをお願いします。

大臣:私も、昨日の夜というか、夜中、連絡受けまして、大変心配したのですが、結果的には、皆さんのところにも、すぐご案内するようにと言いましたが、三人の船員が、酪酸を受けて、目に入ったと、顔にかかったということで、すぐ船に同乗してます医師の診察も受けて、処置をして、何とか失明はとりとめたと、しかし、まだ、肌のところは、かかった肌のところは、ひりひりして痛いというような状況だと聞いてます。
ただ、大事には至らなかったということで、そのことは良かったと思いますけれども、「そこまでやるか」ということで、大きな怒りでいっぱいですね。
それは、しかるべく、また外務省等を通じて、強く、そういう関係のところに、今後、こういう事態が起こらないように、それぞれ努力をしてもらうということで、お願いをしてあります。

記者:こういった妨害活動が続いているんですけれども、具体的にはどのような打開策を考えていらっしゃいますでしょうか。

大臣:別に戦争をやっているわけじゃありませんので、できるだけ、そういうところを回避をしながら、今、変な言い方ですけれど、逃げるところは逃げて、なるべく、そういう事態が起こらないように、日本としても努力していくと。
いつまで続くか分かりませんけれども、いったんは、今、だから、北の方へ少し回避をして、そしてまた様子を見ると、振り切れれば、あるいは、向こうがあきらめれば、また調査活動を始めると、そういう形になると思います。

記者:逃げられるところは逃げてということですか。

大臣:逃げてということですね。
(以下略)
---- 引用以上 ----

しかし、簡単に Sea Shepherd が「調査捕鯨」団を見逃すとは思えないのだが。
とりわけ、Bob Barker 号は捕鯨船だけあって最高速度も結構高そうだし・・・。


この記者会見における赤松農水相の発言に対し、Sea Shepherd の総帥こと Paul Watson 船長が日本政府に対し謝罪を求めた。
・Captain Paul Watson Demands An Apology From Japan(2010年2月12日 Sea Shepherd)

Watson 船長は赤松農水相の発言の反証として、自分達で公開した映像を根拠にしていた。
以下、2010年2月12日分 Sea Shepherd『Captain Paul Watson Demands~』からその部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
“Well, Mr. Alamatsu, we did not do such a thing, and we have the documentation to prove that the injuries suffered by the three crewmembers on the Shonan Maru 2 were self inflicted,” said Captain Watson.

The video taken by Sea Shepherd provides irrefutable evidence that the three Japanese crewmembers were overcome with pepper spray that they had sprayed into the wind in their attempt to fire the chemical irritant at Sea Shepherd crew in an inflatable boat.
(以下略)
---- 以下引用 ----

問題の映像は↓

11/02/10 - Japanese Whalers Shoot Themselves in the Face with pepper Spray


なんか、ただの携帯型放水器に見えるのだが・・・。
Sea Shepherd のメンバーに当てるには全然射程距離と威力が足りないような気がするぞ(違)。
それとも、Sea Shepherd のメンバーが日新丸に乗り込もうとしたり、Steve Irvin 号や Bob Barker 号が接近した際に当てるつもりだったのか?
謎である。

そして、改めて Watson 船長は「調査捕鯨」団を密猟者と断定していた。
以下、2010年2月12日分 Sea Shepherd『Captain Paul Watson Demands~』からその部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
The Sea Shepherd crew is not protesting whaling in the Southern Ocean Whale Sanctuary.
Sea Shepherd is intervening against illegal poaching operations by the Japanese whaling fleet.

“The whalers are targeting endangered Fin whales and protected Minke whales inside the borders of an internationally established Whale Sanctuary in violation of a global moratorium on commercial whaling, and in violation of the Antarctic Treaty. These people are poachers and they are criminals and they are no different than elephant poachers in East Africa, except that the African poachers are black, poor, and are shot for their crimes. The Japanese poachers get hit with stink bombs and then whine about how unfair it is,” said Captain Watson.
(以下略)
---- 引用以上 ----

いや、象の密漁を行ってるのは地元の人達だけじゃない気がするが。
それと、象の密漁を支えてるのは、象牙を(過剰に)必要としてる人達の存在ってのも無視できないかと。
「調査捕鯨」の場合は、日本国内で需要が無いのに余った鯨肉を売り払おうとして無茶な売り方をしてるという事情があるし。
とはいえ、これ以上南極海くんだりまで行って「調査捕鯨」を続ける必要はないかと。
色んな意味で危険すぎるしな。


なお、昨日~今日にかけても Sea Shepherd による抗議活動は続いていた模様。
・反捕鯨団体シーシェパードによる妨害活動 (第13報)(2010年2月13日 日本鯨類研究所)
・Dutch ship pirates still short of Animal Planet reel quota(2010年2月13日 日本鯨類研究所;.pdfファイル)
・反捕鯨団体シーシェパードによる妨害活動 (第14報)(2010年2月14日 日本鯨類研究所)
・Animal Planet compels whale saving delusion(2010年2月14日 日本鯨類研究所;.pdfファイル)

日本鯨類研究所は、この抗議活動の裏について往年の竹村 健一氏もかくやの分析を加えていた。
まずは、2010年2月14日分日本鯨類研究所『反捕鯨団体~(第14報)』からその部分を(略
ただし、例によって英語版からも対応する部分を(略

---- 以下引用 ----
[以下英語版]
(中略)
The Dutch and Togolese ships have been following the Nisshin Maru since February 6 and 8 respectively.
At about 12:00JST February 14 the Steve Irwin and the Bob Barker launched their rubber boats and started firing a launch device to shoot numerous butyric acid, paint and smoke bomb projectiles against the Nisshin Maru.
In addition, the Bob Barker repeatedly fired an illegal high-powered laser weapon aiming at the Japanese crew.

The Steve Irwin helicopter took off and was hovering over the scene so that an Animal Planet (Discovery Channel) television crew onboard could film the attack.

The attack was still continuing at 1700JST.
However so far there are no reported injuries to the crew or damage to the Nisshin Maru the escalation and maliciousness of the Sea Shepherd attack is evident as, solely for television purposes, their activists are now aiming their butyric acid projectiles directly at Japanese sailors who are working on deck.
(以下略)

[以下日本語版]
(中略)
NM[注:日新丸]からの報告によれば、BB号及びSI号の2隻はそれぞれ2月6日及び8日以来NMの後方を追航していたが、9日、11日及び13日の妨害行為に引き続き、14日12:00頃から、両妨害船所属のゴムボートを発進させ、NMに対し酪酸瓶および塗料の入った発射物を、ランチャーを使って多数撃ち込んだ他、発煙弾の投擲を行った。
またBB号はNMに対し高出力レーザー照射を行った。
SI号からはヘリが発進し、米国TV制作会社アニマルプラネットの撮影隊がこれら活動家による攻撃の様子を撮影した。
一連の妨害行動は現在も続いており、現在までに日新丸側に被害はないが、ボートからの攻撃は記録撮影のために船外に出た調査員を狙って酪酸弾を撃ち込むなど、悪質さが際だっている。
(以下略)
---- 引用以上 ----

「調査捕鯨」団が悪質云々を説ける立場か?
いや、本当の話。


・・・なんて書いていたら、Ady Gil 号の船長こと Pete Bethune 氏が第二昭南丸に乗り込んでるし(汗)。
・シー・シェパード:メンバー1人が調査捕鯨船に侵入(2010年2月15日 毎日jp)

カオスなんてレベルじゃね~ぞ(苦笑)


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