概要 http://www.isuresults.com/results/season1718/gprus2017/
SP結果 http://www.isuresults.com/results/season1718/gprus2017/SEG001.HTM
プロトコル http://www.isuresults.com/results/season1718/gprus2017/gprus2017_Men_SP_Scores.pdf
SP動画 ↓滑走順 [1080p]
1.Andrei LAZUKIN RUS https://youtu.be/2hb7_HBQamM
2.Moris KVITELASHVILI GEO https://youtu.be/LBY0e8IQ4A4
3.Denis TEN KAZ https://youtu.be/ItcBqyf57_8
4.Nam NGUYEN CAN https://youtu.be/sMqmDLHChnc
5.Grant HOCHSTEIN USA https://youtu.be/_i7uDGmHT0Y
6.Misha GE UZB https://youtu.be/ujjhsc1vO68
7.Deniss VASILJEVS LAT https://youtu.be/Wb-tGYr96cE
8.Dmitri ALIEV RUS https://youtu.be/hrGKgXeydz8
9.Daniel SAMOHIN ISR https://youtu.be/3KxLXBIC-iw
10.Nathan CHEN USA https://youtu.be/e0nt-dSVU_o
11.Mikhail KOLYADA RUS https://youtu.be/tq2QfRHXzq4
12.
羽生結弦 日本 https://youtu.be/aHm8BLasclE
マイナス要素
・羽生結弦はGPS初戦はいつも調子が悪い。
・ACIの右膝痛からの怪我明けのコンディション。[中26日]
・FPに4Lzを組み込み身体的負荷が増大。4Lo、4S、4Tなどの精度が落ちる可能性。
開催国選手 PB
男子 SP 実施基礎点 予定基礎点 獲得率 TES 加点 TES/実施基礎点 減点 PCS TSS 1差 3差 []基礎点の喪失、()GOEスコア
1.Nathan Chen 53.98 54.38 *1 99.26% 57.57 +3.59 +6.65% 42.97 100.54 4F (-1.03)、3A (-0.86)、CCSp3 [-0.40]
2.
羽生結弦 46.91 51.01 91.96% 49.24 +2.33 +4.97% 1.00 46.61 94.85 - 5.69 + 6.08 4Lo< [-3.60](-2.06)、/4T+3T 転 [-1.00](-3.54)、CCoSp3 [-0.50]
3.
Dmitri Aliev 43.15 43.55 *2 99.08%
48.45 +5.30 +12.28%
40.32 88.77 -11.77 FCSp3 [-0.40](0.21)
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
4.
Mikhail Kolyada 39.25 51.15
76.74% 42.19 +2.94 +7.49%
43.60 85.79 - 2.98 4Lz→3Lz [-7.60]、4T+3T→4T+COMBO [-4.30](-4.00)
5.Misha Ge 37.83 38.23 98.95%
43.39 +5.56 +14.70%
41.63 85.02 - 3.75 3A (0.14)、FSSp3 [-0.40]
6.Deniss Vasiljevs 36.83 38.23 96.34% 42.33 +5.50 +14.93%
40.11 82.44 - 6.33 3A (-0.14)、CCSp3 [-0.40]、CCoSp3V [-1.00]
7.Nam Nguyen 47.05 48.05 97.92%
45.41 -1.64 -3.49% 1.00 36.33 80.74 - 8.03 4T 転 [-1.00](-4.00)、/3A (0.29)、FCSp3 [-0.40](0.07)、StSq3 [-0.60]
8.Moris Kvitelashvili 44.83 48.23 92.95%
44.66 -0.17 -5.08% 1.00
37.01 80.67 - 8.10 4S+3T→+2T [-3.00](0.86)、/4T 転 [-1.00](-4.00)、CSSp3 [-0.40]
9.
Andrei Lazukin 38.53 42.53 90.59% 42.47 +3.94 +10.23%
36.07 78.54 4T+3T→+2T [-3.00]、FCSp3 [-0.40]、StSq3 [-0.60]
10.Denis Ten 34.85 48.05
72.53% 29.82 -5.03 -14.43% 2.00 41.18 69.00 4S<< [-2.40](-3.54)、4T+3T→4T<<+COMBO 転 [-10.30 -1.00](-2.10)、/3A 転 [-1.00](-3.00)、CCoSp3 [-0.50]
11.Grant Hochstein 36.25 43.73 82.90% 31.33 -4.92 -13.57% 1.00 37.23 67.56 4T 転 [-1.00](-4.00)、3A (-2.14)、/3Lz+3T→/3Lz e +2T [-5.28](-1.50)、CCSp2 [-0.90]、StSq2 [-1.30]
12.Daniel Samohin 30.93 48.66 63.56% 25.37 -5.56 -17.98% 36.65 62.02 4S (-3.54)、3A (-1.43)、/4T+3T [-14.63](-0.60)、CCpSp4V [-0.50](-0.13)、FCSp2 [-0.90](0.21)、StSq2 [-1.30](-0.50)、
CSSp3 [-0.40]
*1 Chenは17 USIからJump構成を落としている。55.32→54.38[-0.94]
*2 Alievの冒頭の予定Jumpは4Lzではなく、3Lz。(テレ朝より)
男子SP PCS *2(百分率)
開催国選手
1.
羽生結弦 46.61 93.22 最終滑走
2.
Mikhail Kolyada 43.60 87.20
3.Nathan Chen 42.97 85.94
4.Misha Ge
41.63 83.26 準ホーム
5.Denis Ten 41.18 82.36
6.
Dmitri Aliev 40.32 80.64
7.Deniss Vasiljevs
40.11 80.22 旧ソ連圏の隣国選手
8.Grant Hochstein 37.23 74.46
9.Moris Kvitelashvili
37.01 74.02 元ロシア選手
10.Daniel Samohin 36.65 73.30
11.Nam Nguyen 36.33 72.66
12.
Andrei Lazukin 36.07 72.14
SP PCS(50点満点)*2 [百分率]
演技審判のPCS比較 PCS順→ 審判国籍 羽生 Kolyada Chen [羽生-Chen]
自国選手 最高 最低 上ほど両者に明確に差をつけているJudge、下ほど同等と見なしているJudge [1行=0.25点]
13.00 Judge No.2 Ms. Tatiana SHARKINA RUS 94.00
89.50 81.00 13.00
12.75
12.50 Judge No.4 Mr. Yuri GUSKOV KAZ 92.50 84.50
80.00 12.50
12.25
12.00 Judge No.8 Ms. Saodat NUMANOVA UZB 93.50 88.50 81.50 12.00
11.75
11.50
11.25
11.00
10.75
10.50
10.25
10.00
9.75
9.50
9.25
9.00 Judge No.5 Ms. Anna KANTOR ISR 93.50 88.00 84.50 9.00
8.75
8.50
8.25
8.00
7.75
7.50
7.25
7.00
6.75
6.50
6.25
6.00 Judge No.3 Ms. Etsuko AZUMA JPN
92.50 91.50 86.50 6.00
5.75
5.50
5.25
5.00 Judge No.1 Ms. Agita ABELE LAT
95.50 93.00 90.50 5.00
4.75
4.50
4.25
4.00 Judge No.7 Ms. Lynne DEY CAN
91.50 84.50 87.50 4.00
3.75
3.50
3.25
3.00 Judge No.9 Ms. Veronique VERRUE FRA 93.50
74.00 90.50 3.00
2.75
2.50
2.25
2.00
1.75
1.50 Judge No.6 Ms.
Lorrie PARKER USA 93.00 84.00
91.50 1.50 ←
1.25
1.00
0.75
0.50
0.25
0.00
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
実際のスコア
93.22 87.20 85.94
羽生SP Jump
(1).4Lo< 耐えながらStep Out
(2)./3A クリーン
(3)./4T +3T (回転ギリギリ) 耐えきれず転倒
・着氷時、ショックアブソーバーの役割を果たす右膝が衝撃に耐えられず、腰から後方に落ち、転倒を避ける為、Step Outで逃れる姿が、昨日のFPの曲がけ練習から頻繁に見られた。(後半の4回転Jumpの三つ)
・羽生結弦のこうした着氷時の姿を連発するのは異例である。
・6分間練習前のリンク際に登場したコーチのBrian Orserが緊張した不安そうな表情を見せていた。
(韓国で夏に行われた代表選考の国内選手権の第1戦で、怪我を抱えたチャ・ジュンファンの時も、Orserは泣きそうな顔をしていた。)
※Orserは感情が表に出やすい。(=勝負師ではない)
・試合後のインタビューでは、「Jumpが抜けなくてよかった」などと、珍しく自身の課題を低く設定して強がったコメントをしていた。
先日のACIで112.72点を出した後では、完璧主義者の彼なら通常なら大失敗であり(約PB-18点)、打ちのめされていたはずなのに。コンディションは、かなり悪いと推測される。
戦術ミス
1.こうした怪我明けのコンディションが悪い状況で、ACIのSP同様、4Sではなく、4Loを選択したのは間違いだった。(これは世界新記録の為だろうけども)
冒頭が4Sならクリーンに滑っていた可能性がある。4Lo失敗以降の、Spin2つはいつもの安定感、回転速度ではなかった。4Lo着氷時、相当、体力を奪われてしまった。
2.さらに、SP滑走前の早い段階で4LzをFPに入れることを宣言したため、5.69ビハインドの2位から、危険でリスクの高いミッションに挑むことになってしまった。(自ら首を絞める事態に)
Chenは国際試合で一度もクリーンにFPを滑ったことがない。(抜け、転倒、GOE-など必ず何かでミスをする。そもそも最初からクリーンに滑ることを前提としていない)
4Lzを入れない羽生の従来のプログラムであれば、逆転の可能性はより高くなっていただろう。
3.FPの4Lzは、失敗してもいい状況で導入すべきだ。
4Lz導入にこだわるあまり、他のJumpで失敗が相次げば、ACIの二の舞いになる。(ACIで大失敗したから、4Lzにこだわるのだろうけど)
Kolyadaは昨季のNHK[16/11/26]から試行しているが、国際大会で初めて成功したのは、今季「Nepela Trophy」[17/09/23]と10ヶ月かかっている。(ちなみに、その際、残りの4回転Jumpである、4S、4Tは共に転倒)
戦略ミス ~全て裏目に~
1.記事のインタビューにあったように、「ピーキング」はコーチに任せ、彼自身、全く考えていないようだ。これではいけない。一流のアスリートとはいえない。
こんな調子だから8月上旬の「メディアデー」に最初のピーキングを作ってしまうことになる。
2.その後、過度の練習で右膝を負傷するも、ACI [CS] に強行出場し、コンディション不安を抱えたままGPSシリーズに突入、自ら墓穴を掘る展開に。(競合勢は笑いが止まらないだろう)
「健康でなければ、勝利はおぼつかない」
3.4Lz導入を目指すなら、「Fantasy on Ice」(アイスショー)は欠場すべきだった。そもそも五輪シーズンなのだから、最初から断るべきだった。
出場を優先する正当性が全く見当たらない。(幕張と神戸の特別協賛が個人スポンサーのP&Gジャパンだったから?)
4.切り札を最初から見せるべきではない。高跳び系の陸上競技でも、いきなり最初からバーの高さを、PBか、あるいはPB以上に設定し跳んだりしない。
シーズン後半に使った方がJudgeに対して『サプライズ効果』がある。
4Lzの精度が高まるまで遅らせればいい。他の選手が今季どの程度、GPSでスコアを出しているか、見定めてからでも遅くはない。(後出しジャンケン)
逆に、昨季の4Lo同様、4Lzに前半の3戦で苦戦すれば、SP/FP共に過去のプログラムでありながら 『羽生は今季も不安定』 との烙印を押されかねない。
5.4Lzの投入時期は、失敗しても構わない12月下旬の全日本選手権か、ホームアドバンテージを活かせ、上位6選手が集まる12月上旬の名古屋GPFにするべきだった。
6.対戦相手
4Lzにフォーカスすれば、「4Lzを先に跳んで成功率も高いChenが優れた選手、羽生結弦は『4Lzも跳べない』劣った選手」と誤解、錯視されかねない。
今大会、最終順位でChenが上回れば、米国メディアが、この点を強調し、プロパガンダに一層、力が入るだろう。
(羽生が4Lzを導入した時点で、ChenのFPの予定基礎点におけるAdvantageは無くなる。予定基礎点が同程度なら、GOE、PCSが高い羽生が圧倒的優位。あとは実施率が課題に。)
4Lzに関しては、条件的に怪我明けのDmitri Alievと同等、4Lz導入でクリーンに滑れていないMikhail Kolyadaらとの相対比較になってくる。
7.五輪 http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20171020/Asajo_39379.html
>「10月16日放送の『報道ステーション』(テレビ朝日系)のインタビューで『圧倒的に勝ちたい』と言っていました。
圧倒的にというのは、出場選手全員がノーミスのなか、自分もノーミスで圧勝するという形が理想 (後略)
平昌五輪本番は、団体競技が先に行われ出場選手は体力を消耗、開催時刻が昼(当日練習は早朝)、上位陣はJump構成が高難度化など、クリーンな演技が続出することはまずないと思われる。
いかにクリーンに滑るか、ではなく、いかにミスを抑えるか、になり、ミス自体のダメージコントロールが重要になってくる。(抜け>転倒>GOEマイナス、の順で得点の喪失が大きい)
この点、羽生結弦は前回の五輪経験者(王者)でありながら、勘違いしていると思う。(一般論としては正しいが)
一方、JaviがJump構成を留めているのは、年齢のせいもあるが、自分が団体戦に出場しないメリットを一番良く理解しているからだと思われる。
(上位陣にミスが相次げば、体力の損耗がないJaviが優位に立つ。)
8.羽生結弦が団体戦に出場するなら、今季のSPは“団体戦のSP"になる可能性が高い。
団体戦は、出場者(SP:10人、FP:5人)の得点の相対比較。[SP:1P~10P、FP:6P~10P] 競合者に0.01でも上回れば、1P多く獲得できる。
従って、負荷の高い4Loを冒頭に跳ぶより、跳び慣れた4Sを跳ぶほうが、安定した演技で得点が高く出るだろう。※団体戦の記録は公認されるが意味は薄い。
これは、体力の温存が必要な、個人戦に向けて極めて重要な選択肢になる。「五輪本番の団体競技のみ、SPの構成を落とす」
五輪団体戦SPで4Loにこだわれば、自ら首を絞める事態になるだろう。
ポジティブな点
・他の競技者、特にChen以外のHome AdvantageがあるKolyadaにミスが相次ぎ、Alievも伸びず、羽生はFPでACIのような大失敗がなければ、PCSおよび予定基礎点から、2位(13P)以上は、ほぼ確実だろう。
(今回、Chenの2つのJumpもクリーンでなく、耐えたJump。)
ロシアの少年からサプライズ。

https://www.nikkansports.com/sports/news/201710160000629.html
Live配信 https://www.youtube.com/channel/UCJqof3EMRLcCe4AMdQtcdeA ネット上で紹介されていた、こちらのアカウントによる配信は、高画質で安定していますね。[1080p] 遅延10数秒。
Opening Ceremony https://youtu.be/N9sMUTLGLl4
女子 SP https://youtu.be/LnxzI3ajhys
男子 FP https://youtu.be/EalCzXqsdyQ
Ice Dance FD https://youtu.be/qQqKl4ycziQ
Paris FP https://youtu.be/zY7ZyVQf6GM
女子 FP https://youtu.be/bDusrHTpgh0
テレビ朝日のフィギュア放送は最悪でしたね。生放送可能にも関わらず、生放送ではない。(フジのような)TES表示なし。最初の男子選手2人はカット。序盤にCMを入れまくり。
公式練習では、TVカメラで羽生とOrserを至近距離で、コーチがいる場所に紛れて撮っていましたが、他のコーチ(ランビエール)の邪魔になっていましたね。
カメラを担いだ後は、三脚を残したままだったり。動画を見る限り、とんでもない横暴ぶりでした。
(敬称略、随時 追記/修正)