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Mr. Inose :Developping nation should follow developped nation?(Feb 20, 2013)

2013-02-20 21:16:52 | 五輪招致ネタ
先月のことになるが、2020年夏季五輪招致に関して勝手に旗振り役を自任してる猪瀬 直樹(Naoki INOSE)東京都知事がロンドンに行って記者会見を行った。
実は、その前日(2013年1月9日)、五輪招致に関して妙なことを述べてた。
・招致PR活動 猪瀬知事、会見を前に意気込み語る(2013年1月9日 mxtv.co.jp)

色んな意味で開いた口がふさがらないこの話。
以下、2013年1月9日分 mxtv.co.jp『招致PR活動~』から前半部分を(略

---- 以下引用 ----
2020年の東京オリンピック招致のためロンドンに向けて出発した猪瀬知事は、現地時間の9日夕方、滞在先のホテルで意気込みを語りました。

海外メディアに向けて東京オリンピック招致のPRを行うためロンドンに向かった猪瀬知事の今回の出張は、知事就任後初の海外公務となります。
知事は現地時間の9日午後3時半にロンドンに到着しました。
空港からホテルに直行した猪瀬知事は少し疲れた表情にも見えましたが、翌日の記者会見を前に意気込みを語りました。
猪瀬知事は記者団に対し「(半年ぶりのロンドンだが)今度はただ見に来るわけではなくて勝負に来たわけだから、身の引き締まる思いでちゃんとやります。(厳しい質問も飛ぶと思うが)それはあってしかるべき」「ロンドン大会に対してロゲ会長がすごく良かったと話している。それは逆に言うと途上国の大会よりも先進国の大会が良かったと言っているわけだから。先進国の大会のメリットを質問する方も認識している(のだと思う)」と述べ、招致への意欲と自信をにじませました。
会見後は立食パーティーが開かれる予定で、妻・ゆり子さんも参加してPR活動を行うということです。
(以下略)
---- 引用以上 ----

ジャック・ロゲ(Le comte Jacques ROGGE)IOC会長が昨年行われたロンドン大会について、何を基準にして良かったって判断したのか不明だけどな。
ロンドン大会を ROGGE 会長が高く評価したのは確かなんだろうけど、そこから英国が先進国だからという理由を導くには相当の論理飛躍を行わないと無理な話かと。
そんな発言に関して会見に参加した記者が誰も突っ込みを入れなかったとしたら、色んな意味で終わってるとしか。
単に、猪瀬知事の発言について誰も興味ない、という説もあるけど・・・。


だが、その前日(2013年1月8日) -- 要は招致計画を記した立候補ファイルを公表した日 -- 猪瀬知事はさらに妙なことを述べていた。
・テレビカメラ20台の1・8五輪東京招致会見:猪瀬知事ほぼ全発言・前編(2013年1月9日 tokyo-sports.co.jp)
・猪瀬知事ほぼ全発言・後編(2013年1月10日 tokyo-sports.co.jp)

この日の会見で、猪瀬知事は招致活動に関してあーだこーだ語った後、招致の意義にについてわけのわからないことを述べていた。
以下、2013年1月10日分 tokyo-sports.co.jp『猪瀬知事~』からその部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
――今後のIOCへのアピールについて。
16年大会を招致したリオデジャネイロには「南米初」、今回であればイスタンブールには「イスラム圏初」という「大義」があると思う。
これに対する日本開催の大義、インパクトはどこにあるのか。

 「基本的には、ロンドンは3回目。
パリも3回目をやるところでロンドンに敗れた。
先進国のいわゆる落ち着いた、洗練された、(東京の海外向けキャッチフレーズが)「ディスカバー・トゥモロー」ということは、途上国は先進国のモデルを追いかけていけばいい。
それなりの経済成長はできる。
先進国は明日、自分でつくっていかないと。
歴史というのは、過去はわかりやすい。
途上国は先進国モデルを追いかけていけば、それなりの経済成長はできる。
しかし、先進国であり、さらにヨーロッパとアジアの両方をきちんと踏まえた先進国は日本しかない。
その東京はどういう新しい未来を見せるか、これはたぶん、世界中の人類のモデルになるというか、希望をどういう形でつくっていくのかということの姿を見せる。
それが東京五輪の意義だと思う。
(以下略)
---- 引用以上 ----

天下の東京スポーツなんで話半分で・・・。
と思ったら、猪瀬知事の(2013年1月8日の記者会見における発言は)割と本当の話だった模様。
・マドリードは「エコ」推し イスタンブールは「初」推し(2013年1月9日 Sponichi Annex)

以下、2013年1月9日分 Sponichi Annex『マドリードは~』から後半部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
イスタンブールは開催支持率で市民は94%、国民は89%と高く、急速な経済成長を背景とした強固な財政基盤やインフラ整備の明確な計画性をアピール。
招致委員会は8日、立候補ファイルを公表し「イスラム圏初の五輪」や「2大陸(欧州とアジア)の懸け橋」など独自色あふれる理念を打ち出した。
各国オリンピック委員会連合(ANOC)会長のアハマド委員(クウェート)は「東京とイスタンブールが有力だ」と分析。
この日の猪瀬知事は「途上国は先進国を追いかけていけばいい。先進国は自分たちで未来をつくる」と強烈なメッセージでけん制した。
---- 引用以上 ----

Sponichi Annex の記事は、猪瀬知事の発言について文脈を見事に無視してるとはいえ・・・。
猪瀬知事が、内心イスタンブールとマドリードを馬鹿にしてるのは否定できない。
というより、猪瀬知事は途上国の人達を蔑視してるとも言えるか。
そうした部分を発言の中で巧妙に隠す辺り、猪瀬知事は 石原 慎太郎前東京都知事を反面教師にしたと思われる。
それが良いのか悪いのかについては不明だけど・・・。


そして、2013年1月10日、猪瀬知事達はロンドンで記者会見を行った。
記者会見で、猪瀬知事は少し控えめな表現を使ってたのだが・・・。
・東京 2020 オリンピック・パラリンピック招致委員会 ロンドンにて記者会見(2013年1月10日 tokyo2020.jp)
・10 Jan. 2013 - Tokyo Promises a Festive Celebration of Sport with a focus on “Tomorrow”(2013年1月10日 tokyo2020.jp)

参考までに、2013年1月10日分 tokyo2020.jp『東京~』から猪瀬知事の発言部分(多分概要)を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
<猪瀬 直樹 東京都知事>

昨年、ロンドン大会を視察した際に、オリンピックスタジアムで、会場がわれんばかりの歓声に溢れ、これがオリンピックの持つ力かと、心から感動した。
ロンドン大会は、世界中の人々をインスパイアした。
東京も、ロンドンのような素晴らしい大会を開催したいと決意を固めている。
2020 年東京大会は、世界で最も安全で先進的な大都市の中心で開催されるダイナミックな祭典になる。
オリンピック・パラリンピック開催の夢の実現のため、我々は、東京の全ての資源を活用する準備が出来ている。
そして何よりも、大会を成功させるために、東京都は出来ることの全てに取り組んで行く。
昨年、ロンドンは、成熟した都市が開催都市になることのメリットを証明した。
我々もまた、2020年、東京でそれが証明できると思っている。
東京は、一人ひとりが輝く、希望ある都市になると信じている。
東京での素晴らしい大会に、世界中の人々を温かくお迎えできると確信している。
(以下略)
---- 引用以上 ----

マドリードもイスタンブールも、ある面では成熟した都市な気がするけど・・・。
裏を返すと、招致委員会が東京に五輪を招致する大義を何にするかで苦しんでるとも言える。

なお、この日の記者会見で、招致委員会『Tomorrow begins~未来(あした)がはじまる~』なんて宣伝用のクリップを公開した。
その際、
以下、2013年1月10日分 tokyo2020.jp『Tokyo Promises a ~』からこのクリップを公開した際の様子を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
During the press conference the Bid unveiled a two minute film entitled “Tomorrow Begins,” which underscored the city’s passion for sport.
Images focused on Japanese and international athletes, spectators, and how Tokyo’s people, customs and cultures – as well as the city’s unique characteristics - will enhance and enrich the Games experience.
And in a video appearance from Tokyo, 17 year old Lynne Hutchison, who was born in Tokyo and was a member of Team GB’s rhythmic gymnastics team in 2012, discussed how Tokyo “is a great city for young people.”
She said, “Tokyo 2020 is ready to inspire a generation like London did. Games in Tokyo will be a party!”
(以下略)
---- 引用以上 ----

リン・ハッチソン選手が記者会見に登場したのは、単に東京で生まれた外国の選手だったからなのか、それとも別の政治的意図があるのか・・・。
真相は不明。


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